◯村井副委員長
ありがとうございました。まず、本当に渡辺委員長、荒巻副委員長、また委員の皆様、大変お世話になりました。途中から本当に大野副委員長の後を受けまして、第二副委員長として務めさせていただきました。全くの力不足でございました点、まずはおわびを申し上げます。本当にありがとうございました。
私は、一番この委員会で印象に残りましたこと、これは視察に行きました大落古利根川という、川のまるごと再生プロジェクトという、埼玉県北部の河川というのですか、現地はもう全く水の流れていない、とまった川でありました。利根川が改修された後の残りというのですか、その部分がありまして、それを地域の環境整備ということで、環境保全という形での視察でありました。
戻ってきまして、いろいろと勝手に思いをめぐらせまして、歴史的に見れば、この利根川の改修というのは1600年ごろに徳川家康が江戸に入ったときから計画されていた、東京湾から太平洋側につけかえた工事であると聞いております。そのことに思いをはせながら、めぐらしながら、ひょっとして東京一極集中の強さというのは、こういう歴史の中、400年前の事業が今、今日なお市民の間、県民の間で行われている地域、そういうことに、ひょっとすれば東京一極集中の強さというのは、広さと人口の大きさもあるのですけれども、ひょっとして歴史的に400年の強さがあるのかなと、勝手に思ったりもしていました。そう思うと、なかなかこれは関西、京都は京都の歴史が当然あります。各府県の地方にも歴史があります。しかし、ひょっとして東京中心に関東はこういうまとまり方というのか、こういう事業の整備の仕方をずっと続けてきて、ひょっとすればもう既に、意識はなくても、広域連合的な物かずっと関東には続いてきたのではないかと、勝手なことを想像しながら、ということであるならば、我々京都、関西は、歴史がまだ不足しているのかなと。その意味でいけば、大変なスケールといい、歴史といい、そういう地域に対して都市間競争、地域間競争が巻き起こっているのかなということを学ばせていただきました。
また、新しい視点でもっと京都府、そして府域全域のことをまた考えていけたらと思います。委員会において、本当に取りとめのない質問等をさせていただきました。丁寧にお答えいただきましたことを、理事者の皆様に感謝申し上げ、まとめとさせていただきます。本当にありがとうございました。
◯荒巻委員
まず、渡辺委員長を初め、村井副委員長、そして委員の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございます。
昨年6月の初回委員会に始まり、この2月で結びになるということで、何か気持ち、短かったなという所感を受けます。しかし、本当に委員長並びに委員の皆様、そして理事者の皆様が真摯に質疑を展開していただきまして、本当に実りのある有意義な委員会になったということで、重ねて御礼を申し上げたいと思います。
そして、任期途中で御逝去なさいました大野副委員長には、本当にともに副委員長ということで同席させていただきましたことを、今この場をおかりして、改めて感謝を申し上げて、哀悼の誠を故大野前副委員長にささげたいと思います。
るる委員の皆様からお話ありましたけれども、一つ、Xバンドレーダーについて、よく議論が上がる中で、日本が戦争をする国づくりというような単語が議論の中に出てくることを私は大変悲しいなと思っていることがあります。今、国会でも、大きく憲法論議がされていて、それはもう護憲派であろうが、改憲派であろうが、憲法の原則であります主権在民、平和主義、基本的人権の尊重、これらはいずれも憲法の根幹であって、堅持され続けなければならないという、それを前提にして、今、国民としてどのような意思決定をしていくのかということを、今、世界情勢の変化を鑑みる中で、どう我々が判断するか。そのことを国際社会から我々日本人は見詰められていて、またそのことをきちんと我々は自覚して、議論を行い、そしてやっぱり真に国民の命・財産を守るためには、どういうものが正しいものか、そういうことから目をそむけさせるような結び方を、Xバンドレーダーのことでされるのは、本当に遺憾だなということを所感に思いました。
もちろん、Xバンドレーダーの立地する地域住民の方への御配慮というものは最優先されるべきであるという立場であるということを表明しながら、そのことを申し上げさせていただきます。
