平成28年スポーツ振興特別委員会5月臨時会

成宮委員
1年間、本当にお世話になりありがとうございました。井上委員長、そして小巻、松岡両副委員長や委員の皆さん、何より理事者の皆さんや事務局にも大変お世話になり、ありがとうございました。
スポーツ振興を考えたときに、行政の役割というのは何よりも府民のスポーツ権を保障することだと思うんですね。スポーツを行う権利、鑑賞なども含めてスポーツに触れ合い楽しむ権利、これは文化や芸術にも言えることだと私は思うんですけれども、これは今日、基本的人権の一つというところまで世の中は発展してきていると思います。そして、そのための条件整備を行うことは、スポーツ行政の大きな役割です。同時に、ではどんなふうにスポーツを楽しむのか、どんな施設や場所が必要で、どうやって施設整備なんかを進めていくのか、本当に多種多様な要望がありますから、だからこそ実態調査をしたり、意識をつかんだり、また府民的な議論と合意というのが時間はかかるかもしれないけれども、本当に求められると思うんですね。
その点で、私は亀岡に計画をされているスタジアムの問題を繰り返し取り上げてまいりましたが、この間の一連の経過というのは、府民的な説明も合意も全くない典型ではないかなと言わざるを得ないと思うんです。
まず、今期の委員会の最初、6月には府の公共事業評価第三者委員会の報告から始まりました。ここでは、事業のスタートはするものの、本体工事は次回に評価を先送りするとされました。当日のNHKニュースは事業の妥当性判断異例の先送りというテロップが出たのを覚えているんですけれども、本体工事については判断が先送りされた異例のことだったなと思います。
ところが、その6月議会に本府は建設費154億円の債務負担行為を提案してきました。さらに、154億円の根拠となる基本設計についてどうですかとお聞きしたところ、実は業者との間では基本設計の打ち合わせの中で300億円近い金額も一時出ていた。何とか縮減をしてくれということで179億円と結果が出た。それを他府県の事例なども参考にデザインビルド方式で154億円に縮減を目指すという説明で、その説明書きが突如関係委員に届けられたという経過があったと思います。一体このスタジアムは幾らかかるのか、金額の根拠も曖昧で説明が不十分ではないか、こういう注文も他の委員からもあったように記憶をしております。
また、水害の問題でも先の第三者委員会でも委員から疑問の声が出されて、委員長が治水対策と地下水源については専門的情報を次回出していただきたいと、これも異例の注文がつくということになりました。その後、平成25年の台風18号の被害を受けた住民の皆さんがスタジアムや駅北開発の取り消しを求める訴訟を起こされ、今、たたかわれているというふうになっています。さらには、アユモドキ等の環境保全はどうなるのか。これは昨年の世界自然保護連合によるアユモドキの絶滅危惧種への登録では、サッカースタジアムの計画が本種の主要な初期生息場所の破壊につながるとはっきり名前を上げて批判されていますし、今年の4月にも日本の自然保護協会など56の団体が共同意見書を国へ出して、環境省や文部科学省、文化庁が事業者をぜひ指導してくださいと言っているわけです。
そういう中で、環境保全専門家会議が建設地の変更という座長提言を出されたということになりました。現在の場所では更に調査検討が要る、現時点ではアユモドキの保全を将来にわたって保証することができないという趣旨からのものでした。ほかにも様々都市公園条例の建蔽率を超えていた問題や亀岡市とのやりとりの問題など指摘をしてまいりましたけれども、一連の経過、様々な角度から見て、やっぱり府民のためのスポーツ施設というときに、府民的な説明だとか議論だとか合意、それが本当になかったなということを厳しく言わざるを得ないと思うんです。そして、予定地の変更ということが言われた今だからこそ、やっぱり振り出しに戻ってこれまでの3年余りの経過をきちんと府民に説明をし、議論をし、当初手を挙げて候補地から外れたところもあるわけです。候補地にも手を挙げなかったけれどもスポーツ施設が欲しいというところもあるわけですから、そういう皆さんへの説明と議論、合意ということ、ここから再スタートをするべきだということを求めておきたいと思うわけです。
先ほど、専用の球技場というのはすごくスポーツ選手もやりやすいんだというお話があって、なるほどと思いましたけれども、専用球技場が必要ということについて府民的な議論をしていくこと、そしてどこにどんなふうにつくっていくのか、どんなものにするのか、これは時間がかかっても一からの議論をしっかりしていくことこそ、回り道に見えても一番大事な府民のためのスポーツ施設につながると思いますので、その点、ぜひ改めて求めまして終わりにしたいと思います。1年間大変お世話になりありがとうございました。

