平成20年府民生活・厚生常任委員会12月定例会 2日目

所管事項
  委員会の所管事項について質問・答弁が行われた。

◯荒巻委員
 高速増殖炉「もんじゅ」について質問させていただきます。来年2月の運転再開を目前にして今、経済産業省(経産省)の保安院からの報告がありまして計画が改善に全然不十分だということを受けています。ナトリウムの計測器が再三にわたってミスがあったり、排気ダクトについても劣化が認められると。これは最初のナトリウム漏れの事件の前からメーカー側が改良の強化についたり、また部品の交換についての再三の促しがあったにもかかわらず一部だけにとどまったとか、本当にこれは周辺の若狭の方、または隣接する我々京都府民にとっても再開の直前段階で検査前でこのような事態の報告を受けて、しかもこれは13年間動きが停止していたわけですから、本当にこれは不安でいっぱいだと思います。これは最優先で安全に努めていただかないといけない事態だと思いますので、今原子力機構に対しての保安院からの改善指示があったと思いますけれども、本府としてもどのような認識をされているのか。府民目線で見て安全対策をないがしろにできない状態だと思います。御報告いただきたいと思います。

◯府民生活部防災監
 現在の「もんじゅ」の状況でございますが、日本原子力研究開発機構につきましては、来年2月の運転再開に向けまして、現在プラント全体の点検・確認作業、それから新耐震基準に基づきます耐震安全性の評価報告の取りまとめ作業、この2点を進めておるところでございます。
 まず、プラント関係につきましては、原子力安全・保安院が現在3回目の保安検査、1回目・2回目がもう済んでおりまして現在3回目の保安検査を11月26日から12月19日まで行っているところでございます。それから、耐震安全評価につきましては、原子力機構は本年3月末に評価報告書を国に提出したところでございますが、5月に保安院から断層の追加調査を指示されております。現在指示された追加調査のうち発電所の敷地内につきましては調査報告を終えまして、原子力安全委員会で耐震性の評価を確認中であります。敷地外につきましては、調査報告の調査結果の取りまとめが進められているところでありまして、来年1月早々に国への結果報告をする予定と聞いております。
 国におきましては、プラント関係の安全確認それから耐震安全性評価につきまして、両方とも来年1月中には取りまとめを予定しておりまして、その後の安全協定に基づき地元の福井県及び敦賀市へ報告・説明を行う予定と伺っております。本府といたしましても、これまでから原子力機構との、異常が発生したときの情報連絡体制の整備、それから福井県を通じまして情報収集、そして近畿ブロック知事会とも連携しまして、国・事業者に対して安全確保の徹底を要請してきているところでございます。
 以上でございます。

◯荒巻委員
 今、報告がありましたように、施設や設備に対しての安全性は、ぜひ厳重に確認の上やっていただかないと、本当に次はないというぐらい、もうこれは理解を得られない状態だと思います。先ほどの耐震性の問題についても、活断層が確認されますから、そこのハード面、設備、施設、これは徹底していただきたいのと加えて、危機管理体制です。特に通報の不備とかいろいろな意味での連絡の体系的なものが一番重要になってくると思うので、そういうソフト面も徹底していただいて、本当に府民の命と暮らし、健康すべてを徹底して守るという意思の中での管理を、またチェック、点検をしていただけるように要望したいと思います。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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