平成20年予算特別委員会 書面審査 府民労働部

◯荒巻委員
 府民労働部に対しては、技能者としての料理人の位置づけ、京料理の産業従事者についての役割、彼らの京都における活動をどうとらまえていくかという点についてお伺いしたいと思います。
 言うまでもなく、京料理は、京都文化そのものだと思います。日本料理として勉強する方たちは必ず修行にやってくる場所ですし、また観光客も京都で御飯食べをして、観光をすると、すごく楽しみにされています。本屋に行っても、本当に多様な京料理の食文化に、またお店に関する書籍もいっぱい販売されておりますとおり、本当に京都文化の中心を占める産業だと思っているわけです。
 2年前でしたか、瓢亭の高橋さんにおかれましては、京都文化賞を受賞されました。あれはたしか日本料理アカデミーを設立したり、また京料理を普及してきたという御尽力に対してのたたえる表彰だったと思います。産業全体の活性化につながったという点で、文化の表彰事業の対象になったわけです。
 一般的に、料理人の表彰は、他の伝統産業と比べてやや機会が少ないのではないかという点が指摘をされるわけです。本当はもっとあるのかもしれないのですけれども、余り発信されていない現状が問題なのかと思っているわけです。特に、京都市にはない中で、また京都府ではそういうふうに目を向けていただいているという点で、大変、飲食業界、また料理人さんたちが大変期待をしているわけです。
 ぜひ、こういう古来からの調理とか伝統技法を若手に学ばせて、そしたまた新しい技法に挑戦している若者たちに、ぜひ誇りを持たせて、また技能の向上していくことの励みになるような表彰制度をぜひ続けてほしいという声を聞かされるわけです。
 本当に私もよく試食会とかに行く機会が多いのですけれども、大変厳しい中で、京料理というのは本当に見て、また味わって、その料理に合う器で食べる、そういうさわって京文化に触れるとか、本当にすべてが集約されていると思います。四季折々の食材を産地から発注して、自分たちで調理して、企業的に言えば直接エンドユーザーに届けるという役割です。本当に料理に対しても大変伝統的技芸ですから、ピンキリの値段で、高い中で、ただ多くの観光客に楽しんでいただけるような工夫として、しっかりマーチャンダイジングされた商品づくりをしているわけです。この地域においてはこういう客層が多いから、こういうお客さんにこれぐらいのプライスでこれだけのものを楽しんでいただいて、またひいてはリピーターになってもらおうと、毎月メニューを変えて、そういう親方が若手の料理人たちに厳しく指導して、本当に研さんをしている。そういうお姿を見ると、ぜひ京都府からもこういう産業に対しての育成の姿勢を見せていかなくてはいけないと思うわけです。
 文化賞以外にも、今どういった動きをされているのか、教えていただけたらありがたいと思います。

◯能力開発課長
 日本料理を初めとする技能者の方の表彰制度でございますが、私どもの方は京都府優秀技能者表彰制度というものを、これは昭和61年度から持っておりまして、これまでに482名の方を表彰させていただいております。
 ちなみに、日本料理の方でいきますと、延べ27名の方に表彰を受けていただいております。大体、45歳以上で、20年以上の実務経験がある方で、優秀な技能を持っておられる方という形で表彰させていただいております。
 さらに、若い方々の表彰もしていこうということで、これは平成11年に奨励賞という格好で、青年優秀技能者の奨励賞という格好でさせていただいて、これも延べ114名受賞されていまして、日本料理の方は8名ということで、これは35歳以下の方で1級技能士を持っておられる方、こういった形で表彰させていただいております。
 こういった形で表彰制度も充実させていただくとともに、あわせましてこの前のものづくりフェア等で、調理の関係の源氏物語のテーマに沿った形で料理をつくっていただいて、広く府民の方にも日本料理といいますか、京料理を宣伝していただいた。こういった活動もお願いしたところでございます。
 以上でございます。

◯荒巻委員
 今その表彰制度の中に、大分細分化されて、特に35歳以下はまさにこれからの担い手ですから、そういう方により一層何か励みになるような、そういう魅力を与えていただける表彰制度であってほしいと思います。引き続きの推進をお願いしたいと。
 今、源氏物語の事業と絡めてというのは、それは勉強不足でわからなかったのですけれども、まさに歴史を再現できる技法は、今京都にいる料理人の方にはまだまだいっぱいいらっしゃるので、例えば四条流とか包丁さばきの方はいまだに、刀は持っていませんけれども、粗相したときのために隣に介添人がいて、大変緊迫した中での日々のさばきの訓練とか、そういう味わうだけではなくて、つくるところももしかしたらその事業に絡めていただけたら、大変魅力のある事業につながるかと思います。また、そういう広がりも持った施策を重点化していただけたらと要望もして、質問を終わらせていただきます。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員会 理事
  • 議会運営委員会 議会改革検討小委員会 委員長
  • 農商工労働常任委員会 副委員長
  • 持続可能な地域社会に関する特別委員会 委員
  • 京都地方税機構議会議員
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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