京都府議会運営委員会条例一部改正及び京都府議会会議規則一部改正 提案理由説明
自由民主党京都府議会議員団の荒巻隆三でございます。
ただいま議題となりました議第1号議案京都府議会運営委員会条例一部改正の件及び議第2号議案京都府議会会議規則一部改正の件につきまして、提出者を代表し、提案理由の説明をいたします。
府議会では、昨年度、新型コロナウイルスなどの感染症の蔓延や地震・風水害をはじめとする大規模な自然災害等の緊急事態においても二元代表制の一翼を担う府議会がその機能を効果的に発揮し続けられるよう、緊急事態における京都府議会活動指針を取りまとめ、その指針に基づく第一歩として、さきの5月臨時会において、議員提案により、まずは委員会条例を改正し、緊急事態におけるオンラインでの委員会審議を可能といたしたところであります。
その後、今月14日には近畿地方においても梅雨入りが発表され、本格的な出水期を迎えております。万が一、台風や集中豪雨などの大規模な風水害が発生し、府域に甚大な被害が生じた場合などにおいても府議会の機能が発揮されるとともに、そうした緊急事態においても地域の情報や要望を収集し、執行機関との円滑な共有を図りつつ、歩調を合わせて危機事象に対応することができる仕組みが必要との考えから、こたびの条例及び規則の改正を提案するものであります。
今回の改正により、感染症の蔓延や大規模な災害等が発生した場合に、府議会にオンラインでの参加も可能とする緊急事態対策本部を設置することで危機事象に機動的に対応することが可能となります。また、議会運営委員会についてもオンライン方式による開催を可能とすることで、緊急事態対策本部と連携した滞りのない議会運営が担保されることとなります。
府民の生命や財産、生活が危険にさらされる緊急事態に備えて、府議会と執行機関とが連携し、迅速かつきめ細やかな対応を行うことができる体制を整えておくことが何よりも重要であります。
議員各位におかれましては、ただいま申し上げました趣旨を御理解いただき、本条例案と規則案に御賛同賜りますよう、お願いを申し上げます。
以上をもちまして提案理由の説明といたします。御清聴、誠にありがとうございました。