◯片山委員
よろしくお願いします。私、大学というのは魅力を感じてもらえる、特に公立大学でありますんで、府民から魅力を感じてもらえる、府立医科大学は日本電産の永守社長から70億円ですか、多額の寄附があると、これは大学に魅力があるからであります。魅力がなかったら誰も寄附もしないんですよね。府立大学も私は大手の食品メーカーからそれぐらいの寄附をいただいて新たな植物をつくったり食品をつくる、それぐらいの活発な大学であっていただきたいなということを特に要望して、終わります。
◯荒巻委員
私も、文化芸術関連について質問いたします。
他の委員が琳派とか多く触れていますけれども、私も違う角度から質問しますけれども、各事業ですね、琳派だけではなくて、もちろん一番最後、2020年京都文化フェアまで数多くラインアップされていますけれども、第一義的に文化振興策というのは、全ての府民にそういう学術や文化に親しんでもらってみずからが新しい文化をつくり出す、そういう環境の醸成であったり基盤の強化であると、そういうところに一番主眼を置いて組み立てていっていると思われるんですけれども、その辺の認識はまず、基本理念としてどうでしょうか。
◯中井文化環境部長
文化振興についてでございますが、委員御指摘のとおり、何点かございまして、1つは、京都ならではのほんまもんの文化をいかに振興していくか、またその後継者をいかに育てていくかということだろうと思います。もう一点は、ただいま委員から御指摘ありましたように、府民が文化芸術にどのように親しみ、どのように豊かな人生を享受していくかということが大きな視点でございますので、そういった両方の観点から私どもとしては文化の振興を図っていきたいと考えております。
◯荒巻委員
ぜひそれを踏まえた上でということで大変安心しましたが、よく一番陥りがちなのが各事業、イベントにならないでほしいなということを思います。1年たったら去年だけで終わったということで、流れが途絶えないように、その本質的なアーティストを育てるとか受け継がれてきた技術を高めるとか、先ほど二之湯委員が言っていたように人材を発掘して育てるというのもおもしろいなとか、そういう新しい形も行政がどこまでできるかっていうトライアルもあるかもしれないけれども、ぜひチャレンジはしてほしいと思います。
あと一方で、琳派は本当に京都の活力として、商工部とかでは琳派関連の補助事業の募集をしたらもう速攻で予算以上の応募が来て、各分配もそれぞれ調整しながら大変だったというお話を聞いていて、私の地元の祇園でも石段下の前のキーヤンスタジオを使って数百万円クラスの絵を、琳派ですね。琳派のおもしろいところは時代を超えても、またグループが違っても本質さえ押さえていれば解釈の中で琳派だという、そのおもしろさがある中で、八坂神社を使って芸子さんのお手前、舞妓さんの控えという形でおもてなしをして、次の花灯路のイベントを開始するわけなのですけれども、いい形で観光や産業と結びつくというのも2番目に大事なことなのかなと思うんで、せっかく予算をつけてやることですから、その辺の結びつきのあり方をどのように計画されているかとか、時間がないんで結んでいきますが、今、5,000万人京都に観光客が来るし、1,000万人日本に外国人が来る、京都でももう恐らく外国人は100万人以上来ているであろうというところで、こういう事業というものはまず半分は戦略やビジョンが大事だと思います。どれだけの人に来てもらうかといったものとかも、ビジネスライクなことは商工部が考えることだと思うけれども、ここでもどちらかというと文化の推進という点では宣伝というよりか皆に知ってもらう、正しく理解してもらう、また日本民族のそれぞれ時代を超えて立ち返れる大きな教育材料であるという、そういういろいろな観点からして何をコンセプトにしているのか、概要を今一度、再確認させていただきたいなということを質問して、答えていただいて終わりにします。
◯中井文化環境部長
文化の振興についてこれまでから毎年さまざまな事業を積み上げておりますが、私どもが今一番考えておりますのは、1つは、2020年東京オリンピック・パラリンピックを一つのターゲットイヤーとしてどのように盛り上げていくか、具体的には例えばことしは琳派事業がございますし国際現代芸術祭がございます。この辺を成功させながら、来年はちょうどリオでオリンピックがあるわけですけれども、あわせて既に文部科学大臣からその時期、直後ぐらいに文化・スポーツ・ワールド・フォーラムを東京と京都で開催したいということがございまして、これは京都でぜひこれから準備を進めていくわけでございますが、その辺が1点。次はちょうど2018年が明治150年になりますので、先ほどおっしゃった歴史も振り返りながら日本のこの近代的な歩みも振り返り、これまでの先ほどおっしゃった精神性もしっかりどのように生かしていくか、学んでいくかということをできればと思っています。その上で2020年に東京オリンピックがあって、多分、日本全国でもあると思いますが、特に京都としては文化でカルチュラル・オリンピアードとして文化のさまざまな催しをしていきたいと。そのために何が大事かというと、委員がおっしゃった人材育成をこれからどのように進めていくか、またおもてなしをする中でどのように見せていくか、見ていただくかというようなことを今後考えていくべきかなと、そうしたことを重ねながら一つのターゲットイヤーとしてさらに未来に向かって文化振興をどう図っていくかということが重要な課題だろうと考えております。
以上でございます。
◯田中委員長
持ち時間があと4分です。
◯荒巻委員
最大限に魅力を高める効果を目標設定してほしいなと思いますし、2020年のオリンピックのときのプログラムのときに大体入洛者数ってどれぐらい見込めるのか、最大限にこの京都の文化力を発揮したときマックスどれぐらい来られるのかとかそういう、おぼろげでいいんですが教えていただけたら。ぜひ、「ああ、京都はリニアも抜かせへんな」というぐらい来てほしいなと思うんで、2020年は世界に発信する大きなチャンスだと思うんで、その辺の意気込みを最後聞かせてください。
◯中井文化環境部長
人数については直ちにはわからないのですけれども、今後我が国だけではなしに海外からも多くの方が京都に来られると思います。例えば、今お話ししているのは多言語表示をどのようにしていくかとか、情報、アーカイブでどのように見せていくか等々を議論して、大きなインフラ、文化のインフラ、観光のインフラにしていきたいと考えておるんですけれども、それから来ていただいたときのホテルをどうしていくかという問題もあろうかと思いますし、その辺も総合的に、文化だけではなしに観光も含めた産業振興、地域振興を含めた対応ができればと考えております。