◯荒巻委員
文化財保護費に関して質問いたします。
歴史的建造物と保存伝承事業費です。京都に残された大事な文化遺産を後世に残そうということで、これにかかる始まりの予算委員会のときから、特に防災対策に特化していつも質問させていただいております。例えば法隆寺のお堂の火事の事件があったりとか、私の住んでいる東山では長楽寺というお寺が火災に遭ったとか、今本当に、特に京都にある文化財の多くが、こういう都市化していく市街地の中で、多く存在しているこの文化財をこれから起こり得るいろいろな災害から今のうちにしっかり予防線を張っていこうという点で、予算特別委員会のときからいろいろ質問をさせていただいたわけでございます。
今回、決算ということで、例えば国宝や重要文化財、そしてまた府の指定文化財等、それぞれ本府がいろいろ防災対策での補助とか多くの助成をしてきたわけでございますが、その最終支出額の内訳というか、概要を教えていただけたらと思います。
◯文化財保護課長
お尋ねの文化財に係ります決算状況でございますが、平成21年度につきましては、地震を想定した耐震化あるいは防火、防犯設備、これは一緒になっている部分もありますので、分かちがたいところがあるのですが、総事業費におきまして、国庫補助事業で9億2,300万円ほどとなっております。その他府の指定文化財につきましても、一般の修理事業の中で、耐震化あるいは防災のための取り組みもあわせて行っております。これはこの部分だけ取り出した金額はなかなか算定しがたいものでございますので、数千万円という規模になっております。
以上でございます。