平成26年スポーツ振興特別委員会2月定例会

◯荒巻委員
 京都スタジアムについて質問いたしたいと思います。
 このスポーツ振興特別委員会も、早くも平成26年2月の定例会に入って、ここまでいろいろな議論を積み重ねてきたと思います。今、きょう受けたこのスポーツ施設あり方懇話会であるとか、運営経営専門家会議の報告を見ると、何かもう当たり前のことを、今さらながらに改めて確認しているかのようなことばかりで、これまで報告を受けてきて、こちらも理事者の皆様に、今後しっかり、経営していく観点で何が大切であるとか、これは半分は本当に、戦略であったりビジョンが大事で、お飾り的なこととか、そういうもの抜きで、何のための、どのような施設であるべきかとか、いろいろな議論を積み上げてきたわけです。具体的に、亀岡市との、また都市計画公園のゾーニングとか、いろいろな資料もありましたし、自然との共生の何かいろいろな資料もいただきました。はたまた、公設民営でやるときの、相手先が仮にパープルサンガであったときに、J1であるとか、J2であるとか、その状態に応じて収益のあり方もこうだろうとか、いろいろな資産のこともいろいろ積み上げてきたにもかかわらず、まだこういうことしか報告がないというのを、何か物すごく、大丈夫なのかなというか、これ何か、非常に問題意識を持つわけなのです。
 今の私のコメントに対して、どう思われているのかも、ぜひ供述いただきたいのですが、その上で、実際、これもう本当、平成29年度に完成させるというところから考えて、どのようなタイムスケジュールでこれから、こういう専門家会議も、どういうテーマを段階ごとに踏んで、これから議論を構築していくのかとか、もう少しその辺のスケジュール的なことを、もう一度確認させていただきたいと思いますので、お願いします。

◯姫野文化環境部副部長
 今、二つの検討委員会の状況についてはお話をさせていただいたところでございますが、これ以外に、さきの12月府議会で補正予算で御可決いただきました予算で、現在、スタジアム本体の施設や附帯施設などの基本案は作成中でございます。
 ただ、もう一方で、今、環境保全会議の御説明申し上げましたが、現在、亀岡市におきまして、今年度の動植物調査のまとめといいますか、考察、これと来年度から既にかかる予定になっておりますアユモドキの共生ゾーンの整備実験、これを検討中でございまして、そういった状況を見ながら、具体的にはスタジアムの位置決め等にも入っていくことになろうかなと思っております。
 また、亀岡市におきまして、現在、公園の都市計画決定の手続中ということもございます。そういった都市計画決定の手続が終わった後に用地買収に入られるという実は状況にございます。そういったこともございまして、そういった状況を見ながら事務を進めていくことになろうかと思いますけれども、できるだけ早期に、状況も見ながら、位置決めなり、施設のほうの基本計画の策定に入っていきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

◯荒巻委員
 おおむねな話なんだろうと思って聞かせてもらいましたが、平成26年度中にどこまでのことをやり遂げようという、その辺の目標管理とかはないのでしょうか。

◯姫野文化環境部副部長
 一つは、現在、亀岡市のほうの、計画の予定地の状況、特に予定地にあります水路の関係で、スタジアムを建設する位置を決めるに当たりまして、どういった位置にスタジアム本体を持っていくかとかいうことがございますので、その辺の水路の状況の調査でありますとか、そういうことを専門家の先生の意見を聞きながら、一定の御考察を得た後に位置決めに入っていきたいといった状況でございます。
 以上でございます。

◯荒巻委員
 建設にかかわることはよくわかりましたので、肝心な、中身のほうの話は昨年からずっと議論もしてきましたし、報告を受けている中で、例えば今も少し、内容がいろいろありました。しかし、JR等のノウハウも生かすとかいう話も、当然、去年の段階でも出ていた話だし、そういう議論の上で、さらにそれをどう具体的に考えていくかとか、正直、京都府だけではできないから、そういう専門的な考え方ができる人達の、そういう知恵を早期に生かそうとか、JRであるとか、プロチームとか、いろいろなところとお話とかしてきたと思うのです。そういうところも、一旦、何か逆戻りしたような感がありますけれども、商工会議所とかも、いろいろな提案や活動もなさって、数々またこちら側から御説明に上がっていたということも去年報告がありましたけれども、それが今、どのように議論で、皆さんで一応、収れんされてきた意見に基づき、次の方向性というものに生かされているのかなというところが、きょうの報告ではさっぱりわからないので、中身の点についての、もう少し具体的なことをお聞かせいただきたいと思います。

◯中島文化環境部理事(文化・スポーツ施設整備担当)
 先ほど副部長から申し上げました京都スタジアム(仮称)の基本案というものを、現在、12月府議会で御議決いただきました予算を用いましてコンサルタントに発注しまして、いろいろとこれまで、例えば商工会議所だとか、あるいはサンガだとか、サポーターの皆様だとか、あるいはほかのラグビー協会だとか、いろいろな意見をいただいています。そういうものをいろいろと施設の配置をしていく中で、どういうふうに入れられるか。例えば、スタンドにつきまして、ゼロタッチだとか、そういうものをいろいろ言っているのですけれども、それを具体的にどういうふうな形ではめられるかというようなものも含めまして、いろいろとコンサルタントのほうで絵を描いていただいたりをしている段階です。
 1月の段階で発注しておりまして、かなりスピードアップしながら今、設計の前の基本案を作成している段階ですので、一応そういうもので、ある程度の諸室の配置だとか、そういうものの一つの素案といいますか、そういうものをつくった段階でまた新たにいろいろな方の御意見を聞いていくというようなことになると考えております。

