◯荒巻委員
私も国際交流事業について質問します。
さきの中川委員、また岡本委員からもありましたけれども、友好都市との連携であったり、国際人脈、また国際交流のそういう実績っていうものは、本当にこれからの京都にとっての大いなる財産になると思っていますが、例えばフランスの総領事館が京都にやってきて、ことし2年たつというところですか、非常に今、欧米人の方が減っているような気はするんですが、そういう在住者のここ数年の推移とか、外国人の方の今の京都の在住者を比較できる推移の数値とか、お示しいただけたらと思います。
◯山口国際課長
京都府内にお住まいの外国籍府民でございますけれども、平成23年度12月現在の数値で5万2,577人でございます。内訳としましては、韓国、朝鮮籍の方が3万、それから中国の方が約1万2,000、あとフィリピンが1,900、米国が1,200等々となってございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
今、フランス領事館の話から派生して、欧州の方はどうですか。
◯山口国際課長
フランスの方につきましては、現在374名の外国籍の方がいらっしゃるということでございます。
◯荒巻委員
前年は幾らですか。
◯山口国際課長
平成22年度末で377名でございます。若干減少。
◯荒巻委員
せっかくフランス総領事館が来たということで、単なる友好関係以上のいろいろな分野別での国際コーディネーターを交えた府民、NPOと、すそ野の広い形で交流を広めていこうという機運はあったんですが、欧州危機であるとか、いろいろな風評被害とかもあるとは思いますが、その辺、少し話それますが、昨年以降、日本に在住している多くの大使館とかが、いろいろな事情や事柄から考えて西日本に用地がないかとか、移れないかとか、そういう情報も一部であるとかあったわけで、今そういう形で、特に欧州の方とかから京都に対する問い合わせとか、逆に今、人がふえないとか、また減るとか、そういう方向性に対しての情報のやりとりとか今どういう構造になっているのかとか、また今、非常に外国人の流入が減る中で、いかにこれから安心してこの京都に訪れてほしいとか、またそこで暮らしてほしいとか、そういう展望の話とかもあると思いますが、そういった話の今どういうことになっているのか、お示しできることがあったら教えてほしいと思います。
◯兒島知事室長
そういった情報のやりとりは、正直、今のところ私ども聞いておりません。するとすれば、外務省に問い合わせということになろうかと思います。
あと、例えば紹介の関係、東日本大震災を受けまして留学生が帰られたという情報も入ってまいりましたが、ただ京都の場合は、昨年度に比べまして実は留学生の数はふえております。それは年度末に結果的にわかったことでございますけれども、私ども手だてとしましては、先ほども出ました名誉友好大使の方、「京都は安心・安全ですよ」というのは、ユーチューブを使いまして発信をさせていただいたところでございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
大学のまちでもありますし、留学生に関しては一定あると思いますが、本当に町並み見てまして、特に欧州の方、すごい減ったなという感じを受けます。総領事館が来たっていうところで、これ物すごく大きな、特に国際文化都市京都として、いいパートナーとまたいい関係構築ができる一つのきっかけだと思ったわけなのですが。もう少しそこの働きかけというか、1年前、2年前の予算特別委員会や決算特別委員会の場でも、もう既にフランスであるとか広く海外の方と、そういう国際交流のノウハウを持った人たちをいろいろな、今、先ほどからもプラットホームをつくるとか、友好関係を結ぼうとする団体にそういうノウハウを還元していく、そういう人材の育成の展望もあったと思いますが、そこは今、打ちどまりの状態になっているのか、それともまた見えない形で潜在的な機運としていろいろ何か温めて萌芽の兆しがあるのか、その辺を教えていただきたいと思います。
◯兒島知事室長
プラットホームの中に総領事館の方も参加をしていただきますし、また私どもも直接総領事、フランスも初め、例えば東南アジアの総領事の方と、この間いろいろ話をさせていただいております。私どもが話をしていますのは留学生が中心になるんですけれども、ぜひとも留学生、たくさんの方に来ていただきたいという議論はさせていただいているところでございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
学生を軸足に置いた形でっていうのは、また京都らしい側面の一つであり強みだとも思うんで、それも理解しますんで、また促進をしてほしいと思いますし、あと外国人に対する情報共有、府政の情報の発信も、こちらの国際課でやってらっしゃると思いますが、本当に正しい京都のことを外国語で表現して、我々府民と同じ情報共有がちゃんとできているのか、その辺の工夫とか、今いろいろな媒体が、ラジオとかそういうものにまで及ぶと聞いているんですが、その辺の活用っていうのは本当に効果あるものとして普及しているんでしょうか。その辺も教えていただきたいと思います。
◯兒島知事室長
ラジオの関係で申し上げますと、FMココロ(COCOLO)というのがございまして、そちらと私ども契約をしているんですけれども、ただその辺につきましては、災害時の情報を中心に提供してもらうような協定を結んでおります。あと、私ども外国籍府民共生施策懇談会というものを実施しておりまして、平成22年度は4回開催をさせていただきました。この間、平成20年度から始めさせていただいておるんですけれども、その中で外国籍の方にいろいろな、どういった情報が必要であるとか意見をちょうだいしまして、私どもこの間、まず安心・安全情報ということで災害時のリーフレットというものも作成しておりますし、あと、例えばお医者さんに行かれたときに言葉の問題でよく通じないというところもございましたので、医療のガイドブックも平成23年度、今年度に作成するなど、今後もいろいろな御意見を伺う中で、できることは確実にやってまいりたいとは考えております。
以上でございます。
◯荒巻委員
京都で暮らしたり過ごすことに当たっての、安全面でのそういう利便性とかノウハウとかの情報、ツールとかの普及ができていくことは非常に、またその人たちが帰国したり、いろいろな形で発信する一つの京都の安全面での宣伝にはなると思います。私の住んでいる近所の清水寺でも、何か観光案内に音声変換機で、要は簡単に情報が、こういうときこうすればいい、ああいうときはこうしたらいいっていうのができるような、何かいろいろなそういうNPOの人らの試みとかでもやっていると思いますが、その一方で、そういうものは構築しながら、早く、本当に多くの人に、より京都にもっと来てほしいと思うし……。
◯前波委員長
荒巻委員、2分切りましたので、手短にまとめてください。
◯荒巻委員
わかりました。本当はもう国際交流事業の目的は、もっと京都の地位を国際的に高めることであったり、あと、またそういう単なる交流の段階から一歩越えて、例えばもうそういう環境の問題であったり、伝統工芸の話であったり、いろいろな分野ごとでつながれる、そういうパートナー、姉妹を探して構築していくことに主眼があると思うんで、また引き続き強化して施策を推進してほしいと思います。
以上です。