平成24年府民生活・厚生常任委員会閉会中  本文

◯荒巻副委員長
私も東山区、そしてまた亀岡市の交通事故を踏まえた取り組みについて質問いたします。
大変この2件、痛ましい事故で、犠牲に遭われた方に心からお見舞いを申し上げて、亡くなられた方には哀悼のまことを捧げたいという思いでございます。
一言で「防ぎようのない事故だった」なんて言葉で片づけてほしくないという思いであります。きょうの交通対策協議会の式次第も見せていただきまして、関係部局等の取り組み状況ということで警察本部を初めいろいろ役割があってそれぞれに取り組みをしていただいているのだと思います。本委員会の理事者の皆様におかれましても、より安全な交通環境の確保の向上とかさまざまな課題に対してこれから尽力をしていただきたいと思っているわけなのですが、とりわけ心のケアについて、昨日、京都市の東山区が主催した相談会がありました。本当にあの現場に居合わせた方とか、あの地域の人の声を聞くと、乗ってはいけない人が乗っていたとか、また乗ってはいけないに等しいような人が運転していた事故であったがゆえに、テレビに映る車種とか、同じ色の軽自動車を見ると、本当に自分たちの交通空間であの車を見るとテレビの報道が頭によみがえって大変なショックを受けているということを普通の人がおっしゃっているわけです。ましてやあの現場でけがをなされた方とか、居合わせた方とか、また救助に当たられた方の中にも本当に夜眠れない思いでとかいろいろな心にも、またそして体にも、そしてまた日常生活にも支障が出てくるようなそういう症状の始まりとかいろいろなものが見受けられることの未然予防でそういう相談会を始めたそうです。私も出席していましたが、20名ほどの出席で約17名ほどがあの地域でそういう役をされている方で、二、三名地域でお見かけしない方々もいらっしゃいましたが、プライバシーのこともありますし把握はしておりません。そしてまた1回目ということで具体的な質疑がなされたこともございませんでした。
ただ、そういった中で京都府においても精神保健福祉総合センターとの連携もありますし、そういう被害者の支援を京都市のほうとも、そしてまた京都犯罪被害者支援センターとかとも連携をしてしっかりその辺のケアに重点化をしていかなければいけないと思っておるのですが、その辺の今の現状とか取り組みについて教えていただきたいと思います。

◯山口健康福祉部長
犯罪といいますか、交通事故の被害に遭われた方の心のケアにつきましては、先ほど委員がおっしゃられましたとおり、非常に大きなものがあると認識しております。今現在、精神保健福祉総合センターですとか、家庭支援総合センター等に専門の職種の方がいらっしゃいますので、そういったケースについては速やかに対応できるような格好で常に準備しております。
今回の事案につきましては、特に東山につきましては、私もちょっと了知しておらないのですけれども、例えば京都市のほうで自主的にやっておられると思います。また京都市とも連携をとりまして、必要でございましたら、また、家庭支援総合センターですとか精神保健福祉総合センターと調整しもって必要な専門職種を派遣するとかしております。また亀岡の事案につきましても、学校のほうでスクールカウンセラーを中心にやっておりますけれども、そういったことも含めて長期化するようでございましたら、そういった対応も含めてしっかりと相談、連携しながらそういった心のケアについてできる限りの支援をしてまいりたいと考えております。
以上です。

◯荒巻副委員長
ぜひ人員とか体制の充実・拡充で臨んでいただきたいという思いですので、よろしくお願いします。
そしてまた、警察のほうで両事故の原因、真相究明のほうが行われていると思いますが、京都市のほうにおいては、市の消防局と警察ということだったからちょっと関与の仕方が変わりますけど、要は大規模な事故、また大勢の人数を巻き込む事故においての救急の体制の確立について、今回の事故の原因の究明というのは、当委員会、関係理事者の皆さんにとっても大変考察するべき重要な事故だと思っていますので、その辺の課題意識とかもあれば教えていただきたいと思います。

◯山口健康福祉部長
まさに今回の2事案につきましては、非常に大きな被害をもたらしたということでございます。ただ、救急の現場、それから消防の現場におきまして、今回の2事案につきましては比較的スムーズに搬送体制がとれたと考えております。これは日ごろから目に見える形の地域のそういったメディカルコントロールといいますか、地域のそういった協議会も含めてやっておられる。そういった成果も出たのかなと思っております。今後ともこういった事案に対して、いろいろな地域でこういったことの発生が当然予想されますので、地域と消防と救急の連携体制をさらに確立してまいりたいと考えております。

◯荒巻副委員長
その思いで進めていただきたいのと、あとこれはこれから事実確認が検証されてからのことだと思うのですが、私は東山におりますので東山の件においての地域の声、また救急救助に携わった人、消防団の話を聞いてると、病院への搬送の時点でいろいろな指揮系統とかあれで若干のトラブルがあったというか、明らかにトラブルだったか、その辺はまだこれから真相がわかると思うのですが、そういう声もあるので、本当に幅広くあのときのことをしっかり検証して二度とないような体制を構築していただきたいとお願いをして質問を終わります。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

リンク

サイトコンテンツ