◯荒巻副委員長
私も数点お尋ねします。各委員と重複する部分は割愛します。
いよいよ年末ですので、いろいろな強盗事件とか犯罪がふえるのではないかという懸念があります。特に今、経済不況下の中で、金融機関であったり、あるいはコンビニやスーパーのレジとかそういうものが本当に視界に入りやすい場所で、魔が差して何かいろいろと犯罪に踏み切ってしまう人もいたりとか、本当に危険だと思います。特に強盗事件の場合、府民の方々がたくさんいらっしゃる場所ですから、万が一生命にかかわることや、おけがをなさることだって本当に心配材料がたくさんあると思うのですけれども、府警におかれては年末の特別警戒活動に当たっていると思われるのですけれども、特に今申しましたことを踏まえた上で、どういったことを重点項目に置いて活動方針や、そのようなものに取り組んでいらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。
◯生活安全部長
府内における10月末の金融機関等対象の強盗事件の発生件数でございますけれども、京都府内は12件が発生をいたしております。このうち3件は郵便局対象でございまして、残り9件がコンビニエンスストア対象の強盗事件でございます。ことしの年末特別警戒活動の重点でございますけれども、こういった強盗等の情勢を踏まえまして、その一つには金融機関、コンビニ対象の強盗事件の防止対策の強化ということ。二つにはひったくり、空き巣といったものを重点とした警戒・検挙活動の強化でございます。三つ目が振り込め詐欺被害防止警戒活動の強化といったものを重点に挙げているところでございます。
また、各警察署においては、この12月中に延べ7,500人の制服警察官等が年末警戒に従事することとなっております。
また、きょうは府下一斉警戒日といたしまして、警察官2,500人、防犯ボランティアの方約1,500人がそれぞれ警戒活動に従事をすることになっております。特に、祇園地区におきましては知事、府議会議長、石田委員長、それと荒巻副委員長も御視察をいただくということでございますが、大変お世話になりますけれども、よろしくお願いを申し上げます。
以上でございます。
◯荒巻副委員長
本当に意識したお取り組みをしていただけるのだと思っていますので、ぜひ未然に防ぐという思いで、きょうは地域の皆さんと連携しようという意思啓発の場面だととらまえていますし、どうかまたお力を貸していただきたいと思います。
また、各地域の警察官の皆様もその第一線で現場にこれからそういう事態に当たっていくわけだと思うのですけれども、秋葉原の事件ではないですけれども、もちろん刃物を持っていると想定できるような犯人が出てきたり、本当にいろいろな武装化した事件が発生する恐れもありますので、そういったことに対処に当たる警察官の皆さん、本当に命がけで本当に危険を顧みず任務遂行されるわけですけれども、そういう警察官の皆さん、本当に受傷事故が起こったらかわいそうだなと思います。基本的な装備資機材というものは今どういったアイテムというのでしょうか、どういった装備資機材を持っているのか、そしてまた配備状況とかそういったものはいかがな現状に今はなっているでしょうか。
◯地域部長
10月末現在の刃物携帯によるいわゆる検挙状況でありますけれども、これにつきましては検挙人員77人と、昨年同期比でプラス28人となっております。このうち、地域警察官が検挙した人員は74人、前年比プラス25人という形で、府警全体に占める割合は96.1%というふうな形になっております。
なお、刃物による受傷事故はない状態であります。
また、資機材の配備状況あるいはそのアイテムということでありますけれども、対人防護衣、催涙スプレー、さすまた、防護棒、対人防護手袋、それから小盾がわりになる書類かばん、このようなもの。さらには、最近のいわゆる自殺等々がございますので、それに対応する防護マスク、このようなものを配備しております。
また、その配備状況でありますけれども、防護衣あるいはスプレーにつきましては、地域警察官が常時携帯装着しておりますし、さすまたあるいは防護棒等々、若干大き目のものにつきましては、その事案に対応した使用ができるように交番、駐在あるいはパトカーのようなところに配備しております。さらには防護マスクにつきましても、パトカーに配備いたしております。
以上でございます。
◯荒巻副委員長
