◯荒巻委員
　商店街活性化事業の中で、商工部が行っている商店街の防犯カメラ設置への助成について、一つ質問させていただきたいと思います。
　とりわけ、防犯ですから警察とかぶることがあると思いますけれども、あくまで商工部の立場でお答えいただければと思います。
　それぞれの商店街がそれぞれの地域で自分たちの持ち味を出して、地域のよりどころとしての差別化を打ち出して、個性化を伸ばしていくことを支援するのは大変大事だと思います。その中で、とりわけ中心街においては、観光抜きでは商店街の発展は考えられないという要素の強い商店街が多くあります。防犯カメラを設置してきたところは、平成12年度から始まって、蛸薬師とか四条とか三条とかといった、あと大手筋に始まって、今、祇園商店街も昨年度できたわけなのですけれども、イメージが大事なのですね。安心してここは行けるかどうか。観光客であったり修学旅行生であったり、本当に団体で来る、また余り京都に対して無知識な方だったりとか、また逆に犯罪予備みたいな、そういういろいろな集団の人たちもいろいろ、ひったくりだったり窃盗だったりいろいろなことを考えて、そういう環境の中の商店街ですから、防犯カメラというのは非常に役割が大きいと思います。未然に防げるという点でも、そしてまた存在することで抑止力にもなっていますし、また実際に刑法犯があった場合の犯罪の検証にも役立つという意味で大変意義が深い事業だと思います。
　大体、まず基本的に商工部として、防犯カメラを設置していく、今５商店街にわたってやってきていますけれども、助成をしてきた上での成果の検証を今どの程度されているのかということをお伺いしたい。
　また、今後、そのニーズは上がってくるのかということと、あと役割は大きいものの使い方次第だと思います。これからまた花灯路で観光客もふえますし、桜のシーズンで京都全体にいらっしゃいますから。そういった上で、どの程度今後の運用の監督とか、あとまたメンテナンスも必要だと思います。常時設置して動かしていくものですから、そういうところの基本認識をお伺いさせていただきたいと思います。

◯商工部長
　委員御指摘のように、観光客も京都の場合、特に市内は多いので、安心・安全で買い物をしていただいたりお土産物を買っていただいたりという意味で、この防犯カメラというのは非常に抑止力が高いと思っております。既に５の地域、５商店街で設置していただいているわけでございますけれども、各組合にお聞きしましても、この防犯カメラをつけたことによって来場者の方、来店者の方は非常に安心して買い物をしていただいているとお聞かせいただいているので、非常に効果が高いと評価をしております。
　ただ、最近プライバシーの問題等もございますので、そういうことについては十分注意していただくようなことも、今後各商店街の方にも認識をしていただかないといけないと思いますし、それから今後の設置につきましても、商店街の御要望があれば、積極的に対応していきたいと思っております。
　いずれにしましても、安心・安全で買い物ができるというのは少し防犯カメラを設置しないとだめなのかというのはじくじたる思いもあるのですけれども、こういう社会でございますので、防犯対策をきっちりやることについては積極的に取り組んでいきたいと思っております。

◯荒巻委員
　魅力と安心のある繁華街の再生という点で、資するのであればぜひ継続事業として検討していただきたいと思います。
　ただ１点だけ最後に、コストパフォーマンス的に3,600万円で、うち６分の１、600万円助成されたと。3,600万円で 40台つけたと言うのですけれども、１機当たりに換算すると約90万円という単位なのですけれども、そんなに高いものなのかという点と、もしまたこれからふえるのであれば、ロット単位で何か、例えば助成率とかではなくて助成の幅で設置台数をふやせるとか、何かあるのかと思って、そのコスト的なことの説明をいただけたらと思います。

◯商工部長
　補助金でございますので、効果的に利用、設置していただいていると思っておりますけれども、今我々が支援しているベンチャーの中では、そういうのをもっと、例えばインターネットを使って安価にできるようなシステム開発をしているような企業もございますので、そういうような事例も商店街にお話をさせていただいて、もしそういうことでコストが下がるならば、そういう取り組みもさせていただきたいなと。そうすると、ベンチャー育成にもなりますし、商店街にとってもコストが下がることになるので、そういうような連携作業なんかも今後注意させていただきたいと思っております。

◯荒巻委員
　最後に、本当に費用対効果というか、仕入れであってベンチャー企業の育成という観点も含めて、ぜひセットで考えていけたらと思います。ありがとうございました。