荒巻委員
委員長、1年間委員会の運営に御尽力を賜りましてありがとうございました。正副委員長を初め委員の皆様に大変な御指導をいただきましたことをこの場をおかりして御礼を申し上げたいと思います。また、理事者の皆様におかれましても、1年間、多くの議論にわたって真摯に委員に向き合っていただきましたこと、心から感謝をいたしたいと思います。また、サポートしていただきました事務局の皆様にも重ねて御礼を申し上げたいと思います。
1年間を通じていろいろありましたけれども、特にスタジアムの問題は、乗り越えなければいけない課題があるということで、これはきちんと早期に解決を図っていただきたいと思っております。本当にいろんな立場の方がいらっしゃる中で、このスタジアムに大きな期待がかかっておりましたから、多くの皆様が常識の範囲できちんと納得していただく形でできるだけ早く着工、完成と、そのようなスケジュールを早期にお示しいただきたいと思います。
また、スタジアムの運営に関しては常々申しておりましたけれども、やっぱり府民利益にかなうために、それをよりよく運営していくためのさまざまな収益を生み出すプロスポーツとの連携もまた大事だと思っておりますので、並行してぜひそういったプロスポーツチームが思い描く、こうあってほしいスタジアムというものと、また全府民が利益にかなうスタジアムのあるべき姿とがいい形で結び合うような構想を、またこれを機会にきちんと詰めて次年度に課題として大きく推進していただきたいと思います。
スポーツ振興の意義として多くの委員からもるるお話ありましたけれども、府域にまだまだスポーツ施設をこれから完備させていかなければいけないと思っております。特に今、高齢化社会でありますし、また生活の利便性に伴って運動の機会も減ってきている中で、体力や健康の保持、促進等を含めて、そういう意味でも時代にかなった意味でスポーツ振興には意義があると思っております。そしてまた、スポーツは自分との戦いでもありますし、人格形成という面での大きな教育的な役割、そして指導者や仲間や競技者との交流があればこそできることなので、やっぱりそういう人とのつながりやきずなというものが今本当に希薄になっていった人間関係の再生というか、地域社会再生にも結びつくのではないかなと思っておりますし、スポーツを通じた地域の創生に大きくそれぞれ京都府下、個々に魅力があります。その魅力と絡める形で育んでいただきたいなと要望をいたしたいと思っております。
また、最後にいろいろトレーニングセンターとかアスリートや特にジュニア世代ですね、未来の本当にこれから活躍していただけるアスリートをぜひとも多く輩出していただく施策に取り組んでいただきたいと思います。極限を突き詰める選手たちの姿を見ていたら、人々に本当に大きな感動や夢を与えるという、すばらしいことだと思いますし、我々もそういった選手やチームを今、テレビやメディアを通じて世界各国の試合が見れる時代ですけれども、そういう選手やチーム達を見て、ああ、こういう町があるんだ、こんな市があるんだ、こんな州があるんだ、こんな国があるんだと、やっぱり何か愛着心というものが芽生えるわけで、ぜひ文化の京都ということで多くの国際社会から注目される我々の京都ですけれども、ぜひスポーツ選手を通じて世界各国から新たな京都のファンをつくっていただけるような、そういう人材育成体制を構築していただきたいと思います。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは大きな機運でございますので、ぜひとも多くの選手たちに合宿地の誘致等、内容が豊かな2020年度のプログラムになりますように京都も大きく理事者の皆様に御尽力をいただきますよう切にお願いを要望させていただきまして、私からの結びの御挨拶にさせていただきます。
1年間本当に御指導ありがとうございました。

原田委員
1年間、委員長並びに副委員長、御苦労さまでした。大変な中で御努力いただいたという点では感謝を申し上げたいと思います。また、理事者の皆さんにもいろいろと質問させていただき、なかなか意見の合わない部分もありましたけれども、討論させていただいたという点では感謝を申し上げたいと思います。
