委員会活動のまとめ
◯荒巻委員
私も、まず初めに、1年間、大変お世話になりました松岡委員長初め、藤山副委員長、能勢副委員長、お世話になりました。ありがとうございました。そして、一緒に議論を進めてこれました委員の皆様もお世話になりました。ありがとうございます。また、事務局の皆さんにも本当に御尽力賜りましてありがとうございます。そして、理事者の皆様におかれましては、いつも真摯に御答弁を賜り、また府政の推進に努めていただいておりますことに、感謝申し上げたいと思います。
文化スポーツ部と教育委員会ということで、まず文化スポーツ部においても、多岐にわたる形で、とりわけいろんな新しい取り組みといたしまして、文化、スポーツ、そして観光といった行政がクロスオーバーする形でいろんな可能性を見出すこととか、独自の取り組みを進めていることは大変おもしろい試みでありトライアルであったなと思っております。管内調査で京丹後市に行った地域アートマネージャー。やっぱり京都は47都道府県のある中においても、誰もが、一番文化にふさわしい府県と言えば、もうまさに京都だと思いますし、我々が暮らす京都に、それらの場所は京都市でなくても、それは海や森や山でも、人が営みを行うところであれば必ず文化は生まれるわけで、そこに文化の感性を持った美意識とかいろんな形で、こういったアートにまたいそしんでもらうことや興味を持ってもらうということは、新たに地域を元気にさせる、また、地域の特質や特性を伸ばすという点で、地域の発展にもつながることで、本当に有益だと思いますので、ぜひこれからも進めていっていただきたいと思います。
また、アートアンドクラフトの事業もやっていただいて、単純に美術館や博物館でやっているような、芸術品とか作品と鑑賞者を結びつけるだけじゃなくて、ある意味、作家とその評価を結びつけるという接点をつくるという形で、実際買ってもらうとか評価をしてもらうということで、本当に作家さんへの刺激にもなると思いますし、そういったものがまた次へのアート心というか、何をクリエイトしようかというものへの刺激にもなるかと思いますし、ひいては、それがまた産業としても支えてくれるものであるし、そこで生まれた豊かさはまた次の文化にもつながりますし、また多くの関心を持つ鑑賞者の方もまたいろんな美術品や作品に向き合う機会が生まれるということで、いい循環の試みだと思って大変評価していますので、ぜひこの機運をこれからも伸ばして続けていただきたいと思っています。
また、スポーツの面でスタジアム、これもいろんな議論があった中ですけれども、いろんな意見を取り入れる中で、今後のあるべき姿と、また実際の府民のニーズとが一番いい形で手を結べばいいと思っておりますので期待をしております。
あと教育委員会のほうですけれども、単純に京都だけじゃなく、全国的に見ても、教育現場での出来事であるとか、生徒の安心・安全の話だとか、いろんな出来事があったと思いますけれども、そういったものは、各、起こった教訓をちゃんと生かして、いろんな施策にしっかり取り組んでやっていこうという京都府教委さんの思いはよく伝わってきて、やっていらっしゃるとは思っておりますが、教育現場で抱えるいろいろな課題は、本当に簡単に事態対処できることでもない難しさがわかる中においても、やっぱり常に、教育行政というのは、そもそも何のために、誰のためにやっているのかという原点に立った上で、いろんなことに当たってほしいと思っております。
それは、教育を受ける主体者である生徒のためでもありますし、先ほどからお話が出ていますように、そういった生徒の個性を尊重して可能性を伸ばしてあげるということは、ひいては数十年後に、この国を背負って支えてくれる我が国の有益な人材を育てることでもありますので、そういった思いであったり、各国、例えば西欧もそういう目で自国の人を育ててきていますし、その観点に立って、戦後の日本という輝かしい復興の時代においての、「ああ、日本人って何でこんなに優秀なんだろう」と思ったときに、やっぱり精神性というか国柄、その精神性の部分に大変目を向けていたと改めて思い出しますし、そのころ、日本に追いつけ追い越せとしていたアジアの国々も、日本を我々の盟主として憧れる中で、やっぱり、「ああ、日本人というのは、道徳性の中にきちんと家族を大切にして、その所属する地域を大切にして、また国家を大切にしている」という、そういう何かロイヤルティーとか逆に感謝をする気持ちだとか、感謝をするんだけれども感謝するだけじゃなくて自分たちも勤勉に努力をしようとかいう謙虚さみたいなものや一生懸命さがあって。話が逸れますけれども、ICT教育なんて、岡山で見たときに、本当にすばらしいなと思って。「ああ、もうこの一つの空間でいろんな試行錯誤がこういうタブレットを使えばできるんだ」とか、「いろんな空想が形としてそのままできている、僕らが1日子どものころ勉強した量よりも積み込める何てすばらしい時代になったな」と思って見ていますけれども、傍らでやっぱり、先ほどの話に戻しますけれども、精神性とか理念の部分に立ち返らないと、何か物事が一概に、利益や損失、効率や無駄だけのようなものの感情で大人になってほしくないなというか、当然このあらがえないグローバル化の中で今はもう激動の時期に入りましたから、先ほど委員からお話がありましたように、多分、今の小学生たちが大人になったときには、今、存在している半分の職業がなくなっていて、大半は何かAIでできてしまう時代が来るとか。本当に時代を生き抜くために、そして我々の京都、そして日本という国を残しながらちゃんと世界の中で尊敬されて残していくためには、何かそういう部分の教育も必要なんじゃないかなというところは思うところでございます。
結びになりますけれども、そういう京都で育つ子どもたちの環境を守っていくとか、どういった、世界で認められて尊敬される誇りある日本人像を目指していくのかというところの延長に、またこれは逆に原点回帰で、我々が先人から預かってきた大切な文化や伝統とかいったものにもつながってくると思っておりますので、そういうこともきちんと考えていける文化・教育常任委員会というものをまた来年度も期待をして、また理事者の皆様には、大所高所に立って、引き続き運営また推進に努めていただきますよう、御活躍を御祈念しまして、結びの言葉といたします。ありがとうございました。