平成23年決算特別委員会 書面審査 建設交通部 本文

◯荒巻委員

河川整備に関して質問いたしたいと思います。

委員の皆様からるる御意見が出まして、答弁も聞かせていただきました。洪水等を防ぐ治水対策に関しては今後ちゃんと計画どおり府下一円やっていただきたいと思いますし、万一の災害時においても災害警戒情報等について関係機関ときっちり体制を構築しておられると聞き及びました。今まさにいろいろな集中豪雨等ありますから、その辺をより重点化して体制づくり、いろいろな事態に対処できる能力を高めていただきたいという思いを伝えておきます。

私は京都市内の選出議員なので鴨川について聞かせていただきたいと思います。鴨川についても、先ほど答弁の中で計画の工期等がありましたし、予算に関しても資料に基づいて理解しております。鴨川は、本当に京都の歴史を背負った大きな我々の母なる川で、今、まさに多くの府民の皆様の憩いの場所としての空間づくりであったり、観光客の皆様においてはまさにロンドンのテムズ川ではないですが、そういうカントリーコードとして大きな役割を果たしています。今、本当に多くの観光客が写真を撮っている、いろいろな人たちがたたずんでいる、その風景を見て我々誇りに思うわけなのです。ただ、鴨川基本条例もあるし、いろいろな創造プランや平成の最初の花の回廊、そして今水辺の回廊というように、風景的な景観に関して重点的な施策を打っていただいておるんですけれども、本質的な意味で鴨川の魅力がなくなってしまったんではないかという、古くからいる人たち、地域の人たちの意見がございます。要は、魚がいなくなったとか、自然への配慮という点でまだ本府の施策ではそこまで行き届いていないところに対してどう顧みるかという点を聞かせていただきたいと思います。一例を挙げると、アユの遡上で、天然アユが戻るような形で、鴨川の上流に向けて山、里、森、川と一体化した本来の川らしい川に戻すためにという提言が鴨川府民会議の中でもあると思いますけれども、そういった意見に関してどのように反映しておられるのか、そして反映していこうとされるのかをお聞かせいただきたいと思います。

◯田井中理事河川課長事務取扱

まず、アユの遡上の取り組みについては、これまでも鴨川府民会議でも水産課を中心に御報告もいただいて、各委員からもいろいろな御意見をいただいております。それで、先ほども申しましたように鴨川の下流域、特に七条より南についてはこれから本格的な河川改修がまさに始まろうとしているところでございまして、我々もそういう中でどういうことができるのかできないのか、あるいは今も堰で相当量のアユが上がってるというお話もありますけれども、そういう堰なんかにつきましてもこれからどういう形になっていくのか、今まさに検討しているところでございます。我々としても当然生態系は大切な部分でありますし、我々が知り得ないようないろいろな知見があると思いますので、「鴨川のあるべき姿」についてホームページなどにも出させていただいて、そういうことについても募集をさせていただいたり、いろいろなことで検討もしてございます。これからまさに下流域の治水対策を本格化してまいりますので、そういうことを通じて自然生態系についてもできる限り配慮しつつ進めてまいりたいと考えているところでございます。

以上でございます。

◯荒巻委員

そういう形で今、相当数のアユの遡上が確認されているわけですが、多くの人が、生息しているとい う段階を望んでいます。そこが目標地点なわけで、本当にまず一義的には府民の生命を守るという点で治水対策を進めることは当然なのですが、そこの兼ね合いで、どこまでそういった自然を復元できるのかというバランスが非常に難しいと思います。この間も今おっしゃった七条のところで、私の地域では中学生が亡くなりました。また、それを受けて中学校や教育委員会に水難事故防止の啓発に関してもしっかり尽力いただいているのもよくわかってます。そしてまた、河道を整備して遡上させる前に、もちろんそういう事故がないように、今、河床の砂利も返してフラットにしてくださり、安全に川遊びができる状態に努力してくださっているのも地域の人も皆さん本当にありがたいと感謝しているのです。しかし一方で、魚が生息する場所がなくなっている。そのフラットな河床の設計ゆえ に、「ほんまに七条より上はアユは戻らへんやろうな」ということもみんな言っています。「子どものときの風景と変わった」と。その兼ね合いをどうつくっていくかという点で、本当に多くの住民の皆さんだったり、また府民会議の活用であったりして、その実現性に向けてどこまでできるのかというところをまたみんなで話を膨らませていただきたいと思っています。