この1年間の取り組みの中で私の感じてきたこと、またもっと強めなければならないなと思っていることは、1つは、やっぱり先ほどからも言われていますけれども、スポーツ施設の不足ということが大きな課題としてあるのではないかと。そういう中で社会教育法の中でも明記されている学校等の積極的な活用というふうなこと等が必要ではないかなと。その点での一定前進、京都市内なんかでいっても小学校、あるいは中学校のところでは夜間照明がついたりというふうなことで社会人活用ができるようにはなってきています。しかし、それでも市民クラブ等が利用したいと思うときには、現実で言うとほとんどできないと。これは体振(体育振興会)やとか自治連合会のかかわりのところの皆さんが中心で御利用されると。当然、多くの皆さんの要望があるからそういうことになろうかと思います。しかし、実際には多くの市民クラブの皆さんもいらっしゃるわけで、こういう方々がなかなか現実的には練習場や試合の場所、あるいは夜間の活用等というふうなことでは御苦労されているという点での対応というのはしっかりこれからも強めなければならないんじゃないかなと。
今、いわゆる一般社会人のところでスポーツに親しむという関係で言うと、結局、民間ジムでの活用というのがほとんどで、公立のジム、伏見港とか府立体育館とか幾つかありますけれども、しかしそれで本当に十分なのかというと、ほとんどそうでなく、民間のスポーツジム活用のほうが多い状況であり、またそこの点でもしっかりとした改善策で多くの皆さんが歩くこと、あるいはいろんな形での楽しみに対して対応できることが必要ではないかなという点での思いを持っております。
さらに、施設の充実と学校とあわせて、やっぱり施設そのものを拡充していくということが求められる。このパンフレットの中でも、いわゆる案内の中でも示されていますけれども、オリンピックの誘致、合宿地ガイドのところでの施設の関係の数字をぱらぱらと見ても、京都市内でいえば、施設名でいったら6つで、中丹地区でいうと8つとか9つとかいうふうな形で京都市内での施設が圧倒的に不足しているというのがこのところからも、対人口比で見れば示されているのではないかなというふうにと思います。山城地区でいったら9カ所あると。京都市内でいうと、13カ所になっていますけれども、施設名そのものでいったら6カ所しかないというようなことやとか、この数字を見ても明らかなように、やっぱり施設そのものをどうつくるのか。たしか前に前波委員も少しおっしゃっていたと思いますけれども、今や高齢者の方だけではなくて、若い人たちにも人気のグラウンドゴルフで、芝生の競技場が市内にあるかといえば、多分ないというふうなことで、滋賀県に行ったりというふうな形での対応がされていますし、あるいは競技会を市民スポーツでやりたいと思っても、京都市内、あるいは京都府下でなかなか場所がとれなくて、京都市内に近いところということで京都の大会を滋賀県の施設で開催しているというふうなお話も市民スポーツの方から聞いていますけれども、やっぱりより多くの皆さんのスポーツに親しむという環境をどうつくるのかということが求められますので、その点での取り組みの強化をさらに求めていきたい。
さらに、スポーツ人口の拡大でも、先ほど御発言もありましたけれども、トップアスリートを担う子どもたちの育成ということがやられていますけれども、それだけではなくて、やっぱり市民スポーツそのものの広がりのもとでその中からそういう人たちが出てくるということが本来であろうし、その点では残念ながら今日の指導者の不足の問題や、あるいはクラブや情報、事情等が、そういう意味での施設を含めてできない、さらにはスポーツに親しむ環境という点での施策として子どもたちが、あるいは一般社会人も含めて市民スポーツとしての広がりをつくれるような施策そのものも、府立体育館等での市民参加のいろいろなことをやられていただいているのはよく存じていますけれども、よりそういう形での事業が広がり、市民が参画できる、あるいは市民がみずからの民間の市民グループとしていろいろなことができるような施策への支援をまた同時に行政としてもその声をしっかりくみ上げるような仕組み、仕掛けをつくっていただけるように求めて、終わりたいと思います。
どうもありがとうございました。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 京都府議会議員
  • 総務・警察常任委員会(委員長)
  • 高齢社会の安心・安全対策特別委員会
  • 京都地方税機構議会議員

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