・第218号~242号請願「国庫負担増額と市町村国保への補助金増額を求めることに関
する請願」(ほか24件)
・第244号~255号請願「国庫負担増額と市町村国保への補助金増額を求めることに関
する請願」(ほか11件)
・第257号~269号請願「国庫負担増額と市町村国保への補助金増額を求めることに関
する請願」(ほか12件)
・第270号~282号請願「国庫負担増額と市町村国保への補助金増額を求めることに関
する請願」(ほか12件)
審査結果…挙手採決の結果、賛成少数により、不採択と決定した。
◯上原委員
たくさんの請願の件数であって、委員長にもたくさんしゃべっていただいて申しわけなかったのですけれども、私も後のほうで、256号以降ですかね、紹介議員になっていますので、ぜひ皆さんに採択していただきたいと一言言っておきたいと思います。
国民健康保険料が高いというのは、もう皆さん共通の認識だと思います。町中を歩いていても、国保料とあわせて介護保険料も高い、こういうお話はよくお聞きをします。それで今、やはり払いたくても払えないという方が大変ふえてきているのと、この請願の中にも書いてありますように、今の国の状況からいって、不況のあおりでなかなか収入が途絶える、ふえないというところで、滞納者が5世帯のうち1世帯という状況もありますし、また、そういう滞納者の中から保険証を渡されないということが起こって、病気になっても治療に行かない、そして死に至るという悲惨なケースも時々見受けられることから、やはりこの保険料の引き下げにつながるための、国への、補助金の以前から引き下げられているものをもとに戻していただく、また京都府が市町村に対しての補助金をふやしていくという、この非常に単純で明快な請願でございます。ぜひ皆さんの賛同をお願いするところでございます。
以上です。
◯荒巻委員
私は、確かにこの問題については国に対して都道府県が市町村に対する支援の幅を広げる、そういう財源というものをしっかり今後の措置を講じていくという立場にはおりますけれども、この請願、これは共通して思うことですが、市町村国保に対しての支援総額が逆に下がってしまうのではないかなという懸念があるがゆえに採択できないという立場におります。ちょっと理事者に確認したいのですけれども、国庫負担が45%に戻ったときに、当時は地方交付税のこれがなかったわけで、今この43%に対しての補助的なものに、交付税措置の打ち切りがあった場合、平成19 年度ベースとか、そこで換算すると何かかえって減ってしまうのではないか、減額になってしまうのではないかと。そうなったらこれは元も子もないので、ちょっとそういった状況、内訳ですね。今後、国保財政のこの内訳についてどう想定されるかをお教えいただけたらと思います。
◯健康福祉部長
今回の請願に国庫負担を45%にということが出ております。この改正自身といいますか、これが改定されましたのは、もともと昭和50年代の、昭和59年だったと思いますけれども、20数年前で、当時と状況が全く異なっておりまして、今、荒巻委員からお話がございましたように地方交付税との関係とかそういったことも、そういう長い経過がたっておりますし、この間に三位一体改革もあったというようなことで、実際上、府の税源としてどうなるかというのはなかなか難しいなと思っております。ただ、国が国庫負担割合を変更して以降、国におきましても保険基盤安定制度でありますとか財政安定化支援事業でありますとか、あるいは高額医療費共同事業でありますとか、要は制度的に市町村国民健康保険を支える制度、そういったものを国も講じてきておりまして、その中で私どもは評価をしなければならないのではないかと思っております。
以上でございます。
◯荒巻委員
もう一度確認したいのですが、仮に、恐らく予想でしょうけれども、交付税措置が打ち切られた場合、これは明らかに支援額というのは下がってしまう、どの程度下がるかとか、そういったものをお示しできますでしょうか。
◯健康福祉部長
これは、こういった制度については補助と交付税との組み合わせでありますので、総額としてどうなるかということの問題だろうと思います。いずれにしても、補助金の負担割合だけの問題ではなしに、委員御指摘のように交付税等も含めた総体的なものの中で国民健康保険制度のあり方というものはこれまでも議論をされてきましたし、私どももそういった総体の中で安定した長期にわたり運営できるような制度としていただけるように国に求めてきたところであります。
以上でございます。
◯荒巻委員
本府の財政が本当に窮地に、今、本当に厳しい中で、そのような組み合わせでしょうけれども、本当にまだ確定できない要素が多い中での総額というものの見きわめというものがまだ不十分だなと感想を抱きましたので、そういった意味で少々見合わせたいと思っています。