平成30年文化・教育常任委員会6月定例会 1日目

◯西村管理部長
 本委員会に付託されております議案のうち、教育委員会所管の1件について御説明申し上げます。
 第10号議案「損害賠償の額の専決処分について承認を求める件」についてでございます。
 平成24年4月18日に発生いたしました丹波支援学校における校外学習中の事故に対して、相手方と合意いたしましたが、特に緊急を要するものであったことから、6月12日に知事による専決処分を行い、その承認をお願いするものでございます。
 以上が教育委員会関係の付託議案の概要でございます。よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。

◯荒巻委員
 第4号議案「京都府文化力による京都活性化推進条例全部改正の件」について御質問をいたします。
 本旨として京都の多様な文化をこれまで吸収して、多様なものを創造してきたというこの類いまれなる土壌、これを生かしていこうということを改めて見直して未来をという、それは物すごくすばらしい思うし、方向性はいいと思うんですけれども、ちょっとこれから私が申し上げることは、本旨から外れて歯どめのないことになってしまうかもしれないので、それはもう部長にさじかげんはお任せして、また検討をしていただきたいんですが。
 文化、文化、文化でいっぱい来ているので、もう個々人によって読み取り方は違いますね。先ほど委員からありましたとおり、文化というのは形而上学的なレベルまで考えている人もいるし、日常のところにもそういうものが宿っていると。だけれども、京都として、やっぱりこれは、先ほど伝統産業また食文化とかたまに入ってくるんですけれども、これは商工労働観光部の所管のところですけれどもね。ほかにも伝統技芸や伝統芸能とか花街とか、何か京都にしかないすごい世界に通じるエッジのきいたものを、ついでにやっぱり見出しとして列記していただかないと、これは条例なので、やっぱり府民運動として大きく展開していくためにも府民の総意として条例をつくるわけですから、条例の主体者としてやっぱりそういうパイオニアに当たってきた人、重い伝統文化の歴史を歩んできた先人たちを、やっぱりその歩みを振り返ってこそでしか本当の未来というものは語れないんじゃないかなと僕は思うので。そういうのを抜きでやると、何かこの本旨とは違う変容した違うものの文化が生まれてしまう。何て言ったらいいんでしょうね。押さえるところは、ちょっと書いておいてほしいなと思っているので、ちょっとその辺で僕の認識が間違っているのかもしれないし、逆に何か御意見があったら、御所感を聞かせてください。

◯古川文化スポーツ部長
 京都で育まれてきた京都の文化、そこの部分はやっぱりきちんと大事にしていかなければならないですし、そういう部分をきちんと後世にも伝え続けていく、そういうことも我々の責務であるというふうには思っております。
 先人の方々が、いろんな形でつくり上げていっていただいたもの、その時々にその状況に応じた形でいろんな創意工夫も重ねながら、いろんな形でまたつないできていただいたもの。そういう部分でいきましたときに、伝統産業とか伝統文化という言葉に含まれている部分も多くあろうかと思いますし、委員御指摘がありました、その花街のお話も当然入ってくると思います。それは、ある意味経済的な側面からつないできた文化かもしれませんし、そういう部分は個別具体のワードとしてなかなか織り込みにくい部分はありますけれども、考えのベースとしてはきちんと押さえながら我々も条例化し、施策としても進めていきたいと思っております。
 また、今あるものから全く変異したもの、これが本当にこれからの時代どうなのかとという御指摘もありました。それも逆に言うと、今の時代であるからこそ生まれてきている文化というのがまた片一方にある。そういう部分が将来やっぱり文化として認めていただく土壌というのもやっぱり京都の中にはございます。そういう部分もきちんと取り込んでいけるような形、そういう部分でいろんな人づくりなり、その文化活動をする基盤づくり、そういうものをきちんとやっていきましょうということをベースに条例を組み立てていき、その中で今までありました文化の保存、それから継承をきちんとする。そして、その中で新たなその創造を展開していく。それを経済的な部分も含めた活用という部分で生かしていく、そういうふうな取り組みをしていくためのベースとしての条例というふうな形で構成をさせていただいておりますので、それを踏まえた形で、先ほども御議論をいただきました基本計画もつくっていきたいと思っております。

◯荒巻委員
 ありがとうございました。では、文言とかそういう整備の仕方はお任せしますので、今おっしゃったことは正しいと思います。なので、今、現段階で京都で言ういわゆる、もう主戦力たる文化の能力を有した方たちが、これにちゃんとモチベーションを持ってくださるような何か書き方、それが僕はちょっと、見出しで並べてくれてという言い方を最初してしまいましたけれども、別にその方法じゃなくてもいいと思うんですけれども、何かちょっと工夫があと一つ欲しいなと思ったので、そこのところはよろしくお願いします。

◯古川文化スポーツ部長
 先ほども御議論をいただきました基本計画を、この条例に基づいて新たに策定をさせていただくことになります。そういう部分は、やっぱりこれからやっていく施策の方向性とかも含めて織り込んでいただくことになろうかと思いますので、そういう部分を含めまして議論させていただきたいと思います。

◯荒巻委員
 みんなが主体性を持っていただけるように仕上げていただきますことをお願いして、質問を終わります。
 ありがとうございました。

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都府実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 京都府議会海上保安議員連盟 顧問
  • スマートライフ推進京都府議会議員連盟 顧問
  • 日米友好親善京都府議会議員連盟 副会長
  • 日韓親善京都府議会議員連盟 副会長
  • 京都府防衛協会 理事
  • 京都ボーイスカウト振興会 評議員
  • 世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会 理事
  • 元 衆議院議員
  • 元 株式会社ワコール社員

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