◯兎本委員
ワンデーレスポンス支援機能は職員とかの関係もありますし、職員と一緒に立ち会いしても、天候によって工期が左右されますので、職員の現場の立会等についても、こちらが出しても、先ほど言ったように職員がかなり少なくなっているという点で、そういう機能を使ってどうしてもやっていただきたいと。また、現地の、現場の人を助けていただきたいと思います。
公共工事の発注、国土強靱化はもとより、建設業は良質なインフラ整備の担い手でもあります。雇用の確保から災害時の対応など、地域への貢献も多く考えられますし、また府の健全な発展を基盤から支えるためにも、今後ともより一層積極的に取り組んでいただくことを強く要望して、終わらせていただきます。ありがとうございました。
◯荒巻委員
河川管理について質問します。河川環境の保全というのは、まず安全が第一にあるということを前提に質問します。
昨年の南部での大きな被害と、またとりわけ集中豪雨とか、そういうことが原因になる前例のないような事態にどう対処するかということです。私の住んでいるところでも、おととし集中豪雨で児童が河川の中にいて死亡する痛ましい事故もありました。本当に、ことしもきちんと未然に防ぐ体制を築かなければいけないと思っております。
先ほどもほかの委員からございましたが、集中豪雨対策であったり浸水被害の予防、それとかあと地域防災力の充実とか、いろいろなそういうハード面のこともあると思います。対策の推進にはぜひともより強力に進めていっていただきたいというお願いをしておきます。
そこで聞いておきたいのは、事前にそういう事態、いかに未然に災害を防ぐかという点です。府がいつも発令する土砂災害警戒情報とか、それの運用について、そういう事例を受けて運用の改善があったり、またあと建設交通部としてもいろいろな対策を検討なさっていると思います。その辺についてお聞かせいただけますでしょうか。
◯川上理事砂防課長事務取扱
災害の情報提供でございますけれども、基本的には避難勧告とかにつきましては市町村が担うところでございます。その市町村が非常に判断しやすいような河川情報なり土砂災害の防止情報を流していくのが我々府の責務かと思ってございます。そういう中で、先般補正予算等含めまして御承認いただきました予算におきまして、水位計とか防災カメラを、天井川なり小さい流域の河川、また浸水被害のあった河川について設置してまいりたいと思ってございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
ぜひさらに重点化した万全な警戒態勢を構築していただきたいとお願いをしておきます。
さらに、河川の改良についてですけれども、また保全だけではなくて快適な利用という点です。特に、私たち京都市域の議員としては、鴨川について、今、御池から三条までの工事が終わって、今度は三条-四条間の河川敷、大変歩道部分の土をちゃんとけがをしないような形で歩きやすく、また景観にも合う形で、そしてまた芝生も広くとっていただく形で、我々京都市民が京都府の恩恵をしっかり感じられる大きな事業だという思いです。私たちも京都府議会議員として、しっかりそういう府市協調のシンボルといった思いで、そちら桂川合流地点までちゃんと、今から聞きますけれども、まず先に、今平成25年度の予算で上がっております鴨川水辺の回廊創造事業費、そしてまた鴨川うるおい・ふれあい回廊整備事業費と、本当に、今とりわけ目に見える形で工事がふえている中で、なかなか府民に情報が行き届いていないこともあります。
先人から受け継がれてきたこの美しい鴨川の自然の景観を守る上で、私たちもきちんと、いかにいい鴨川であるかを残していかないといけないと思っています。あくまで、本来の自然の鴨川の美しさを壊すことのない形で、ぜひ魅力を上げてほしいという思いの中で、今回の水辺の回廊創造事業であったりうるおい・ふれあい回廊整備事業はいかなるものなのか。そして、どういうスケジュール感で何を進めているのか。こちらは、河川改良費としても都市公園費としても、両方で大きく上がっております。具体的な内容を聞かせていただければと思います。
◯田井中理事河川課長事務取扱
それでは、鴨川のお問い合わせでございます。
まず、鴨川水辺の回廊創造事業費というのが、平成21年に鴨川の河川整備計画をつくらせていただいて、その後、水辺の回廊整備鴨川創造プランをつくって、あと、公共空間整備基本プランもつくりました。そういうものに基づいて、今、1つやっておりますのは、中州の除去を七条より上流のところでやっております。あわせまして、七条以南につきましては、西高瀬川の合流部とか堀川で、治水対策として拠点整備を一生懸命やっております。まず、そういうところの護岸を先行して整備するのとあわせて、上物の拠点を引き続き整備してまいります。
先ほど少しお話がございました鴨川の三条、四条までは、今年度完成するのでございますけれども、プランによりますと五条大橋まで高水敷はございます。それにつきましても、どんどん幅が狭くなりますので、これから芝生をどれぐらいの区間、どれぐらい芝生が入られるか検討して、鴨川府民会議の御意見も踏まえながら実施計画をつくって、引き続きやってまいりたいと思ってございます。
