平成24年予算特別委員会 書面審査 商工労働観光部 本文

◯荒巻委員

数点にわたって質問します。

まず最初に、「日本料理文化博覧会(仮称)」事業についてお伺いします。

さきの予算特別委員会、農林水産部の書面審査の中で、農林水産部は国の無形文化遺産の登録の検討チームのオブザーバーをしていたということで、そこでは今回日本料理でということだったのが和食でということになってしまった、そのことについて本当に京都の強みとしての日本料理の頂点の京都の料理、そういったものがちゃんと正しく発揮ができるのかなという不安や懸念を話したら、全く農林水産部も同じ認識でした。ここでは商工労働観光部の所管としてこの博覧会ですね。これは世界遺産条約採択40周年記念の記念事業を京都で取りつけたという快挙なので、それをどう京都にメリットのある形で組み立てていくかということで、どのような展開を望んでいられるのかなということをお聞きしたいと思います。

◯松村観光政策監

日本料理の無形文化遺産の申請につきましては、団体から要望を受けまして、京都府から政策提案を国にいたしまして、それが6月で、それで国で検討委員会が設けられ、そして先ほど2月の文化審議会で3月のユネスコへの申請ということで、国として一定の方針が出されたところでございます。

農林水産部でも回答があったと思いますが、和食という形で申請という形でなったんですが、日本料理の真髄というのは京料理、そして京都にたくさんの観光客がいらっしゃいますのは、料理だけではなくてそのバックボーンにある文化、あわせてしつらえであったり、いろいろなものをめでるような形でいらっしゃいます。

仮称でございますが、この日本料理文化博覧会につきましては、国とも一体となりまして、和食というような形で全国の郷土料理のところとあわせて、日本料理の真髄である京料理、そして京都の文化を一体となって、ちょうどユネスコの世界遺産条約採択40周年の会合のファイナルイベントが京都で開催されますので、そちらにお越しいただく海外からの方々、また国内の観光客の方にもこの機会にユネスコへの申請の趣旨の普及啓発、そして国民、府民あわせてみんなでこれを応援しようという意思といいますか、そういうような機運の醸成、それと日本の伝統文化の根幹をなす京都として、京料理をコアとして、いろいろな形の文化をベースとした展覧会とかというような形のもので、京都から盛り上げていきたいと考えているところでございます。

◯荒巻委員

和食という名称に今この段階で余りこだわらず、せっかく京都で開催されることを、それを生かして、京都でやることのインセンティブなのかなとかいろいろ思ったんですが、欲張っていってほしいと思います。せっかく京都で紹介できるなら、京都のなじみの深い食材を用いられてできた、そういう京都独特の風土の中で発達してきた食事というものが、例えば先にフランスは無形文化遺産をとっていますが、そもそもフランス料理というのはああいう配ぜんの方式は作法がなかった中で、京都に来て、京懐石を食べて、こういう作法は大事だなということでフランスに持ち帰って、その後今の形があって登録されているとか聞きます。

あと、しつらえとかいろいろすべての世界観の中での食器とかも、ヨーロッパで言えばドイツのマイセンとか、あれも京都の仁清、乾山とかのそういう京焼、清水焼の世界から影響を受けているということで、本当に日本食というのはいろいろな文化の価値というのが非常に高いということを、ぜひ世界に対して欲張って知らしめていただきたいなと、そういう試みで展開をしていっていただきたいと思いますが、もう一度松村さんの決意をお願いします。

◯松村観光政策監

今御指摘のとおり、海外だったらカップ、ソーサーだけのいわれなのですが、料理に合わせて器がある、そして料理に合わせていろいろな四季折々のしつらえ、季節がかわるたびに季節感を料理に出すというのは、これは日本の料理ならではで、それの根幹をなすのが京都でございますので、和食という形でカテゴリーでしておりますが、この機会をとらえて、本当に京都から日本を元気にするような形の文化博覧会にしてまいりたいと考えているところでございます。

