◯田中英夫委員長
残り時間8分です。よろしくお願いします。
◯荒巻委員
土木事業の内容で、鴨川について質問いたしたいと思います。
知事も公約で、安心の再創造といわれています。去年も台風18号で特別警報まで出され、大きな被害がありました。ことしの夏も、さまざまな気象変動の中で何が起こるかわかりませんから、予断を許さず、きちんと備えてほしいなと思っています。その中で、千年の都・鴨川清流事業において、もちろん公園事業は先ほど多くお話がありましたし、鴨川は京都のシンボルとして、ぜひともにぎわいをつくって、またさまざまな文化を生み出したという価値や歴史も伝える形で憩いの場所としての整備は行ってほしいわけです。今回の補正予算の中で、護岸整備であったり、また治水整備等、さまざまに予算がついておりますが、まだまだ昨年の台風18号の爪跡というものが非常に残っておりまして、四条より以南の護岸がひびが割れていたり、また堆積した土砂が大変に複雑な形で構造を壊しています。また数年前に、急な鉄砲水で中学生が死亡するという痛ましい事件がありました。そのとき以降、設置されておりました、子どもたちに遊ぶときにはきちんとそういう水の複雑な流れであったり、上流で雨が降ったときにはきちんと天気予報に注意してくださいという看板も、最近まで流されたまま放置されていましたが、それは迅速に直してくださいました。特に観光客が多く集まる鴨川をきれいにしていくという前に、基本的に修繕していく箇所が残っています。これをやらずして、美しい鴨川とかうたえないような状況がまだ多々見られる状況です。建設交通部の皆様は、現状把握をしていただいて、この予算、私からしたら、もっと肉づけし、特にスピード感を持ってやってほしいなという思いがあるのですけれども、今後のスケジュール感や、どのようにして安全を確保していくのかをお答えいただきたいと思います。
◯板屋理事河川課長事務取扱
鴨川の治水上の安全性の確保の観点でございますけれども、特に昨年の18号の台風、非常に大きな爪跡を残したということで、それを受けて、現在災害復旧等の工事を鋭意進め、そしてさらに、特に下流で堤防を溢水するような事態もございましたので、そういったところも、堤防のかさ上げの工事を緊急的にやるなど、安全の確保に努めてきているところでございます。
今後の事業展開も含めまして、平成26年度当初予算をお認めいただいた事業を、まずしっかりと進めていきますとともに、そしてあと、鴨川におきましては、河川整備計画というものがございますので、そういった計画に基づいて、しっかりと着実に安全度を上げていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
見落としがないように、いま一度点検・精査をきちんとし、重点化していただきたいと思います。府下全域、特に由良川、桂川の水源、南丹市、亀岡市、羽束師や八幡市も大変でした。私も昨年の18号の当日、鴨川は近所ですので見ていましたら、本当に洪水になる手前ではないかというぐらい、水面が臨界点に達していた状況を見ました。京都においては、鴨川の氾濫というのは歴史的にかつて多くあったことで、それを教訓として今に生かさなくてはいけないという思いもありますし、特に昭和10年の大洪水を受けて、治水対策が始まった歴史もあります。昭和10年のときでも、鴨川の周辺の2万4,000世帯も浸水していたということでありました。もし都市の真ん中を流れる鴨川であのとき何かあったらと思うと、本当に恐ろしいことだと思っています。そういう意味でも、昨年受けた教訓を水防警報とか避難勧告や監視体制について、きちんと生かしていただきたい。また山科区において、京都市が非を認めましたけれども、住民からの通報でしかわからなかったとかいろいろなこともありました。特にこれだけの大雨や気象変動が起こる中で、行政としてきちんと想定しておかなければいけないマターの一つに、この治水対策があると思いますので、最後、その辺の意気込みというか、決意だけをお聞かせいただいて質問を終わりたいと思います。
◯板屋理事河川課長事務取扱
先ほど来、特に管理の問題でございますけれども、まずはしっかりと、現在事業を進めているものも含め、鴨川でどういったところが傷んでいるのか。そういったところはしっかりと現場中心に確認を行い、そして必要な補修、補強、そういったものに取り組んでまいりたいと考えております。
そして、昨年は観測史上最高の流量ということで、非常に鴨川も逼迫した状態であったということでございますけれども、今後も着実に安全度を高めていくために、どういった対策を講じていくのか、引き続き検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。