平成22年商工労働観光常任委員会閉会中  本文

◯荒巻委員
新産業創出に関していろいろなお取り組みをしていただいていることに常々敬意を持っておるわけなのですけれども、今、こういった経済的な低迷の中で、しっかり需要を見きわめて、最終的に商業としてしっかり成り立っていただくような、そこまでの設計が必要だと思うのです。そういうときに需要予測とか市場開拓とかを視野に入れたときに、規模をどう分析するのか。多岐にわたるわけですね、健康志向なものであるとか、コンテンツ産業から、本当にいろいろな生活様式を持ったものに当てはめていくようなところまでちゃんとお導きをどのように考えているのか。逆に今までの取り組みで、途中経過かもしれないけれども、こういう成果が上がって、どうも市場として成り立っていけるとか何か、そういう、いいお手本や見本みたいなのがあったらお示しいただきたいなと思います。

◯商工労働観光部理事(産業成長戦略担当)兼雇用政策監
委員御指摘のとおり、どのように技術開発をしようが、新たな産業をつくろうが、市場とつながっているのかというのが非常に重要だと思っております。
例えば、一つは、先ほど御紹介いたしました2ページの施策、3番目にございますけれども、京都企業戦略的共同研究推進事業というのがございます。これは、中小企業の方が複数集まって新たな技術開発・研究開発をする、新製品の開発をするといった取り組みを支援するものでございます。ここで新しい技術ができる、新しい製品ができるだけでは、委員御指摘のとおり、成果としては不十分でございまして、それがどのように市場で受け入れられるものかどうかというのをしっかり見ていかなくてはいかんと考えております。
そのため、この事業を推進するに当たりましては、市場の実態・動き、いろいろな分野があるのですが、得意分野・不得意分野それぞれありますので、現在、2名ほどコーディネーターを採用させていただいて、その方たちが個々の研究開発プロジェクトに関して本当に市場性があるものなのか、市場性があるといったときには、どのような販路開拓でお手伝いができるのかといったことまでハンズオンで支援をさせていただくような仕組みを講じさせていただいております。
同じように、幾つかの中小企業の方、技術開発の案件だけではなくて、いろいろな施策を展開させていただいておるのですけれども、先ほどの中小企業サポートチームでも、事業者の方それぞれのレベルがあると思うのです。物すごく高度なハイテク産業だけではなくて、ちょっとした食品・食材みたいなものを開発するものから、いろいろなものがあるのですけれども、そのようなときに販路開拓、あるいはマーケティングに詳しい方をサポーターとしてアドバイスをさせていただくような形をとらせていただいて、なるべく市場化につながるような、事業化につながるような仕組みを施策の全体の中で体系づけさせていただいている状況でございます。
それと、開発の具体的事例です。
販路開拓などでいい事例ですけれども、事業者の方から相談を受けまして、お茶を使ったスイーツの商品開発をされているという方がいらっしゃったのですけれども、その方に対して、「e物産市」ということで、ネットの通販の仕方、あるいは商談会といったものへの紹介を通じて首都圏での販売促進が実現して、シェアの拡大につながったということで、中小企業サポートチームのほうに御評価いただいているというか、ありがたかったという御意見をいただいた事例がございます。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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