平成24年予算特別委員会 書面審査 健康福祉部 本文

◯荒巻委員

救命救急センターについて、まず質問いたします。

包括的な医療サービスの供給体制を整備していくということで、2次医療圏と3次医療圏ですね。2次医療圏の6医療圏と府下全域での3次医療ということで、一般質問等でもいろいろあったわけですが、京都・乙訓の医療圏以外で、今、北部、南部も、確かに医師の不足の問題と、また偏在の問題というのが本府においての一番の課題の前提でありますけれども、今後どうなっていくのだろうかなというところでの大枠で質問してみたいのです。もちろん医療機関の質を問うことで、国の基準もしっかりあるわけですが、3次医療はこれからその基準を満たせる方向でふやしていきたい民間機関というのは多いのかとか、あと逆に、人口10万人当たり、例えば京都・乙訓においては医師数が平均値より約1.7倍ぐらい多いということで、2次医療のほうで救急の土日もちゃんと入院できる、そういうものは結構あるわけですけれども、そちらにおいても、3次救急のこれからまたふえていく方向性とかそういったものがこれから出てくるのだろうかとか、トータル的なところで、今後包括的に医療供給の体制づくりであったはずですが、どういう方向に行くのだろうかという頭が整理つかないので、その辺を部長あたりに教えていただければと思います。

◯浅田健康福祉部長

救急につきましては、今おっしゃいましたように1次から3次までで構成されておりまして、まず初期医療につきましては市町村が、例えば休日診療所でございますとか夜間診療体制を医師会と連携してやっていただいております。それに加えて、2次救急病院、これは救急告示病院でございますけれども、それが各地域の主要な病院で組まれておりまして、その上に3次救急と申しますのは救命救急センター、つまりかなり高度な医療を提供していただく、こういう形のヒエラルキーでできております。今まで3次救急は人口区分で一定の制限がございましたので、京都府におきましては、京都市内の第一、第二日赤と京都医療センターの3カ所でずっとまいっております。ただ、医療もかなり高度化してまいりまして、救命救急を専門的にやる急性期の病院の中でも役割分担みたいなものも徐々に出てきたりしておりますし、国のほうも要件が緩和されてまいっておりますので、今年度に入りまして救命救急センターの要件をクリアするところを中心にふやしていきたいと考えております。先般、今議会で知事からも、救命救急センターを北部で1カ所、南部で2カ所、今年度内を目途に指定をしていきたいと御答弁をさせていただいておりますけれども、そういう方向で、南部におきましては京都・乙訓で1カ所、山城北で1カ所という形で3次救命救急センターを指定していきたいなということで、今、手続を進めております。またあわせまして、2次救急の告示病院の充実も大事でございますので、予算案で、特に災害時を中心に対応していただく場合の支援制度を用意いたしまして、3次、2次、それから1次とそれぞれの充実を図る中で、万全の救急体制を構築していきたいと考えております。

以上でございます。

◯荒巻委員

2次救急で対応できない重篤な患者に対応できる3次救急もぜひ充実、拡充というのは大変大事なことであると思います。ただ、京都府下において一律で地域の偏在が違う中で、京都・乙訓とかで恐らくそういう3次救急の基準を満たせて、これからそういう体制づくりをしてくるところもまた出てくるのかなと思いますが、片一方で、質というかクオリティーの問題だと思うのです。また2次救急に関して、逆に2次救急をしっかり構築し切ることで3次救急のバックアップになるのではないかなというような、素人的にそんなふうな感じもするのですが、きちんとした体制であった上で、制度がより進むような方向であってほしいと思うので、もう少しその辺を納得できる形というか方向性、何か道筋みたいなものをもう少し聞かせていただけたら幸いでございます。

◯山内副知事

今、救急体制の構築の御指摘をいただいたのですけれども、それぞれの地域特性等を踏まえて、既存の医療資源が一体どの程度、どのレベルであるのかということを踏まえた上で、3次救急体制をきちっとつくっていく。さらに、最近の取り組みの事例を申し上げますと、関西広域連合での取り組みも始まっておりますので、そういった中でのドクターヘリの活用の範疇とレベルをどの程度やっていくのかといったことも踏まえて、広域的な救急体制の確立をきちっと図っていくというのが京都府としては非常に大事なことではないかと思っております。

今、御指摘のあったように、2次救急指定、これは基本的にきちっとやっておかないと大変心配なところでありますので、それは当然だと思います。例えば丹後地域を見てみますと、またいろいろと御議論をいただかなければならないと思っておりますが、今度、与謝の海病院で一定のきちっとした救急体制の確立を行っていく。さらに、御指摘のあったように、審議会の御指摘もありましたけれども、府立医大との連携の中できちっとした救急対応も確立をしていきますと、例えばヘリコプターを利用しながら搬送体制を確立をしていくというふうな、いわゆる北部独特の事案への対応もきちっと確立をしていく。さらに、先般、議会でも知事が答弁をさせていただきましたけれども、中丹地域におけます福知山市民病院の地域の救急医療指定、3次救急の指定も、要件が合いますとやらせていただく。そういった中で、北部の救急体制をきちっと確立をしていきながら、さらに上乗せをする形で、府立医大の存在感もきちっと出して、ヘリ等の活用も図っていくといったような、地域に応じた体制をきちっとつくり上げていくことが、皆さんが将来にわたって安心した医療を受けられるということでの非常に大事なところだと思っております。

