◯荒巻委員
河川整備、特に鴨川について広くお尋ねをしていきたいと思います。
日ごろから、鴨川の景観と環境を守るために本当に取り組んで御尽力いただいていることには大変評価をいたしている次第です。今いろいろなプランがあったり、予算を充てていく中で、今後どういう進め方をしていくのかというところです。
まず、防災面について、今中州の除去作業をやっておられますけれども、非常に中州が生い茂っていたり、流木やごみが堆積していくことで、もし万が一の洪水を想定したときの流量の確保にまだ余力がないというか、安定をしていないということでございます。自然な力で土砂移動を促すためにも、早期に中州の撤去を行っていただきたいのです。今、四条大橋から二条大橋間においては、平成21年度でやっておられますけれども、今後、下流区域、四条大橋、特に七条大橋あたりについてはスケジュール的にはどのように整備をされていくのかをお伺いしたいと思います。
◯建設交通部理事(河川課長事務取扱)
委員の御質問でございますけれども、中州の除去につきましては今年度から始めさせていただきまして、全部を取らなければいけない七条から二条区間のうち、まず四条大橋から二条大橋については今年度させていただいております。
四条大橋から七条大橋の区間でございますけれども、堆積しているところもあれば深掘れしているところもございます。河床の状況を確認させていただきますとともに、当然、漁協など関係者と調整を行い、施工方法とか施工時期の検討を行いまして、平成22年度に、下流についても取り組んでいくような方向で進めてまいりたいと考えているところでございます。
◯委員長
荒巻委員に申し上げます。
会派割り当て時間が残り3分を切りました。手短におまとめいただきますようお願いいたします。
◯荒巻委員
広い意味で、本当に京都市域の河川の中では中心的なもので、例えばその河川に沿って形成されています先斗町とかの床とか、東側においては花街とかも、大きく悠久の流れに沿って存在する、まさに京都らしさの象徴的な川です。そういう意味で、気候変動によって突然の豪雨により、昭和10年のような大災害が起きてはならないということで、東山区とかでは時折区役所で被害の写真展とかを行っています。そういう意味でも、府市協調の中で、特に重きを置いた河川として安全面は促してほしいと思います。
水辺の回廊創造事業で、平成21年度より予算が約 5,000万円近く上げていただいたり、大方これから鴨川府民会議とも連携をして、今、府民ニーズを把握していくシステムを構築しているのだと思います。その進捗によっていろいろな要望が出てきたり、空間そのものを広く改造していくことですから、鴨川を一つの文化軸として、たたずんでいただくといった自然公園的な部分と、歩きながら散策していただく動きと公園と、そういうめり張りがあることが地域が活性していくことではないかということで、五条とか七条の地域の人からも期待はしています。
安全面に関しては、それも河川部に入る公園の施設とかもそうだと思いますけれども、もちろん京都らしさとの兼ね合いの中で、特にバリアフリーとか高齢者の方にも安全なデザインをしっかり構築していっていただきたいです。
特に、あと歩行者と自転車のすみ分けに関しては、これは警察と、また自転車協会と大きく協議していただいて、京都市はシンポジウムをよくやっていると思いますので、自転車の違法駐輪に対しての鴨川条例の施行で大方きれいになっていますけれども、潜在的に利用者はふえていて、自転車の量に対して駐輪場もまだ少ない現状の中で、本当に危ない地域の一つなので、特にすみ分け面に重点化をしていただきたいと要望して質問を終わります。