話は戻りますが、鴨川の施策の中で多く語られる景観面での話で、今、三条、四条間においての右岸整備も本当に憩いの場としていい形ですし、また御池の部分とつながる形で京の七夕事業でもことし大いに貢献したと思いますが。それを彩る自然としての桜の植樹についてですが、鴨川条例は府民協働をうたっているわけで、その植樹に関しては、結構メンテナンスとか大変な植物ですから、民間の力を大いに利用しようということで、何かオーナー制をとって、そういう有志の人がいるから、そういう方々にお力いただいて整備してもらおうかとかという話も府民会議で上がったと聞いているのですが、その辺の進捗の話を聞かせてください。

◯荒巻委員

そういう形で今、相当数のアユの遡上が確認されているわけですが、多くの人が、生息しているという段階を望んでいます。そこが目標地点なわけで、本当にまず一義的には府民の生命を守るという点で治水対策を進めることは当然なのですが、そこの兼ね合いで、どこまでそういった自然を復元できるのかというバランスが非常に難しいと思います。この間も今おっしゃった七条のところで、私の地域では中学生が亡くなりました。また、それを受けて中学校や教育委員会に水難事故防止の啓発に関してもしっかり尽力いただいているのもよくわかってます。そしてまた、河道を整備して遡上させる前に、もちろんそういう事故がないように、今、河床の砂利も返してフラットにしてくださり、安全に川遊びができる状態に努力してくださっているのも地域の人も皆さん本当にありがたいと感謝しているのです。しかし一方で、魚が生息する場所がなくなっている。そのフラットな河床の設計ゆえに、「ほんまに七条より上はアユは戻らへんやろうな」ということもみんな言っています。「子どものときの風景と変わった」と。その兼ね合いをどうつくっていくかという点で、本当に多くの住民の皆さんだったり、また府民会議の活用であったりして、その実現性に向けてどこまでできるのかというところをまたみんなで話を膨らませていただきたいと思っています。

話は戻りますが、鴨川の施策の中で多く語られる景観面での話で、今、三条、四条間においての右岸整備も本当に憩いの場としていい形ですし、また御池の部分とつながる形で京の七夕事業でもことし大いに貢献したと思いますが。それを彩る自然としての桜の植樹についてですが、鴨川条例は府民協働をうたっているわけで、その植樹に関しては、結構メンテナンスとか大変な植物ですから、民間の力を大いに利用しようということで、何かオーナー制をとって、そういう有志の人がいるから、そういう方々にお力いただいて整備してもらおうかとかという話も府民会議で上がったと聞いているのですが、その辺の進捗の話を聞かせてください。

◯田井中理事河川課長事務取扱

今、七条より下流の拠点、まさに西高瀬川の背割堤とか、来年度以降は堀川、その他の拠点整備をいろいろやっていきます。そういう中で、今、地域とも一緒にお話をさせていただきながらどんな樹種がいいのかということで、西高瀬川の背割堤は鴨川でございますので桜が一つのキーワードになってきてございます。そういうものを地域と一緒にどうやって維持管理をしていくかについて、アイデア的にいろいろ今、検討はしておりまして、例えばオーナー制度とか、あるいはどこかの企業で賛同される方がおられたら、そういうことでメンテナンスしてもらうなど、いろいろやり方がございます。そういうことも含めて今まさに、ことし、来年と西高瀬川の背割堤を整備してまいりますし、今後、堀川合流部や、さらに竹田橋から陶化橋間のように下流部の拠点をいろいろと整備してまいりますので、そういう中で我々としてもいろいろな知恵を出しながら地域とも御相談もさせていただきながら、よりよい形で維持管理もできるようにしてまいりたいと考えております。

◯荒巻委員

オーナー制度は本当に京都府民の枠を超えて日本全土、またそして海外の方でも鴨川の価値を見出している方がいっぱいいらっしゃるので、そういうあかしにもなると思いますし、本当に川らしい川に戻していく機運を高める上でも、より多くのそういう民間の力を広い形で募集していっていただきたいと思います。

以上で終わります。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 予算特別委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都府実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 京都府議会海上保安議員連盟 会長
  • スマートライフ推進京都府議会議員連盟 会長
  • 日米友好親善京都府議会議員連盟 副会長
  • 日韓親善京都府議会議員連盟 副会長
  • 京都府防衛協会 理事
  • 京都ボーイスカウト振興会 評議員
  • 糺の森財団 理事
  • 元 衆議院議員
  • 元 株式会社ワコール社員

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