◯荒巻委員

心強く感じました。ありがとうございます。よろしくお願いします。

次に、観光振興というか、観光全般について質問します。

国内外に対して、情報の発信に対しては本当に強めているなというのが、関西広域連合とかもありますし、いろいろ円高で厳しい中で、観光の戦略の総合特区の提案とかもしてもらっているのもわかるんですが、実際に観光が京都経済の発展に貢献する形でということを我々願っているという側面もある中で、本当にそういう観光から派生するそういう市場のボリュームが、昨年のいろいろなこともありましたから、まだそういうボリュームが出てこないという現状で、これどう打開策というか仕掛けというか、手を打っていくかということを、今の入込客数前比でいいんで、前年からどういう状況になっているか、それがあと大体でいいですが、国内のお客さんのパーセンテージ、海外のお客さん、その範囲で教えていただきたいと思います。

◯松村観光政策監

具体的な数字は、また観光の課長からお答えしますが、基本的に国内の観光客につきましては、震災後昨年5月の連休ぐらいから対前年比でいきますと1.2%増、1.3%増、1.5%増というような形で推移しております。国外からにつきましては、昨年10月ぐらいから国慶節の影響もあって、そしてまた春節とかの関係もございまして、大体対前年でいきますと、ほぼ同じような状況で戻ってきているところでございますが、基本的に京都だけでとらえますと、ヨーロッパ、欧米の方が多うございましたが、まだ欧米からの観光客というのが復調してないというような状況であると考えております。

◯荒巻委員

観光資源の訴求力を生かした、そういうプロモーションというのもイベントを通じてとかもやっていただいているし、国外に対してはそういう富裕層の囲い込み、呼び込みというのも本当に大事だなと思います。あと我々が考えていかなければいけないのは、それをいかに景気浮揚に結びつけるかというところで、そういう観光地に立地する商業施設、商店街とかの個性を出していくとか魅力を高める、そういう施策も並行してやっていただいているわけなのですが、もう少し、もっと消費動向を分析する形で、観光客の満足度みたいなものを向上する仕掛けというのを今後考えていかなければいけないと思います。

観光の先端の場所の京都として、もう少し観光のスタイルの提案とか、また実際経済効果のことも欲張って言っていますが、買い物のあり方とか、そういった面も含めてどう展望していけばいいかなというのと、あと国内、本当に今景気低迷下の中で、もっと潜在的に、見てて修学旅行生も減っているイメージもあるし、まだまだ呼び込める量の余地はあるんではないかなと、その辺を含めて次年度の展望だけお伺いをして、質問を終わりたいと思います。

◯松村観光政策監

今、委員御指摘のとおり、観光産業は本当にすそ野の広い産業でございます。ですから、今度の日本料理文化博覧会でも文化というキーワードの中で食、伝統産業、いろいろなところと連携しながら事業をしていきたいと思っております。また、例えば農林水産部でしたら、今お茶とか京野菜とか、いろいろな形で展開しておりますので、ニーズもすごく多様になってきています。例えば亀岡でしたら京野菜を摘み取りをしていただくことで海外の方がすごく興味を持ってこられたり、それからまた次年度TANTANロングライドということで中丹、丹後一帯に自転車競技レースもやりますので、その折にその地域のおもてなしエードステーションでそれぞれの特産物を紹介したり、いろいろな形の中で多様なニーズにこたえて、そしてそれが京都のすそ野の広い産業といいますか、いろいろな分野と連携しながら観光のPRを、従前とはまた違う形の切り口でメディアとも連携しながらやってまいりたいと考えております。

以上でございます。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員会 理事
  • 議会運営委員会 議会改革検討小委員会 委員長
  • 農商工労働常任委員会 副委員長
  • 持続可能な地域社会に関する特別委員会 委員
  • 京都地方税機構議会議員
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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