◯荒巻委員
私も迷防条例の件に関してお伺いをしたいんですが、もちろん条例改正によってこれまで取り締まれなかった迷惑行為を取り締まることができるようになって、その効果に関しては物すごく期待をしております。ただ、この3条と4条の改正に当たって、3条、卑わいな行為の禁止という中身が、直接体に触れない行為まで規制対象になっていることに関して、誤認逮捕とか人権侵害をこれこそ防止しなければいけない慎重な運用が必要と考えるわけなんです。その辺に関しての考え方とか対策等、伺いたいと思います。
どんな場面でどんなときに、あなたこれは条例違反ですって言うんでしょうか。その辺の周知徹底をしっかり府民に対して発信もしなければいけないって思いますし、その点も含めてお示しいただきたいと思います。
◯生活安全部長
直接身体に触れない卑わいな行為につきましては、基本的には被疑者と被害者の1対1の事案がほとんどであろうと考えております。したがいまして、捜査に当たりましてはより慎重かつ緻密な捜査が求められるところでございます。そのため、警察におきましては警察官による現行犯的な取り締まりの徹底でありますとか、早期の現場臨場によりますところの目撃者あるいは参考人の早期の確保でございます。あるいは被害者、被疑者の供述に対する裏づけ捜査、これと矛盾点の徹底的な追及、さらに微物鑑識でございますDNAの鑑定でございますとか実況見分、こういった客観的な証拠の早期収集、あるいは防犯カメラ、こういったものの活用によりまして適正な捜査を推進していきたいと考えています。
◯荒巻委員
本当に誤認逮捕っていう、善良な府民がこういった形で不名誉なことにならないような慎重な、デリケートな部分はぜひともよく考慮した対応をしていただきたいと思います。私も祇園地域を東山区なんでよく歩いているんですが、最近、本当に何でしょう、若者とかが今マイクを持って、昔でしたらフォークギターとか弾いて歌っていたような風景が、今は何かラップとかそういう形で本当に卑わいな言語を吐いている。観光客がもう本当に幻滅している風景をよく見るんで、そういったことは本当に撲滅をしていただきたいという意味で、この条例運用には大変期待はいたしておるんです。しかし、その部分の影の善良な府民、またそういった人権侵害に派生することだけは何とか避けていただくよう、御努力をいただきたいと思います。
先ほども出ましたけれども、無料案内所の規制の方針についてはぜひとも、地域に点在する無料案内所がもうこれ以上ふえないように、そしてまた営業できないような厳密な距離規制等を徹底して、これから京都にはそういった、まるでよその都市の風俗街が集中する繁華街のようなイメージをなくしていただいて、風情豊かな京都ならではの地域文化に密着してはぐくんできた花街を中心とするような、そういった健全な京都らしい繁華街へと、もとへ戻っていくようなそういう期待も地域の方から受けておりますので、その辺もぜひかんがみていただいて、これからの指針につなげていっていただきたいと思います。
最後に、東山署がいよいよ今月完成いたします。来月から旧松原署跡地が空白になるという点で、さまざまな地域の防犯リーダーとか防犯推進委員の活動支援っていう点にも、今回より重点化をしていただいております。ぜひそういった地域住民との協働を促すような活動を、今まで長年あった警察署がなくなることでの防犯体制の構築を促していただきたいということとともに、警察として車両を置くとか、そういった巡回体制をしくとか、その辺の御提示はいただいておるんですけれども、もう差し迫った、時間的に来月からのことですんで、その辺の進捗があれば教えていただきたいと思います。
◯警務部長
警察署の再編整備の関係でございます。東山警察署跡地の問題については、地元の方々からさまざまな要望が出ていることは十分承知しております。例えば跡地に交番を置いてはどうかという御意見も賜っているものと十分承知しておりますが、一たん府有の土地になるものでございまして、財政当局とも今後またさらに協議を進めてまいりたいと思いますが、警戒力が落ちないようにということは最低限の命題でございますので、それについては十分心がけてまいりたいと思います。また、並行して住民の方々の御意見を承っていきたいと思っております。
◯荒巻委員
ぜひその方向でしっかりお取り組みいただきますことをお願いして、質問を終わります。