自由民主党府議会議員団の荒巻隆三でございます。私は、我が議員団を代表いたしまして、ただ今議題となっております令和2年度一般会計補正予算案をはじめとするすべての議案に賛成の立場から討論を行います。
新型コロナウイルス感染症は、これまでに経験したことのないスピードで感染拡大を続け、京都府内においても、昨日までに294名の方の感染が確認されるとともに、8名の方がご逝去なさいました。
改めてご逝去なさいました方々に哀悼の意を表し、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げますとともに、現在治療中の皆様の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
京都府においては、感染者数が増加する中で、これまでの間、感染拡大防止と医療提供体制の整備・確保 など、新型コロナウイルス感染症対策に全庁を挙げて 精一杯取り組んでいただいており、従事されている職員の皆様に敬意を表するとともに、最前線で闘っておられる医療従事者の皆様に感謝申し上げます。
今月7日には、安倍総理大臣は、7都府県に「緊急事態宣言」を発出され、16日にはその区域を全国に拡大し、京都府を含む13都道府県を特に重点的に感染拡大防止の取組を進めていく必要がある「特定警戒都道府県」に設定されました。
安倍総理大臣は、人と人との接触機会を最低7割、極力8割、削減することができれば、感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができると述べており、今こそ、私たち全員が努力を重ね、一人ひとりがその行動を変えることが必要です。
このように行動変容が求められる中で、西脇知事は、感染拡大を防止し、府民の皆様の安心安全を守るため、人込みが予想される場所への不要不急の外出やイベントなどへの参加を極力避けていただくよう、たびたび、府民へのメッセージを発信されております。
他府県に緊急事態宣言が発出された直後の今月1 0日には、京都市長と共同で、京都府に緊急事態宣言を発出するよう国に対して要請を行うことで国を動かし、緊急事態宣言の区域拡大につなげ、直ちに感染拡大防止のための京都府緊急事態措置等を発動されました。
西脇知事の府民の命、生活を守るための行動力ある的確な対応を高く評価いたします。
京都府内の経済状況は厳しく、主要な産業である観光業はもとより、飲食業、小売業、運輸業など幅広い 業種で大幅に売上げが減少しており、従業員の解雇や 内定の取消しも発生しています。また、サプライチェーンの毀損や国内外の需要の急減により、伝統産業やものづくり産業、農林水産業などにも大きな影響が生じております。
先月末には、我が議員団の議員達が府民の皆様の切実な声を聞き取り、会派として、①医療機器の確保と医療体制の強化等、②緊急経済対策等、③雇用の維持等に関して西脇知事に緊急要望もさせていただき、西脇知事には、国の補正予算編成の機をとらまえ、今まさに京都府に求められる支援策を国に対して要請していただきました。
我が議員団としても、思い切った財政措置等を講ずるよう国会議員に対して緊急に要望し、自由度が高く柔軟な交付金制度の創設など、先日閣議決定された国の緊急経済対策につなげることができたと思います。
そして、今回の補正予算案は、この国の緊急経済対策も十分に活用しながら、新型コロナウイルスの感染拡大への備えを万全とするための医療・検査体制の確保をはじめとする4つの柱のもと、更なる医療提供体制や検査体制の強化を行うとともに、特定警戒都道府県として、一層の感染拡大防止対策や、厳しい状況にある京都の経済、観光、農林水産業、伝統工芸、文化芸術等、幅広い分野に対する支援を展開するものであり、高く評価するものであります。
現在は、今回の国の緊急経済対策でいう、第一の「緊急支援フェーズ」に当たり、府民一人ひとりの協力も得ながら事態の早期収束に強力に取り組むとともに、歯を食いしばってなんとか府内の「雇用」と「事業」 と「生活」を守り抜かなければなりません。そのためにも、補正予算案の議決後には、施策の効果が早期に発現されるよう速やかな執行をお願いしたいと思います。
そして、来るべき第二の「V字回復フェーズ」の段階においては、守り抜いた京都の経済、観光、農林水産業、文化芸術といった京都が誇る力強い回復の基盤を活かして、大々的に反転攻勢策を展開し、早期のV 字回復を果たしていただきたいと思います。
その他の議案につきましては、専決処分について必要な承認を求めるものであり、我が会派として、すべての議案に賛成の意を表するものであります。
最後になりましたが、私たち自由民主党府議会議員団は、西脇府政を支える最大会派として、これからも議員が一丸となって、京都府政の更なる発展に邁進してまいる決意であることを表明いたしまして、私の賛成討論を終わります。
御清聴、誠にありがとうございました。