それから、鴨川うるおい・ふれあい回廊のうちの鴨川ジョギングロード整備事業でございます。これは、ジョギングロードとして北部周遊ルートと南部周遊ルートで、それをつなぐ桜の回廊というのが既にでき上がっております。北部周遊回廊は、鴨川公園の園路の再整備、それから南部周遊回廊は高水敷の連続化に取り組んでおります。その中で、北部の二条大橋より上につきまして、少しモデル的なジョギングあるいは散策のコースを、丸太町コースとか高野川コースとか上賀茂コースとか、全体コースということで一応3キロメートル、それから4キロメートル、9キロメートル、15キロメートルというモデルをお示しするのと、ジョギングされる方とかウオーキングされる方がどれぐらい歩いたのかがわかるように、左右岸に500メートルピッチで距離標みたいなものも入れて、大体どれぐらいの距離をジョギングしたとかウオーキングしたというのがわかるような整備をしていこうというものです。
それから、鴨川ギャラリーの整備事業というのは、ことし二条大橋と出町橋でやらせていただいたのですが、橋の下がどうしても暗くて未利用というのもございます。そういうところにつきまして、橋の周辺の観光、二条大橋ですと洛中洛外図の右隻、それから出町橋ですと、下鴨神社の宮司にも御協力いただいて、御指導いただいて葵祭とか、そういう地域の観光資源みたいなものを掲示して、府民の方が夏場とかに橋の下で休んでもらえるようなところを今後ともに整備していきたい。
それから、最後の鴨川水辺の学習会でございますが、これはもう既に、七、八年やってございます。今回で、平成24年度で30回、毎年4回ずつ、子どもさんと父兄に年4回募集をかけまして、水生生物を観察したり野鳥を観察したり、鴨川に親しんでもらうようなイベントをしてございます。そういうことをやるものでございます。
あとについては、都市計画課長から。
◯村澤都市計画課長
鴨川に関します鴨川公園としての整備でございます。
ただいま田井中理事から御説明をさせていただきましたものと重なる部分もございますが、今年度まで整備しておりました鴨川公園内の園路整備、今、上流部から四条まで到達いたしました。来年度におきましては、さらに南、団栗橋あたりまで整備を進めたいと思っております。拠点といたしまして、南のほうでございますけれども、京川橋の周辺につきましては、既に御案内をさせていただいておりますが、来年4月には竣工式をさせていただきます。引き続き、京都市の火打形公園と向かい合う部分でございますけれども、堀川との合流部の整備を続けてさせていただきたいと考えております。
また、先ほど御説明をさせていただきましたけれども、堀川の合流部につきましては、さらに魅力アップのために桜並木の整備などもさせていただきたいと思っております。
また、鴨川うるおい・ふれあい回廊整備事業費といたしまして、新たに出雲阿国ステージ事業も計画をさせていただいております。御案内のとおり、今の歌舞伎の発祥といいますか、きっかけになったという出雲阿国の歴史に少し倣いまして、鴨川の自然環境を満喫していただく以外に、文化の意味合いでも少し役立つ方法がないかということで、検討させていただいているところでございます。
◯荒巻委員
大変充実した今後のプランのメニューを聞かせていただきました。それをもっと広く府民に発信していただけるような試みもぜひ加えていただきたいと思います。
あと、今やっていただいた区間はメーンの区間になると思うので、もう少し七条以南、特に九条-七条間は、川端橋の京阪電車の地中化の上で歩道もほとんどが幅も少ない危険なところです。みんな東福寺から京都駅まで帰るときに河川敷を歩いてくるのですけれども、つながっていないと知って、また引き返すとか、結構いろいろなトラブルもあります。そういう意味でも、いろいろと公共空間としてだけではない可能性も秘めた部分だと思います。南部地域、特にまた住宅がいっぱいありますから、五条、七条、それより以南も、ぜひきちんと魅力ある御提案を御提唱いただければと思います。
あと最後に、先ほど言及なさいました鴨川ギャラリーでしたか、下鴨神社の地域だったら下鴨神社のいろいろな風景を橋梁の下で展示するということです。それは、今月出展なさるスポンサーは、京都ホテルであったり藤田ホテルの後に入るあのかいわいのホテルがスポンサーになっていると聞いています。もっと普通の奉仕団体で、いろいろ見てみて、いいことならやってみたいという興味を持っている人がいっぱいいるというのも耳にします。また、そういう形で民間の、京都で活躍している多くの人たちとも情報を共有して、また一緒に鴨川を活性化していただければと思います。
以上にしておきます。ありがとうございます。
◯平井委員
よろしくお願いします。少し鴨川の関係で重なるところがあるのですけれども、できるだけ省かせていただきたいと思います。
まず、先ほど荒巻委員からもお話がありました鴨川ギャラリーのところです。今、一定のお話を聞かせていただいたのですけれども、そのイメージがわかないのです。鴨川の橋の下を利用するということは、高水敷のところを利用するのか。どういうものができるかというのがわかれば、教えてください。