◯荒巻委員
まず、京都力結集エコ住宅に関して質問いたします。
昨年、開発研究会を立ち上げて、平成22年度内に学研地区にエコ住宅の建設をして、プロポーザル、公募という形で民間業者を選定して、開発に着手しようということをなさっておられますが、その規模と内容を教えていただきたいと思います。
◯企画理事兼商工労働観光部長
エコ住宅につきましては、今年度、学研地域がスマートグリッドの指定を受けまして、こういうエネルギーを効率的に使うような地域として、国の選定を受けたということでございます。その指定を受けた場所に一戸建ての住宅というか、モデルハウス的なものを建てさせていただきたいと思っております。モデルハウスは、今考えておりますのは府内産木材を使って、京都の伝統産業から近代産業までのさまざまなエコの技術が展示できるような形にしていきたいと思っております。例えば家庭用の風力発電の技術の開発を支援させていただいた企業が、このたび京都の金融機関の支店で風車を設置されて、もう実用化されるというようなところまで来ておりますので、そうした実用化に近いような技術をここに持ち込んで展示をさせていただいて、次の販路開拓につなげるような、PRセンターというのかショールームというのか、そういうものに仕立てていきたいと思っています。現在、場所の選定がほぼ終わりまして、スマートグリッドの関係で調整させていただいた関係で当初計画が少しおくれておりますけれども、そろそろプロポーザルの公募をし始めたいという段階に来ているところでございます。
◯荒巻委員
まさに自然エネルギーの利活用であったり、最先端の技術の活用でエコ住宅を実現していくのだと思いますが、スマートグリッドが入りますから、まさか一戸建てだけではもったいないというか、もちろん電気カーとの、賢い電力網っていうことですから合理的に電気を車に預けたり、また必要な時間帯には供給の調整を行うとかそういうこともあるので、その民間事業者をどれぐらい募集なさる形で、どれぐらいのサイズの住宅、ただの一戸建てなのか、その辺教えてください。
◯企画理事兼商工労働観光部長
今このエコ住宅の開発を、京都エコ産業推進機構というところでやっておりまして、そこにはもう200を超える機関が入っておられますので、我々としてはそのすべての方が御参加いただくぐらいにしたいと思っていますが、まだ企業数までは把握できておりません。建てさせていただくのは一戸建てなのですけれども、実はスマートグリッドは2つの側面がありまして、一つは、地域でエネルギーを最適化していくというのがあります。もう一つは、このエコ住宅なんかも入らせてやらせていただくというのは、マイクログリッドと言いまして、各御家庭でエネルギー効率が一番いいような消費の仕方をすると。地域でもいいけれども、各御家庭でもCO2排出が一番少ないような、しかもコストパフォーマンスにすぐれたようなエネルギーの使い方を考えていただくこと、2つ入っておりまして、その2つの実験ができればいいなと思っていまして、我々としてはそういう実証実験のデータなんかもこのエコ住宅でとらせていただきますし、学校なんかの教材にも使っていただいて、エコ教育なんかにも使っていただくとありがたいなと思っております。