令和元年6月定例会 討論

◯議長(田中英夫君)
次に、荒巻隆三君に発言を許します。荒巻隆三君。
〔荒巻隆三君登壇〕(拍手)

◯荒巻隆三君
自由民主党府議会議員団の荒巻隆三でございます。
 私は、我が議員団を代表いたしまして、ただいま議題となっております令和元年度一般会計補正予算案を初めとする全ての議案に賛成の立場から討論を行います。
 討論に入ります前に、議長のお許しをいただき、一言申し上げます。
 先月下旬からの大雨により、九州南部を中心として大きな被害が発生しております。お亡くなりになられた方に対し、哀悼の誠をささげるとともに、被災された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧・復興を心より御祈念申し上げます。
 京都府におきましても、近年、水害などの自然災害が頻発しております。我々も十分に気を引き締めて、準備に怠りのないよう努めたいと思います。理事者におかれましても、万が一のときには迅速・的確な対応が可能となるよう、防災・減災の意識をいま一度徹底いただきますよう、お願いを申し上げます。
 それでは、討論を行います。
 まず、補正予算についてであります。
 本年度当初予算では、「新しい京都の未来への挑戦」と銘打ち、待ったなしの課題である少子化、人口減少に手を打つ「子育て環境日本一」への挑戦、文化庁の移転、京都スタジアム、経済センターの完成などを見据えた文化・スポーツ・観光振興や産業政策の新展開、昨年の災害の教訓を踏まえた防災・減災対策や健康長寿社会づくりなど安心・安全の向上、これらの基盤となるまちづくりに連携を重視し、重点的に取り組むこととして編成され、現在、全庁を挙げて事業の執行に取り組まれております。
 こうした中、今回の補正予算では、滋賀県大津市で発生した保育園児等が巻き込まれる交通事故や神奈川県川崎市で発生した児童等殺傷事件を受け、道路の安全確保対策など、緊急的に子どもを守るための対策を講じています。社会に子どもの安心・安全に対する不安が広がる中で、西脇知事のスピードある御対応に敬意を表する次第であります。
 また、防災・減災、国土強靱化をさらに加速させるため、国に対して財政支援を積極的に働きかけた結果、公共事業では昨年度の1.4倍を超える国費を獲得し、これに伴い、約100億円規模の増額補正を行うものであります。これは防災・減災の職務にも携われておられた西脇知事がその強みを生かして、国との連携を深められた成果であり、このたびの補正予算案について高く評価をするものであります。
 いずれの施策も本府にとって重要な施策であり、本会議で可決されました後には迅速・的確な執行に努められるよう要望をしておきたいと思います。
 次に、補正予算以外の議案についてであります。
 京都府森林環境譲与税基金条例の制定につきましては、新法に基づき開始された新たな森林管理システムの財源として今年度より森林環境譲与税が創設されたところでありますが、これに伴い、森林の整備及びその促進に関する施策を実施するための基金を設置するものであります。森林の適切な経営管理が行われなければ、災害防止や地球温暖化防止など、森林の公益的機能の維持・増進に支障が生じることにもなりかねないことから、府民の安心・安全にとっても重要な条例でありますし、市町村としっかりと連携し、適切な森林管理により森林の多面的機能が十分に発揮されるよう、お願いをするものであります。
 また、その他の議案につきましても、いずれも京都府政の推進に欠かすことのできない案件であり、我が会派として全ての議案に賛成の意を表するものであります。
 さて、今議会においては、新しい京都府総合計画について中間案が示されました。私の代表質問に対して、西脇知事は「40年にわたる林田府政から山田府政までに脈々と受け継がれてきた府域の均衡ある発展という基本方針をしっかりと継承すると同時に、人口減少社会という私たちが初めて経験する社会が到来する中、経済や地域社会などさまざまな面への影響が指摘されるなど、不透明感が漂う未来にあっても、一人一人が夢や希望を持つことができ、その実現に向かって進むことのできる社会を築き上げたいとの思いを込めた」との答弁をいただきました。目まぐるしく変わる社会情勢の中で目指すべき社会像を示すことは容易なことではないとは思いますが、20年後の京都府社会を見据えて将来構想案を掲げ、その実現に向けて府民協働で積極的にチャレンジする方策等を基本計画案に示されました。これまでの京都府政が積み上げてきた流れを尊重しながらも、京都府の新しい未来に向けて果敢にチャレンジしようとする西脇知事の気概が感じられる案であります。
 今議会におきましては、委員会審議等を通じて、我が会派としても、中間案に対し、さまざまな提言をさせていただきましたので、さらに多くの府民の皆様の御意見とともに、そのような声をしっかりと受けとめ、秋の策定に向けて検討を深めていただきたいと思います。
 最後になりましたが、本日、第25回参議院議員選挙が公示されました。先日、安倍総理は、骨太の方針2019を取りまとめた際、我が国が人口減少、少子高齢化という大きな壁に直面している今こそ、新しい挑戦としてSociety5.0の実現に力を尽くし、経済社会の構造改革を一層強力に進める旨、述べられました。大胆かつスピード感を持って成長戦略を推し進め、令和の新しい時代を切り開いていく政権運営を担うことができるのは私たち自由民主党以外にはありません。私たち自由民主党府議会議員団は、参議院議員選挙における圧倒的な勝利を目指して議員団全員が勇往邁進する決意であることをここに表明するとともに、西脇府政を支える最大会派としてこれからも議員が一丸となって京都府政のさらなる発展に邁進してまいる決意であることを表明いたしまして、私の賛成討論を終わります。
 御清聴まことにありがとうございました。(拍手)

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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