◯能勢委員
これ以上言うとまたさっきの話に戻ってあれなんですけれども、それぞれ英語に触れ合うという大切さを考えると、できるだけ多くの子どもたちが英語圏に行くことが必要やと思います。ただ、予算の関係とかもあるので、その辺も十分考慮をしていただかなければならないところだと思いますし、できたら全ての府立高校で選択制にしてでも結構ですし、一度はそういう海外へ行くチャンスを、特に英語をこれから京都府として取り組んでいくという思いがあるのであれば全ての公立学校でそういう一回でも英語圏に行ける、修学旅行でもいいですし、何かそういうところをまた皆さんで考えていただきたいなと思って、これも要望にかえておきます。
それから最後に、私の母校である乙訓高校が春の選抜へ行くことになりました。代表質問でも同僚の兎本議員がしつこいぐらい言っていただきまして、皆も大変喜んでいるんですけれども、この間いろいろ多分結果が出せない状態におきましても施設整備、それから人的配置等、本当に関係者の皆さんにはお世話になりました。心から感謝を申し上げ、私の質問にかえさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
◯荒巻委員
私は、文化財の保護費について確認したいと思います。8ページ目のところの8項にありますね。
文化財の保護ということで、国指定の国宝、また重文については国の補助と我々の本府の補助がございますから、国は今積極的に文化財に対する理解を大きくしてくれているから、またこれは大いに活用していただきたいということをお願いしたいですし、特に京都は重文に至っては約300件でしたね。国宝が50件近くあるということなので、それを大いに活用していただくとして、本府もこれを見ると大変努力していただいているなということはありますので、感謝をしたいと思います。
使い道としてきちんと特に近年懸念されるのは火災とか、文化財の存在する状況がかつての歴史とは違って住宅地が密集する中に存在するということもあるので、いろんな火災のリスクを伴う環境下にありますので、そういうことに対しての対策、消火栓であるとか、火災報知機とか、あと最近盗難もあるので、信じられないですが、そういうものに対して防犯センサーとか、またそういうものもされていると思うんですけれども、ちょっと時間がないので、それはまたあれにしますが。
ここで僕が注目したかったのは、もう一つ府の指定の文化財、こちらも修理事業費として9,400万円出してくれているということで、本当に厳しい財政の中、ちゃんとやってくれているなということも思うんです。さらに、今年度、平成29年度からやっていた暫定登録文化財等、文化財の保護費もきちんと出していただいておって、調べたら登録が1,016件あって、目標の1,000件も超えたという状況みたいですが。
ここで質問をしたいと思うんですが、これは本来保護されるべきもので、維持・保全の上で危機にさらされていたこの未指定の文化財の早期保護を図るために創設されたわけですけれども、登録文化財は所有者に対して保護の規制を課すことにもなりますし、さらに制度拡充していくためには所有者に対するそういう保護規制を課す上での助成とかも必要になってくると思いますし、またそういう条件下の中での防災の機材の購入費用や、また緊急修理に係る助成の対象となってくる部分もあると思うので、今現在の使われている保護費の利用状況はどうなっているのかということと、また平成30年度についてはどのように展開していくのかということをどう見込んでいるのか、取り組みを教えていただきたいと思います。
◯磯野指導部理事(文化財保護課長事務取扱)
平成29年度の消火器などの防災資機材の状況でございますが、約20件、100万円弱の補助金を交付する予定になってございます。
それから、暫定登録文化財の緊急修理でございますが、これはもう既に8月に第1回の登録をさせていただいたものの修理等を始めておりまして、これにつきましても5,600万円程度の補助金を交付する予定でございます。これに加えまして、小修理等の維持管理の枠もございますので、プラス400万円も助成する予定でございます。
それから、平成30年度当初予算でお願いしておりますのは、委員から今御紹介がありましたように暫定登録文化財の緊急修理は維持管理含めて6,000万円、府指定等の修理も維持管理含めまして9,400万円、それから府指定、暫定登録両方にまたがる防災資機材でその防災機能を高める助成でございますが、これも1,000万円お願いしているところでございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
本当にありがたい限りで、現行の文化財の保護制度から外れている未指定の文化財に対してきちんと、まだ京都には本当に多くの文化財が埋もれていると思うので、そういった面での目指していく姿というものも意気込みを感じると思います。
そこで思うんですが、そういった暫定登録文化財に登録された文化財の中では重要文化財級のものがあると僕は思うんですけれども、今後、暫定登録文化財についてステップアップさせていくとか、その辺どのような展開をしていこうとしているのか、考えがあればお示しいただきたいと思います。
◯磯野指導部理事(文化財保護課長事務取扱)
暫定登録文化財でございますが、これは将来国の重文ですとか、府の指定等の可能性のある貴重な文化財を緊急的に登録するのが目的の一つでございます。したがいまして、今、委員御紹介がありましたように、平成30年度以降に詳細な調査も行いまして、また所有者の同意ですとか、文化財保護審議会への答申の手続等を経まして、順次府指定等へしていきたいと考えているところでございます。
また、暫定登録文化財につきまして広報周知にも一層努めまして、所有者の御理解も得ながら公開とか活用とかにも努めていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◯荒巻委員
ありがとうございます。
あと、ではその登録制度なんですが、今後対象とされる文化財として今建造物的な話を私は展開していたと思うんですけれども、先ほど冒頭に申しました仏像とか、逆に絵画とか、そういったものも暫定登録文化財の制度の対象としての裾野の広がりの中に入れていただけるのか、その辺もお聞かせいただきたいと思います。
◯磯野指導部理事(文化財保護課長事務取扱)
委員御紹介がありましたように、今年度1,016件の暫定登録文化財を既に登録いたしましたが、そのうち建造物が大体548件でございまして、仏像ですとか絵画を含めます美術工芸品につきましても397点登録させていただいておりますので、来年度以降も1,000件という数字は厳しいとは思いますが、来年度以降も努力して暫定登録の制度を続けていきたいと考えております。
以上でございます。
◯荒巻委員
もうそうしたら関係者からも大きく期待されているものだと思いますし、今後も、先ほどお答えがありましたように所有者や市町村等とぜひ連携をしていただいて、貴重な文化財を後世に引き継ぐ取り組みとしてぜひ強化して、また平成30年度も頑張っていただいて、1,000件目指して頑張っていただきたいと思います。
以上で終わります。