そういった事態に対処する上での防御、中に着ているやつですね。常につけているということで、いつでも迅速に突然の場面にでも対応できて、かつ極力身の安全を確保できるような配備状況ができているということで安心しましたけれども、よりまた性能の向上とかそういったいろいろな面も考えられますから、またそういった部分もぜひ重点的に今後対応していっていただきたいと思います。ありがとうございます。
続きまして、次の質問ですが、私もちょっと自転車のことを軽くお話しします。大方、各委員から出ていますので重複しますけれども、年末絡みということでやはり人手もすごくふえてくると思いますが、私がおります、中心繁華街が多いのですけれども、東山区のほうではまだ相変わらず横着な運転をする方がいたり、本当に乱暴な状態です。この寒い中で、やはりおじいちゃん、おばあちゃん、寒くてこわばっているところに鉄の固まりみたいなのがビュッと来て「ほんまに怖い思いをした」という声が本当に聞こえてくるので、やはり事件・事故として認知されていないそういう潜在的な危険として自転車の問題はやっぱり見つめていかなければいけないと思いますし、年末に当たっての一つのマナーアップの向上の機会だと思いますので、その辺はお取り組みとかはいかがお考えでしょうか。年末としてですね。
◯交通部長
自転車のいわゆるマナーにつきましては非常に悪いということで、私も非常に憂慮しておりまして、年末に向けた取り組みということでございますが、やはり警察としては自転車対策というのは道路整備がまずあって、それから安全教育と広報啓発活動が2つだろうと。そして、それで聞かない者を指導・取り締まっていくのだろうというのが基本原則かというふうに思っています。
それで、現在、警察では11月末現在まで、これは悪質な交通違反ということで22件を送検をいたしております。また、ことしの7月から特別対策をとっておりまして、これは誓約書でございますが、約2万件とっております。それから、警告書等も4,000件近くということ。口頭指導になりますとすごい数をやっているのですけれども、そうかといって目に見える形でよくなっていないというのが現実かなというふうに思っています。これはもう認識をいたしております。
そういったことで、やはり警察が今すぐできるのは指導・取り締まりの強化ということで、これは本部の交通機動隊の白バイも現在投入をいたしてまして、指導・取り締まりの強化をいたしております。
また、広報・啓発活動につきましても、この年末の交通事故防止府民運動と合わせまして現在、これからやっていきたいというふうに考えております。
また、これは年末ということではありませんが、こういった憂慮すべき状態をかんがみまして、実は府警本部と京都市の関係部局と、自転車のマナー向上のために特化しました協議会というのでしょうか、体制づくりにつきましても京都市の幹部と話し合いをいたしておりますので、早々に立ち上げて府民の要望に応えていきたいというふうに考えております。
以上です。
◯荒巻副委員長
本当に真摯なお取り組みをしていただいていると思います。本当にその積み重ねに尽きると思いますので、ぜひどうか継続して強化していただきますよう、お願いいたします。本当にありがとうございます。
最後に1点ですね。常々申しておりました旧松原署になる東山署のこれからの跡地の件で、やはり多くの住民の方が本当に池田屋事件のころの屯所時代からここは由緒ある治安の要であったと。今も両花街、宮川町、祇園甲部の間にあって、そしてまた古くの神社仏閣のある町で、本当に風情ある町を守ってきた一角でございます。もちろん新設東山署に移転に当たって地域の人らも快く背中を押した経緯もあって、当然それは後のこの地域の安全、新しい形で配慮していただけるなという期待もあったと思いまして、私も偶然なのですけれども、そこの学区に住んでおりまして、松原署のある学区に住んでいまして、いろいろ自治会のお話はよく聞く機会が非常に多いのです。何かそこの直接位置する弓矢町の人たちがアンケートをとってましたら、やはりそういう声が本当に強かったということで、今度東山警察署のほうに要望に、お願いに行くんやという話を聞いています。私も一緒にそれは様子を見てこようと思っています。もちろん警察の方だけで決められる話ではないですけれども、地域の方はぜひ引き続き警察の皆さんにここは警察の機能は置いてほしいという要望を持っているのは事実でございますので、今、この場で報告をさせていただいて、ぜひその認識だけしていただければと思います。地域の方はその運動を広めていくということで、できることとできないことがあるかもしれませんけれども、住民の皆さんの御意見にぜひ耳を傾けていただければ幸いであると要望をお願いして、質問を終わります。
以上でございます。