全体として、特にことしは、先ほど委員の皆様から多く出ましたけれども、地方創生のビジョンが上がってきたということで、本府が進めようとしている安心を創出し、交流を深めることによって、活力ある京都を再創造していく。それを府民の目線にしっかり立って行っていくことが私は真の地方創生にほかならないと思っています。
誰もが必要な支援に到達できる地域の拠点づくりや、地域資源を生かし、その地域の持ち味を生かす形で、どんどん競争力を高め、また利益を生み出せる体制構築に支援措置を引き続き強めていっていただきたいと思っております。
世界に通じる地域産業の形成に向けて、大学や研究機関との結びつきや連携を軸に、先ほど多賀委員からもお話がありましたけれども、実効性のある形で人や企業、また政府機関や大学を地方に呼び込めるような措置をぜひこれから検討していっていただきたいと思います。
環境分野に関しても、再生可能エネルギーやテクノロジーの開発、また近年京都府各地で大きな災害が発生しました。新しいそういう防災対策に関する研究や対策に、人材育成や予算措置を講じていっていただきたいと思います。
そういう試みや挑戦をぜひとも次年度に引き継いでいただきたいと思います。また、その他、地域間連携や、人口減少という、今、急速に社会情勢が変化をしていく中で、多様なニーズが生まれていくこの現代において、今後、人の交流を支える社会基盤をしっかり京都府が整備をして、今、各テーマで上がっておりますけれども、海、森、お茶、そういったテーマが成就していくことを、ぜひ私たちもこれから議員としての立場で努力をしていきたいと思います。ぜひ人が集まる形で国際的に京都のすばらしい価値を発信できる交流を深めていただけますように心がけていただきたいと思います。
そのためにも、行財政改革を推し進めていかなければいけないと思っております。公債費のあり方ですとか、臨時財政対策債(臨財債)の用い方とか、これからの将来世代にどう責任を果たしていくのか、そして片方でしっかり府民利益にかなう形でプログラムしていくのか、その辺をよりさらに、鋭意進めていっていただきたいと思っております。
最後に、他県では、都構想とか、いろいろな形で、特別自治市の話とかが出てきておりますけれども、府県の果たす役割がいかなるものかを、より明確に議論し合って、権限や財源の話も含めた形で、また地方税財政の話も含めた形で、京都府はこうなのだという、そういうものが明確に示せる総務・環境常任委員会というものが次年度に、より発展していくことをお祈り申し上げまして、また委員の皆様、理事者の皆様のさらなる御健勝を御祈念申し上げまして、結びの御挨拶にさせていただきます。まことにお世話になりました。ありがとうございます。
8 今後の委員会運営
(1) 委員会調査
2月定例会以降の閉会中における、本委員会所管の行催事等に係る委員会調査については、今後、新たに、京都府が主催、共催または後援する行催事等で、委員会の所管事項の調査のため、委員が出席することが有意義と認められるものについては、委員会調査に位置づけることとし、その取扱いについて、正副委員長に一任された。
(2) 今後の委員会運営全般
上記のほか、今後の委員会運営全般について、正副委員長に一任された。
◯村井副委員長
戦後70年の節目を迎える今日におきまして、先ほどもありましたように、大きな課題といたしまして、私は北方領土の解決並びに核兵器の廃絶、これが非常に大事だと思っております。先ほど質疑の中で、北方領土に関しましては、我が京都といたしましても、歴史的に取り組んだ経緯があります。核兵器廃絶に関しましては、これは府民会議等というよりも、国に対しての意見書として、国が大きく世界にかけて働きかけをお願いしたいという趣旨で出させていただきました。よろしく御検討をお願いいたします。
◯荒巻委員
意見書を1点提出いたします。国会における憲法論議の推進と、広く国民的論議の喚起を求める意見書案を提出いたします。以上です。
◯志田総務部長
委員長のお許しを得まして、理事者を代表して一言御礼を申し上げます。
渡辺委員長を初め、荒巻・村井両副委員長並びに各委員におかれましては、この1年間、多岐にわたる本委員会所管事項につきまして、熱心に御審議を賜り、まことにありがとうございました。
この間、本委員会の審議の中で御指摘いただきました事項につきましては、今後の府政運営に当たり、十分に生かしてまいりたいと存じておりますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。
簡単でございますが、理事者を代表しての御礼とさせていただきます。ありがとうございました。