平成28年予算特別委員会農商工労働分科会9月定例会3日目

◯馬場委員
よろしくお願いします。以上です。

◯荒巻委員
商工労働観光部のほうで、陶磁器等工芸産地特別支援事業費が、2,500万円出ていますが、事業の中身で3Dプリンターの導入というのを聞いているのです。本当に今、陶磁器産業全体はまだ厳しいですけれども、インバウンドの影響等もあって一部の地域、五条とかあの辺では大変順調な売り上げで好調を維持している地域も出てきまして、やっぱり市場のニーズをしっかりとらまえて、例えば飲食店とコラボした商品づくりであったり、インテリアのデザイナーと組み合わせた新分野への進出ということの効果が出てきていると思うんです。それを促す上で、人間の手ではつくれない直線とか幾何学模様の型をしっかりつくれる3Dプリンターというのは、本当に図面やCADとかを使わないで、いきなり型が合板できるということで、本当に生産効率を大幅に向上させて、さらに生産体制の拡大につながって、また販路拡大、また売り上げにもつながっていくと思うので、大変効果を期待しているのですけれども、まず2,500万円というこの金額でその需要をきちんと業界側に満たせられるものなのかということと、また3Dプリンターを使って、どのような活用を通じてこれからものづくりをしていこうとされておられるのか、また3Dプリンター自体、どのような機種、機械を使われていこうとしているのか、お聞かせいただきたいと思います。

◯森木染織・工芸課長
3Dプリンターの導入でございますけれども、今回、委員も御指摘いただいておりますように、3Dプリンターを使いまして、今まで手作りではできなかったような新しいデザインの商品開発、そういうのを進めていきたいと考えております。直線ですとか正六角形とかそういうものが、手作りでできなかったものが簡単にできたり、デザイナーとコラボすると、設計図でミリ単位で指示があったものを、こういう3Dプリンターで簡単に型ができたりということも可能になると考えております。
機種につきましては、3Dプリンターは数十万円から数千万円までさまざま機械があるのですけれども、今回、商品開発に適合するということで、数百万円程度の機種を選定したいと考えておりますが、実際の機種につきましては、専門家の意見などを聞きながら、業界とも相談をしながら選定をさせていただきたいと考えております。
これは入れるだけではなかなか使えませんので、中小企業技術センターとか京都市の産業技術研究所の専門家にも指導を受けながら、陶磁器の職人、それから専門校の指導員なんかも一緒にそれを習得していくという形で取り組みを進めていきたいというふうに思っております。
予算的なものにつきましては、3Dプリンターの導入と材料とか指導関係で1,000万円程度、あとはそれにあわせまして設備投資の支援としてトータルで2,500万円の予算を考えておるところでございまして、業界のニーズとしては十分対応できるというふうに考えております。
以上でございます。

◯荒巻委員
おっしゃった、まさにこの3Dプリンターを使う方、これから新分野に参入していってもらうためにも、陶磁器の職人の方に利用の仕方をきちんと教えてあげる必要性が特にあると思うので、それは特に府の陶工訓練校もありますから、そういうところにも実用的に配備していただいて、ぜひ使える方をふやしてあげることがマーケットインさせていく上で必要になってくると思うので、購入または整備配置にあわせて使用の指導、運転のさせ方、その辺もきちんと重点化していただければ、よりよいと思います。大きく期待していますので、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。

◯井上委員長
この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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