◯山下警察本部長
私からも一言御挨拶を申し上げます。
荒巻委員長を初め中川副委員長、田渕副委員長、各委員の皆様方には、昨年5月以降、警察行政各般にわたりまして、御理解と御支援を賜りますとともに、警察署等に対する管内調査を初め殉職者の慰霊祭や年頭視閲式などへの御臨席を賜り、まことにありがとうございました。
刑法犯の認知件数は、昨年まで9年連続で減少させることができましたが、殺人等の凶悪事件が発生をしているほか、特殊詐欺が多発をするなど、いまだ府民の犯罪被害への不安感が解消されていない状況にございます。
また、交通事故につきましても、昨年中、死者数は60人、(後刻訂正あり)史上最少を記録するなどの成果を上げることができましたが、65歳以上の高齢者数が全体の約43%を占めるなど、高齢者への交通安全対策は、依然喫緊の課題であると認識をいたしております。
私どもといたしましては、引き続き、私を含め全職員が常に府民の立場に立った力強く頼りがいのある警察を基本姿勢として、府民の安全・安心の確保と京都府の治安維持に全力を尽くしてまいる所存でございます。
また、今ほど各先生方から賜りました御所見もしっかりと受けとめまして、引き続き警察活動に取り組んでまいる所存でございます。
今後とも、警察の諸活動に対しまして、なお一層の御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げまして、甚だ簡単でございますけれども、私の挨拶とさせていただきます。
まことにありがとうございました。
○荒巻委員長
それでは、閉会に当たり、私からも一言御挨拶を申し上げます。
昨年5月に京都府議会警察常任委員長に御選任を賜りまして以来、中川副委員長、田渕副委員長を初め委員の皆様、そして石川公安委員長様、また、山下本部長様、理事者の皆様、各部局を初め議会担当の調査官、そして議会事務局の皆さんと、本当に大変な御尽力を賜りまして、委員会活動全般に当たり円滑な運営を御協力いただきましたこと、心から感謝と御礼を申し上げる次第でございます。
おかげをもちまして、委員長の責務を大過なく果たせましたことをこの場をおかりいたしまして、重ねて御礼を申し上げます。
先ほど、委員の皆様から縷々お話がありましたとおり、1年間を振り返ってみますと、京都府警察におかれましては、府民の安心・安全を守るため、組織一体となった犯罪抑止対策や子ども・女性被害者等の安全確保対策、交通事故防止対策やサイバー犯罪対策など、さまざまな対策を講じられてこられました。
平成25年の刑法犯認知件数につきましては半減、また、平成25年中の交通事故の減少、これらは警察関係者の皆様の昼夜を分かたぬ御尽力のたまものとして感謝申し上げますとともに、心から敬意を表する次第でございます。
しかしながら、山下本部長が緊急メッセージを発表されましたように、警察官等を語るオレオレ詐欺を初めとする特殊詐欺が増加し、交通事故においても70人もの尊い命が失われており、中でも高齢者が依然として多く、また飲酒運転等の悪質・危険な運転による交通死亡事故も後を絶たないなど、委員の皆様から御指摘があったように、依然として厳しい現状にあります。こうした状況を重く受けとめ、今後も引き続き関係機関、団体と連携した対策に一層の取り組みをお願いするものであります。
また、昨年の台風18号による災害を初め、昨今、甚大な被害をもたらす自然災害が発生しております。こうした災害におきましては、消防や自衛隊との協力はもちろんのこと、府警各部の連携を強化して対応していただき、あらゆる危機事象に即応できる危機管理体制の充実・強化を図っていただきますよう、お願いを申し上げます。
また、この1年間、残念ながら、警察官の不祥事が相次ぎました。現場を含め、ほとんどの警察官は、府民の安心・安全を第一に、真面目に一生懸命職務を遂行されており、一部の者により京都府警の信頼が揺らぐことは痛恨の極みであります。警察官が逮捕されるなどということは言語道断であり、今後は警察官採用方法の見直しや本府警察内のさらなる綱紀粛正に努めていただき、府民の信頼回復に努めていただきたいと思っております。
理事者の皆様におかれましては、今後とも府民の皆様の安心・安全のため、府民目線の警察を実践していただき、真に府民の期待と信頼に応える力強く頼りがいのある警察の確立に向けて、一層の御尽力を賜りますようお願いを申し上げますとともに、本委員会において、各委員から出されました意見や要望につきましては、積極的に御検討いただきますよう、あわせてお願いを申し上げます。
私からの要望としては1点言及させていただきますと、京都は単なる府県ではなくて、日本の古都であり、京都の治安を守るという役割の大きさが京都府警察にはあります。国際文化観光都市としての京都をいかに守っていくかという視点に立って、今後も府民協働で力を合わせて、京都の安心・安全という信頼を勝ち得ていくという不断の前進をなお一層、今後も実現していってほしいと思います。とりわけ外国人に対する京都人としてのたしなみと申しますか、礼節の部分として、現在、外国人観光客が大変増加しております。我々府民と行動空間をともにする多様な諸外国からの多言語を用いる方が増加しており、観光客が察知するエマージェンシーとか非常事態、そういったものに対して、外国人からのコミュニケーションに応じることのできる体制づくりというものは、早急に取りかかっていかなければならないと課題意識を持つ次第でございます。
そのことは緊急事態への対処や事件・事故を未然に防ぎ、また、府民を守ることにもつながり、親切な警察があるという京都の国際的な評価や京都というイメージに直結するなど、非常に大事なものであると考えるからでございます。
消防が、外国人からのレスキュー、救急に交換手の方が務めておられるように、外国のお客様が多くお見えになる京都の中で、ぜひおもてなし日本の古都を背負う京都府警としての、気概を体制整備の中で、ぜひ実現していってほしいと最後に述べさせていただきます。
結びに当たりまして、委員並びに理事者の皆様方におかれましては、健康に御留意の上、今後ますます御活躍されますよう御祈念を申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
1年間、本当にありがとうございました。
◯山下警察本部長
先ほど、私の挨拶の中で、昨年中の交通事故死者数を60人と申し、間違いました。70人でございます。おわびして、訂正をさせていただきます。失礼をいたしました。