平成20年府民生活・厚生常任委員会6月定例会 2日目

委員会の所管事項について質問・答弁が行われた。

◯荒巻委員
数点についてお尋ねいたします。
まず1点目、京都府での食品に係る検査体制についてお尋ねいたします。今、輸入されてくる食品は、加工食品にとどまらず、生鮮食品とかも入ってくるわけでございまして、京都府でも平成18年5月にポジティブリスト制度が施行されているわけです。残留農薬検査を実施している。毒物、薬物混入とか、今、食の安心・安全で本当に関心が高まっているときですから、一体どういう検査機構なのか、人員とか設備面を含めて現況を教えていただけますでしょうか。

◯健康福祉部長
いわゆる残留農薬、あるいは遺伝子組みかえ食品など、食の安心・安全にかかわる問題が多発いたしておりまして、私どもは伏見区にございます保健環境研究所を中心に検査を実施いたしております。また、ポジティブリスト制導入に際しましては、クロマトグラフという検査機器も新たに配備をいたしまして、検査体制の強化を図ると同時に、職員については研修等に派遣いたしまして、その資質の向上を図っているということでございます。
そういった中で、本年初頭に中国産の冷凍ギョウザに係る問題がございましたので、今年度につきましては、本会議でも御答弁申し上げたところでございますけれども、中国産輸入食品、こういうものを検査の重点対象に位置づけをいたしますとともに、一方で、今回のような事件が起きましたときに、実は1検体の検査に非常に時間がかかります。それでは間に合わないこともあり得ると。したがって、定量的にはなかなか検査は難しいけれども、定性的にこれは残留農薬があるかないか、それを大枠で把握できるような簡易検査キットも新たに配備いたしまして、今回のような事態、起こってはなりませんけれども、起こった際に迅速に対応できるように、体制を整備してまいりたいと考えております。
以上でございます。

◯荒巻委員
ぜひ検査体制を強化していただいて、積極的な監視と、やっぱり事が起こったときにどう対処していくか、そういう計画的な衛生行政を展開していってほしいです。
加えて言えば、あとはやはり消費者行政だと思います。自治体の消費者生活の相談窓口が今、本当に相談件数がふえていると思いますし、身近に安心のできる寄りどころだと思いますけれども、そちらの窓口はどうですか。今、かかる事件で状況が以前と比べていろいろ変化もあったと思いますし、それに対する体制面等、教えていただけたらと思います。

◯消費生活安全センター長
食品に係ります消費生活安全センターでの御相談の状況でございますけれども、平成19年度に消費生活安全センターに寄せられました食料品に係る相談の件数は259件でございます。その前年度が182件でございますので、増加の傾向がございます。
以上でございます。

◯荒巻委員
今、消費者は、先ほど申しました輸入食品とかに対するいろいろな疑問が本当にふえています。日々、給食の話もありますしね。そういった意味で、ぜひ体制強化を図っていただきたいと思います。また改めて要望させていただきます。
最後に、一般質問でさせていただきました、青少年健全育成条例の一部改正です。出会い系喫茶ですが、規制に対して知事が本当に間髪入れずに積極的に、また毅然に御姿勢を示していただいたのですけれども、日程的な問題で9月に上程するというお話でした。これから事務手続的なこととか、また罰則規定が伴っておりますから、今後検察庁との協議等も進めていくことになると思います。そういった面で、今の状況はどうですか。調整が結構時間を要したり、あと規定といいますか、新たな改正条例の定義であるとか、また内容面でいろいろこれから進めていかなければいけませんが、見通しを教えてください。

◯府民生活部長
 この前の荒巻委員に対する知事答弁で、出会い喫茶についての規制をしていく、禁止をしていくということでの条例改正を、早ければ9月にも上程していきたいと知事が答弁したわけでございます。それを受けまして、今、作業に入っております。今、委員御指摘のとおり、確かに今回のケース、出会い喫茶の規制は、この営業形態そのものを初めて規制していこうということでございますので、これに対する定義づけ等々の、法的ないろいろな整理をしていく必要がございます。それで法曹界、弁護士とかいわゆる法曹関係の大学とか、一定今後どういう形でも、しっかりとそこについて実効性を高めるためにも、もうはっきりやっていかなあかんということで、今その作業を急ピッチで進めております。
 それと、今回のこの改正については、とにかく18歳未満の青少年が立ち入ることは、もう絶対だめと、営業も含めて厳しく規制をかけていこうと、罰則をしていこうということで、これは初めてのケースでございますので、検察庁、実は恐らくこのままでいくと、最高検察庁まで行くのではないかと思います。そこまで協議を進めていく必要があるということですと、結構タイトな日程になります。ただ、知事の答弁にもありましたように、こういう場合はもう即座に毅然としてやっていくのだという姿勢の中で、私たちは具体的に法曹関係等の調整も進めながら、関係機関と十分に連携をとって、これについては即座に、果敢に、しっかりと対応していこうということで今頑張っていると。必ず9月には間に合わせたいということで今やっております。
 以上です。

◯荒巻委員
 もう本当に迅速性ですね。早期に制定をしていただきたい。切なる願いもそうなのですが、片一方でやっぱり実効性です。そちらをしっかり抜かりなく十分に検証して、司法関係ですよね、法曹界、また専門的知見を持った方とか、より多くの意見を取り上げた上で取り組んでいただけたらと思います。ぜひよろしくお願いします。
 以上です。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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