平成25年予算特別委員会 書面審査 農林水産部 本文

◯松井委員
最後、時間が限られておりまして、要望だけにさせていただきたいと思いますけれども、これから農業で、しかも付加価値を上げて農業をされたいという方にとっては、こちらの支援というのが大きな意味を持ってくるのかなあと思いまして、先日も政府系の金融機関ですとか地元の金融機関も含めての食品化を進めるための交流会もされたと伺っておりますので、ぜひこういったバックアップも進めていただきたいと思います。
あと一つ、担い手を育成するのと同時に、京都ではおいしいお菓子屋さんですとか老舗のお菓子屋さんもありますが、まだまだブランド化できるような会社といいますか、お菓子屋さんも多いのかなと思いまして、ただ御家族で経営されていたりするので、そういったノウハウですね、そういったバックアップしをていただいたら、日本の中でももう少し販路を広げたりですとか、世界にも売っていただけるのではないのか。そういった潜在的なニーズというのがすごくこの京都にはあるかと思いますので、そういったところも含めての農業振興に努めていただくよう要望させていただきまして、終わらせていただきます。
以上です。

◯荒巻委員
私は、和食の世界遺産について質問いたします。
商工で聞こうか、こちら農林で聞こうか迷ったんですけれども、国の検討委員会のオブザーブに農林水産部がかかわっていたことと、山下副知事がいらっしゃるので、こちらで聞くことにしました。
先日の報道で、瓢亭の高橋さんがつくられる京料理というものが府の無形文化財に指定されて、瓢亭さん自体が無形文化財保持者として、国内で初めてということで、すばらしい我々にとっても誇りであるお話もありました。そういう機運の中で今、ことしの年末にはユネスコの世界遺産に登録の可否が決定するということになっているのですけれども、新世界遺産事業費の中で確認したいのですが、事業内容で世界遺産登録記念イベントの開催とか、いろいろな前向きな事業があるのですけれども、今これ見通しはどのように認識されているのですか。

◯山下副知事
今、委員御指摘のとおり、ことしの暮れぐらいには結論が出るのではないかとお聞きしていまして、先日も担当の農水省の方にお聞きしたのですけれども、ユネスコの審査の方法が、要件が確保されているかどうかが重点になっていまして、我々の判断では多分要件はかなりの部分は確保しているのだと思っているんですが、一番心配しておりますのは、無形文化財なんで、これを継承していくシステム、それから和食を国民がみんな愛して、これを守っていくという、食育とも絡むと思いますけれども、その辺の機運のところを我々としては少し心配しているというような状況でございます。

◯荒巻委員
世界遺産としての内容の価値自体の話は、もう前の予算特別委員会から続けていて、多分皆さん、理事者の方も、また国の検討委員会の方も目標とすることだと思うんで、割愛しますが、その保護とかの観点の話は技能者表彰とか、そういう形で匠のそういうランカーの人たちがそういう形で後継育成、また技術の発展、継承という点で担保されるというような見通しとして、可とされるというふうな報告も聞いています。また、もちろんユネスコなんで、いろいろなまたこれまでの先行事例で捉えて、フランスとか各国との兼ね合いとか、そういう検討で時間もかかると思いますけれども、もちろん世界の食文化の多様性の中に、本当に申すまでもないですが、これだけ特殊な、特徴的な豊かな彩りのある日本料理というものが、世界の中で文化遺産に登録されるということは、これは世界にとっても大変財産になる、また日本が大きく世界に貢献できる意義深いということは、ぜひ建前にしていただいて、また進めていっていただきたいと思います。
あと、こういった崇高な文化ですから、それは文化を商品化という言い方をしたくないんですけれども、またいろいろな意味で商業ベースに今、私は最初、日本料理ということをやたらこだわっていて、去年小田副部長にいろいろ御返答いただいた、ちゃんと日本料理のよさをわかった上で、いろいろな意味も、いろいろな事情もあって和食にしたというお答えをいただいたんですけれども、逆に今考えれば、ユネスコに出している提案書の中身を見ますと、そういう食材、もちろんお魚とか農産物、そういったものの多様性も料理として和食の中の概念に入っていることは、これは逆に利用できることだなと思って、府内においても漁業や農業に対しても、この提案書の中での記載というのは、これからいろいろな期待を生む効果があると思いますが、その辺の認識はどうでしょうか。