◯荒巻委員
 ある程度、議論したら、それなりにまた結論を出していかなきゃいけないし、いつまでも、みんな言いたいことだけ言うというわけでもなく、現実どうするのかというところ、その辺のスケジュールというのは、先ほどの建設に当たってのことは大体わかりましたけれども、それを確定していく中で並行にして、どのように中身の面での組み立てをするのかの、少し戦略というか、いつまでにこうしていきたいとか、そういうのがイメージしにくいので、そこを聞かせてくださいませんか。

◯中島文化環境部理事(文化・スポーツ施設整備担当)
 先ほど申し上げましたとおり、今、基本案を作成していると。その基本案に、ある程度、今、荒巻委員が言っていただいたような、施設をどういうふうに入れていくかというものがある程度できてきた段階で、では、次の段階としてどうしていくのかということになりますけれども、その段階については、副部長が申し上げましたが、次は本当にあそこの公園の中での位置をどこにするかというものを決めて、それからいろいろなアプローチだとか、そういうようなものを最終的に決めていくことになると思います。しかし、その位置決めにつきましては、特に環境問題がございまして、そちらの専門家会議の意見を踏まえながら位置を決めていくことになりますので、そういうふうに考えておりますので、それについては今、亀岡市が動植物調査だとか、あるいは共生ゾーンの整備実験の計画を、かなりスピードアップしてつくられていますので、それを先生方の意見を踏まえながら展開していく中で、どういうふうになっていくのかというのが決まっていくのだろうと思っております。

◯荒巻委員
 余り長くしません。慎重に安全運転して、ちゃんとお努めなさっているのはよくわかるのですけれども、これで2月定例会が終わると、もう僕はこの質問ができなくなるので、何かこの1年間、委員の皆さんから多く議論があった中で、少しやっぱり、何ていうのでしょう、今この議論が始まって1年の今として、もう少し、どういったらいいのでしょう。
 じゃあ、テーマを変えて。サッカースタジアムではないですか。これの構想は、この1年間の議論を踏まえて、どの方向に、今見えてきた戦略ビジョン、そこだけ最後、聞かせてもらえませんでしょうか。

◯姫野文化環境部副部長
 もともと何回か、この特別委員会で御議論いただいて、一つはやっぱり、京都の子ども、若者に、夢と希望を与えるということで、それも含めて、元気と、京都の活性化になる、それはスタジアムとして、きっちり盛り込む形でやっていただきたいということは私としても受けとめさせていただいて、当然そういう観点でやっていくというのが一つでございます。
 それから、もう一つは、亀岡という場所からのさまざまな御意見をいただきましたけれども、やっぱり中北部のゲートウエイということ、それから亀岡という土地を生かしたポテンシャルということで、場合によっては京都市へのゲートウエイということで、そういう亀岡なり中北部地域の活性化、これの一つのきっかけになるような施設にしてほしいということもいただいておりますので、当然それのことも含めて、例えばにぎわいでありますとか、経済あるいは地域の活性化、これは当然生かしていくということも受けとめさせていただいています。
 あわせて、自然と共生するということで、アユモドキの点もございますので、こういったことも含めて、いわゆる安心・安全される、共生するスタジアムということで御意見をいただきましたので、そういったことを踏まえながら、現在、基本案の策定に進んでいきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

◯荒巻委員
 ありがとうございました。基本方針はよくわかりました。
 最後に、実際この京都スタジアムは府民の健康増進であったり、皆さんの参画、そして観戦、いろいろなにぎわいの、また地域的な位置づけの意義もあります。多く役割を果たしていただくために、実際、だけど運営していく主体として、やっぱりプロのチームを利用していかなきゃいけない。その現実の中で、また片方である、今パープルサンガしかございませんけれども、そちらもいろいろな意欲をお持ちであると。そういう中で、J1、J2のところのチームの現状もありますけれども、広く京都に根差し、京都でサポーターがいっぱいいて、よそのサッカーの強い府県みたいに、何か一つスポーツのまちという要素もこの観光のまち京都の中で、この亀岡を拠点にぜひ、京都もスポーツのまちでもあるのだなというようなものをつくってほしいという願いがある。その中で、もう少し、サンガとの今、話し合いの中での、もう少し具体的な何かビジョンだけ、サンガとの関係性、サンガと構築していく今後のスタジアムについて、そこだけ少し聞かせていただきたいと思います。

◯姫野文化環境部副部長
 サンガとは何回か意見交換も実はさせていただいておりまして、連携をとりながら進めているところでございます。
 具体的には、先ほど御説明申し上げました、にぎわいづくり、これに当然、委員としても入っていただいておりますし、あるいは、当然これからスタジアムの設計をするに当たりまして、当然、サンガが使っていくことが前提でございますので、サンガの意見も十分とりながらやっていくとともに、例えばソフト関係でも、今、にぎわいづくりでさまざまに議論しておりますけれども、例えば、そういったスポーツジムを仮につくるとすれば、サンガの選手も使っていただいて、サンガさんとともに市民が使っていただけるような施設でありますとか、そういうソフト面とか、あるいは今後の話になろうかと思いますけれども、亀岡でサッカー文化といいますか、スポーツの文化の振興ということで、例えば地域の子どもたちとか、あるいは学校もそうなのですけれども、そちらとともに指導に入っていただくとか、そういうことも含めて、今さまざまに将来の構想として意見交換、幅広くさせていただいているということでございます。
 そして何よりもやっぱり、まずサンガがJ1に昇格するということがございますので、亀岡市の市民の方も最近、積極的にサポーターとして応援に行っていただいているとお聞きしております。そういうことで、事前に現時点でも亀岡市周辺のサッカー文化の向上と申しますか、そういったことにも役立っているのかなと考えているところでございます。
 以上でございます。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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