平成20年予算特別委員会  総括質疑

◯荒巻委員
 自由民主党の荒巻隆三でございます。予算総括質疑の機会を与えていただきました会派の先輩、同僚議員の皆様に、その御配慮に深く感謝をいたしております。限られた質問時間でございますので、早速ですが、数点にわたって質問をさせていただきます。
 まず、文化というものについて、私の所見も含め、一つお尋ねをいたします。
 京都は、日本の文化・伝統の中心地であり、日本人の心のふるさとであります。京都は、日本を代表する文化財の宝庫であり、歴史を超越し、今なお変わらぬ姿で存在するといった、そうした文化的な環境の中で世界的に高い評価を受け、ことし千年紀を迎える源氏物語などの文学、能楽や歌舞伎などの芸能、清水焼や西陣織に代表される工芸など、まさに日本文化が創造され続け、現代まで継承されてまいりました。京都には、国宝や重要文化財の20%があるわけでございます。それは、1,200 年の歴史の重みであるとともに、京都の文化財が人類共通の財産であると認識し、これらが維持できているのは、京都に暮らす府民の皆様の御努力と文化に対する高い意識水準の結晶であると思っております。
 そういった京都の文化の根幹に、食文化である京料理というものも大きくそれに位置づけられると私は思っております。食は、生活であり、文化そのものであります。世界的に見ても、非常に格調の高い悠久の歴史とともにはぐくんでこられた日本料理の頂点に京料理が存在しておりますのは、御承知のとおりでございます。季節の食材を作品のように調理された姿を観賞し、美しい食器や陶芸に触れて、そしておいしくいただく。そこには、作法や所作も生まれるわけでございます。味わう空間の美しさや雰囲気のあり方、まさに芸術そのものであるわけでございます。そして、これらすべてを考慮した料理人さんの腕と教養があってこその匠の技であると考えるわけでございます。こういった京都の文化の集積とも言える食文化を支えていくことも、本府の文化の保護・育成の責務の一つであると私は考える次第でございます。
 例えば、古くからの技法に精通する、あるいは新しい技法に挑戦してきた技能者を表彰していくことに加えて、本府から文化的調理技能を認定するとかいった、京料理の技能者を初め次代を担う方々など京都の食文化を支える料理人さんたちが誇りを持って、より一層の技能向上の励みにつながるような文化的見地からの顕彰を考えていくことはできないのでしょうか。それは、本物の京都を守ることにもつながると思います。
 近年、7,000万人を超えるお客さんが京都府にお見えになり、またリピーターとなってより深い味わいを求めて各地から京都に来てくださる。京都の食文化も、日本人のふるさと京都に期待される中心にあるものの一つであると思っております。
 そこで、知事にお聞きしますが、京の食文化をどう位置づけられ、その担い手である料理人さんたちがより一層の技能向上の励みにつながるように、京都府としても応援すべきと考えておりますが、御所見をお聞かせください。

◯千歳委員長
 山田知事。

◯山田知事
 荒巻委員の御質問にお答えいたします。
 京都文化、「食文化」の問題でありますけれども、本当に京都文化の中でも、私はやっぱり食文化というのは大きな地位を占めているのではないかなというふうに思っております。おいしいというのは言うまでもないと思うのですけれども、美しい、そして日本人の心を持った季節感、時の移ろい、そして自然のいろいろな豊かさというものを映し出す、こうした総合芸術として京料理があるというふうに考えております。そうした京料理の存在が、京料理だけにとどまらず他の分野の料理にも影響して京都全体を私は高めているのではないか、観光の目玉にもなっているのではないかというふうに思っております。こうした京都の宝というものを私どもも激励し、府民の皆様に広く知っていただく中で支えていくことができたらなというふうに思っております。
 ただ、京都府がミシュランみたいなものをつくるということではないと思っておりますので、料理人の方々に対しましては、毎年選びます「京都府の現代の名工」の中で、すぐれた技能を有し、そして後輩も含めまして、皆さんの中でいろいろな力を発揮してこられた方を今まで27名表彰してまいりましたし、これからの担い手という形で、「明日(あした)の名工」として若手9名の方々も既に表彰をしてきたところであります。国におきましても、「卓越技能者表彰」ということで5名の方が表彰されています。
 さらに、それに加えまして、本当に京料理を日本の文化として世界に発信する取り組みをしてこられたその料理人の方に、平成17年度に初めて「京都府文化賞」もお贈りをしたところであります。また、京料理の基本理念を後世に伝え発展させることを目的に、100年を超えて開催されております「京料理展示大会」や、ことし初めて開催されましたけれども、全国の料理人が技を競い合います「第1回日本料理コンペティション」、こうしたものにつきましても、私たちは料理人の皆様と連携をして支えていくことによって、京料理の一層の振興に努めていけたらなというふうに思っております。
 今後とも、食文化を初め多様な文化の担い手の方々と連携し、京都の文化を国内外に正しく伝え、多くの方々に京都のすばらしさを御理解いただくなど京都文化の継承とさらなる発展に向け努めてまいりたいと考えております。

◯千歳委員長
 荒巻委員。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員会 理事
  • 議会運営委員会 議会改革検討小委員会 委員長
  • 農商工労働常任委員会 副委員長
  • 持続可能な地域社会に関する特別委員会 委員
  • 京都地方税機構議会議員
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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