さらに、南のほうで申し上げますと、3次救急の地域救急の指定医療機関も、今、部長が申し上げましたように、南部で2カ所指定をしていこうとしております。地域での一定の確立を図りつつ、さらにそこでも回らないとすると、ことしの秋から予定をしておりますけれども、大阪府のヘリを活用したりしながら、ドクターヘリ体制も活用して、きちっとした安心できる救急体制を確立していくということが、私は将来の京都府の救急医療体制を確立していくために非常に大事なことだと思っております。将来に向かっても府民の皆さんがなるほど安心だなと思っていただける、そういう体制づくりをしていくことが必要だと思っております。先ほど申し上げました3次の地域の救急医療指定機関につきましても、実は相当厳しい基準が示されておりまして、そう簡単にクリアはできないのではないかなと思っておりまして、地域医療機関で大変御尽力をいただく中で、地域の安心を地域の3次救急としても確立をしていく、そういった努力を官民あわせてやっていく中で、将来の安心した医療体制の確立ができるのではないかと思っておりますので、我々としても一生懸命やっていきたいなと思っております。

以上であります。

◯荒巻委員

御答弁ありがとうございました。そのように明確に役割がしっかりしていて、またそういうステップが上がるに従っても厳格な基準でちゃんとクオリティーを守っていただけるというものであれば、しっかりまたこれからの体系的に構築できるものだなと今のところは安心をしていますので、ぜひそこの遵守をしっかりしていただいた上で進めていっていただきたいと思います。

次の質問ですけれども、私の地元の東山区で、これは京都市がモデル的にやっていることがあるのですが、「安心救急ステーション」の活動です。観光客が一番多いところなので、それゆえに京都市の中でモデルになっているのですが、これはお土産屋さんやコンビニとか商店街に、救急患者の119番通報してちゃんと運び切るところまで、救命リレーの第1走者の役割を地域の人らに講習してやっていただいているということです。設立に当たっての講師を日赤の救急関係の部長さんがやっていたので、これは事業的に成功したら広げていこうという話はされていたということです。もちろんできてまだ1年たっていませんけれども、実際にそれによって救われている例もあるということです。いろいろ課題があって、日本語のわからない方、海外のお客さんに対してもちゃんとひとしく助けてあげれるということのよさで、また評価も高まっているのですが、そういう事例、試みで何か情報はお持ちかということと、また何か本府でも今後、観光の町、京都府においてもそういったものは活用できるのではないかなと思っているのですけれども、もちろん医療機関等含めてそういうやりとりが今あるのか、進捗があるならば教えていただきたいと思います。

◯余田医療課長(救急医療情報センター所長事務取扱)

京都市の取り組みにつきましては、非常に注目させていただいております。ただ、役割分担といたしまして、京都府では、私ども健康福祉部で医療機関、そして府民生活部で消防機関、そういったところで医療機関と消防の連携というようなこと、これにつきましては京都市も巻き込む形で、毎年、救急の日の取り組みとかそういったものを一緒にやらせていただいております。今回の京都市の取り組みは、それ以前の段階でのお手軽な形での応急手当て的なものを試みていただいていると思っております。それらにつきましても、私どももそういった取り組みの状況をお聞きしながら、一緒にできるようなところを探っていきたいと思っております。

以上でございます。

◯荒巻委員

大変これは私は非常に価値の高いことだと思っています。府民の生命を守るということでも、携わる人一人一人の応急手当ての知識水準も非常に高まっているし、いざというときの動きをちゃんと訓練、練習で覚えているわけでして、そういったことはまたぜひ府下にも広げられる要素が多々あると思うので、ぜひまた関心、これからも注視していただく上で、また応用策のほう、施策に生かしていただければと思っていますので、よろしくお願いをして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。

◯山内副知事

済みません、せっかく事例を紹介していただいたので。私どもで、平成24年度予算でふるさとレスキュー事業というのをやり始めました。これはどちらかというと、今、先生御指摘の町の中ではなくて、僻地地域において、救急車がそこまで到達するのになかなか時間がかかってしまうというときに、地域の消防団が救急車が来るところまで運びましょうというレスキュー事業であります。ある意味で救急活動に関する消防団の活用も一方では府下的には進めていますので、そういったところもあわせながら検討していくことが必要なのかなと思っております。

以上です。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員会 理事
  • 議会運営委員会 議会改革検討小委員会 委員長
  • 農商工労働常任委員会 副委員長
  • 持続可能な地域社会に関する特別委員会 委員
  • 京都地方税機構議会議員
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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