◯荒巻隆三副委員長
委員長はじめ委員の皆様、また理事者の皆様、そしてお支えくださった事務局の皆様、1年間、お世話になりましてありがとうございました。
限られた定例会の中での議論だけではなくて、管外調査にも行けて、他県の先進的な取組も学ぶことができまして、その結果、やっぱり図らずも我々京都府というのは、京都の文化というのはもう他に並び立つもののない悠久の歴史という裏づけの中で育まれた、我々はもう本当に絶大な、壮大な財産を預かっているという府なんだなということを、逆に自覚と使命というものを感じる調査もできたと思っています。そういう意味では、その京都を広くとらまえて、府域全域にそれぞれ地域の強みを生かして、また特色を伸ばす、そういった形で広く府の盛り上げをしていっていただきたいなと思っているのが1つ。
それと、一方で当然、今、メディアの力や新しいITの力とかそういうグローバルなものを見据えての市場をちゃんと形成して、きちんと収穫していくという中で循環をつくっていくということも片一方で大事なので、民間も含めてそういう仕掛け等を引き続き、京都府のほうでも活力を高めていく取組を施策推進していただきたいと思っています。
あと、バランスの問題で、京都にはそういった悠久の歴史に裏づけられたすばらしいものがあると言いながらも、それは日々、人の1代の寿命の中では取り組めない、何代にもわたって継承してきた御努力というものがあってのことでございます。歴史的建造物一つとってもそうですし、様々な技芸とかも一途なしきたりや習わしを守って、営みとしてきちんと体系づけて、この様式美を整えて今に至るというところに、世界中の人が魅力を見出してくれますし、またその世界観を形成する上では、それを支える産業があるわけで、着物や繊維、また陶磁器とか、様々な工芸、伝統産業、そういったものも自動的に今、これからもあるという状況ではないということは御承知だと思います。
今、本当に大きく社会変動する中で、そういった京都のコアコンピタンスを形成してくれているものを、大きくどうバックアップしていくか、またそういった文化財を所有している人たちは、逆に今、新たにどういった課題と向き合っているかということを、京都府はものすごく努力してくださっているのは私も聞き及ぶところでありますけれども、対処療法だけではなくて、根本的な原因となるものを見据えて、大きく何か施策を生み出していっていただけたらというところが今後のまた次年度への課題なんだろうなと思いますし、それの不断の追求だと思っています。歳入が急に増えるわけでもないですし、難しいところだし、知恵の出しどころだと思うんですけれども、そういったところで理事者の皆様には他県に勝る知恵や英知があると存じておりますので、工夫を賜りますよう、最後、お願いを申し上げまして、一言総括とさせていただきます。お世話になりまして、ありがとうございました。


荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)
- 昭和47年10月27日
京都市生まれ - 自民党府議団 代表幹事
- 議会運営委員長
- 京都地方税機構議会 議長
- 京都府実業団剣道連盟 会長
- 京都府カヌー協会 会長
- 京都府議会海上保安議員連盟 顧問
- スマートライフ推進京都府議会議員連盟 顧問
- 日米友好親善京都府議会議員連盟 副会長
- 日韓親善京都府議会議員連盟 副会長
- 京都府防衛協会 理事
- 京都ボーイスカウト振興会 評議員
- 世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会 理事
- 元 衆議院議員
- 元 株式会社ワコール社員