・第109の1号請願「障害のある子どもたちの豊かな放課後と教育の充実を求めること
に関する請願」
審査結果…挙手採決の結果、賛成少数により、不採択と決定した。
◯光永委員
紹介議員になっておりますので、ぜひ採択をお願いしたいということから若干紹介させていただきます。請願されている方は京都障害児・者の生活と教育を豊かにする会代表の吉田さんを初め、府民の皆さん1万3,457人もの多数の皆さんの願いのこもった非常に大事な請願だと考えています。その要旨に書かれているとおり、障害をお持ちの子どもさんの放課後や長期休暇をどうサポートしていくのかということは、今非常に大事な課題となっています。ちょうど昨年10月から、ここにも書かれております、障害のある子どもの放課後保障全国連絡会(全国放課後連)が調査をされまして、その中で、私もその調査結果を読ませていただきましたけれども、一番改善や充実を求める施策は学童保育と放課後活動となっています。これは京都も全国も同じ傾向でありましたが、京都の場合は特に学童の実施状況が、保護者あるいはボランティアさん、学生さんなどへの負担が大変多いということもあって、なかなか運営が苦しいという話も多数出されておりましたし、また必要であれば後で述べますが、地域的な差も大変あるということも明らかになっています。
特に今、経済不況などと言われる事態もある中で、保護者さんがバザーだとか物品販売だとかに物すごく労力がかかるということ自体も大変ですし、なおかつ、具体的に指導員さんがボランティアさんなどで集まらないだとか、学生さんもなかなか簡単には集まりにくいという事態の中で、雇用状況が厳しい中、時間をとってそこに支援していくこと自体も極めて厳しい事態だということもお聞きしております。
この放課後の学童施策というのは自主的に始まって、既に1980年代から始まっていると聞いていますけれども、相当長い歴史があるけれども、多くが保護者の方、関係者の方、学生さんなどで支えられてきたということがあって、そういう努力に京都府としても一定報いなければということもあって、季節療育事業という制度を京都府がつくって、今もその制度はございます。けれども、経費がずっと上がってきている中で、あれは1年35万円だったと思いますが、その事業はずっと継続はしていただいているものの、あくまで季節療育という範囲にとどまっており、さらなる支援がなければ、これは放課後の子どもたちの権利をしっかり生かすことにならないということもあるので、ぜひ、ここでは要請項目にありますように、障害のある児童生徒の放課後・長期休業中の生活と活動を保障する障害児学童保育について、府の事業として立ち上げていただきたいということで、私は今この声に議会の意思としてこたえるときではないかと感じておりますので、ぜひ御賛同をお願いしたいと思います。
以上です。
◯荒巻委員
今、障害児の学童の本当に大変な、行政的な支援がまだ不十分であるなというところから、こういった請願が出てきたのだなということで、本当にこれは、この状況に対しては真摯に受けとめていかなければいけないので、この請願の、このお話を少し質問させていただきたいという思いを、理事者の方に対して今どういう現状認識をされているのかなということと、また今のさまざまな支援制度等をまだ十分に活用しきれてないところでの今後のフォローをどう考えていくかということを伺っていきたいのですが、本当にボランティアの方もまだ人材が足りなくて、養護学校の児童さんを送り出されている親御さんも、本当に御自身のいろいろなものを犠牲にして御支援されているという中で、送り迎えもあるしパートもアルバイトも、本当は出せるならもっと自分たちで負担したい中でそういう厳しさもありながら、学童は養護学校がありませんから、これはやっぱり考えていかなくてはいけないと思っています。
ただ、府というくくりでの事業化ということは、きめ細やかなサービスという点で、これはいろいろ本当は市町村に権限を与えて、これから分権化の中でこれも絶対に進めていかなくてはいけないことだと思いますけれども、この学童は地域で身近にいる自治体が主体となってこれはサービスしていかないといけないと思います。それで足りないことやできないことに対して府が今後いろいろな財政措置とかでフォローして助けていくという形がいいのではないかなと私は思っていますけれども、そういった形で、事業化していく前に、今現状認識の中で本府が講じている、またさらに今課題として進めていることをお聞かせ願いたいと思います。