◯山下副知事
これから農業も国際競争力をつけていくということを考えますと、一番国際競争力でなかなか他国が追いつけないのは、食文化という、これは京都だけとっても1,200年以上かかってつくってきた文化なのです。この部分は、そう簡単に技術的なことでクリアして、まねができる、あるいはそれをまねしたからって他の国の方々が評価するようなことにはならない。我々が和食の世界遺産を目指したのも、我々が持っている食文化をきっちりつないでいくというのが最大の目的でございますけれども、京都の抱えている産業が、これは食品加工も含めて、6次産業化も含めて、これをとることによって非常に高い競争力を持つということも実態としてはあると思っていまして、積極的に取り組んで、国も第1順位にまで上げていただいて、今審査をしていただいているという状況でございますので、本当に付加価値、競争力をつける源泉だと思っておりますので、ここの部分は守ることも、あるいはそれの担い手を育成することも含めて、積極的に取り組まないといけないなと思っています。

◯荒巻委員
ぜひそういうきっかけにしていただきたいと思いますし、今グローバリズムに伴う社会構造の変化の中で、我々の食文化も本当に多国籍化している様相も、和洋折衷だけではないところまで来てしまっていて、逆にしっかり軸足の日本料理があればこそ、そういうものもまた比較していろいろ楽しめるはずなのに、何か大事なものを失っていきそうなところもあるので、その辺の理念はきっちり持った上で進めていただきたいということと、あと事業内容にあります日本料理ワールドコンペティションの開催支援ということで、日本料理アカデミーと京都府と京都市でやっているんです。これ今度4回目ということで、4回目からは海外枠を設けて、海外でも日本料理をつくられる方を入れてという形で幅広くやることで、国内外に日本料理の魅力を正しく発信していただける場になればいいなということを切に思っているんですが、最近メディアとかで見ますと、フランスのパリとかで日本料理が今1,500店舗以上ふえているということで、日本料理ブームだということですが、行ってみるとおすしと焼き鳥とギョーザのセットを売っているとか、それをみんなヨーロッパの方は、日本料理だと思っています。それ厨房にいる板前さんはカンボジア人で、日本に行ったことあるんですかと言ったら、一度もないということで、1日だけ料理の仕方を習ってということで、本当に無機質に日本料理に見えるようなものをつくっていて、それを出している。実は、海外で日本料理レストランというのは、どこが事業展開しているかといったら、中国とか東南アジアの方ばかりで、ますます広がるブームに乗っかっていて、これは日本料理であればもうかるということで、間違ったものがすごいふえていることは悲しいなと思います。その中で、今回ワールドコンペティション、第4回目、本当にそういう思いも酌み取っていただく形で、日本料理の真髄とか心とか、そういうものを生かしていただきたいんですが、その辺お考えがありましたらお願いします。

◯山下副知事
今、委員御指摘のように、和食ブームということで、我々にとっては1つはビジネスチャンスであったり、我々の食文化を十分知っていただく機会にはなっていると思います。ただ、その担い手は、多分七、八割が中国、韓国を初めとする東南アジアの方々で、本当の日本料理をわかっておられない、ブームに乗って商売としてやっておられる方が多いということを踏まえさせていただいて、今回日本料理アカデミーと本当の和食文化を知っていただいて、そういう方が海外、日本人でなくてもいいから、アメリカ人でも韓国の方でも中国の方でも、本当の和食のよさを知っていただいた方が、海外にきっちりいらっしゃるような構造をつくっていきたい、そういう体制をつくっていきたい、このことを考えているのは多分日本47都道府県で京都だけだと思いますけれども、そういう思いで、本当の和食あるいは特に京の料理を知っていただくための施策として取り組ませていただいて、これが本当のワールドコンペティションになって、和食を学ぶんやったら京都に、あるいは京都の和食を学ばないと本当の和食を学んだことにはならないというようにもっていきたいと考えております。

◯荒巻委員
時間もないんでまとめますが、本当にいろいろなそういう形で我々自身が我々の伝統に基づく、先人からいただいた生活文化の料理をきちんと正しく継承していく時期だと思うし、そういうきっかけがいっぱい並んでいることですし、また来年度だと思うんで、ぜひ、今本当に日本的なものがどんどん喪失していく中で、これ何としても日本料理の精神的なもの、日本の民族性ですね、自然を尊重するような心であるとか、あともったいないとかという精神、そしてまたこれはフランス料理にまで影響させたという様式美ですね、そういう世界観が全部宿ったものだということを、しっかりこれを継承することは本当に我々の世代の責務だと思うんで、ぜひともこの登録記念イベントが本当にちゃんときちんと実現できることを、吉報をお待ちしていますので、御尽力をよろしくお願いいたしまして、質問を終わります。

◯岡本和徳委員
よろしくお願いいたします。まず、大きなことからお話をお伺いさせていただきますけれども、京都でもさまざまな農業に関する施策を行っていただいておりますが、日本全体を見たときに、京都の担っている農業の役割というもの、少し大きな話ですが、お答えいただけますでしょうか。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員会 理事
  • 議会運営委員会 議会改革検討小委員会 委員長
  • 農商工労働常任委員会 副委員長
  • 持続可能な地域社会に関する特別委員会 委員
  • 京都地方税機構議会議員
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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