平成21年警察常任委員会9月定例会 2日目

◯交通部長
 本年の7月に実施いたしました自転車の向上マナー月間ということで、府警、1カ月間、強化月間ということで取り組みをいたしました。自転車通行の多い路線とか商店街、また通学路を中心に、関係機関と大学等、学校と連携した街頭の広報啓発活動、それから自治体企業等が保有する電光掲示板等を利用しまして広報啓発活動を実施いたしましたけれども、やはり何といいましても現場で指導すると、注意していくというのがメーンに取り組みをいたしました。期間中、自転車の通行禁止違反者として4人ですけれども、この方につきましては前年対比プラス3人ですけれども、交通切符、赤切符なのですけれども、これを適用いたしました。それから、2人乗り、無灯火、右側通行違反等で3,785件、これはいわゆる誓約書でございます。指導書と呼んでおりますけれども、誓約書を徴収いたしました。また、口頭指導を含めまして、5万7,883件ということで強力に推進をいたしました。
 それから、2点目にお尋ねのありました、じゃ、これを受けて今後どうするのかというお話でございますけれども、実際、この7月に月間を設けまして強力に推進いたしました。一部では、若干よくなったという話も聞きますが、私の感覚ではまだまだ顕著な改善が見られないというふうに考えておりまして、府警では、その月間終了後も取り組みを継続いたしておりました。9月末現在で悪質な交通違反ということで、これは赤切符を適用ですが、21件検挙をいたしております。それから、いわゆる誓約書でございますが、指導書につきましては1万932件ということでございます。それから、だめだよということで警告書、イエローカードを渡したのが2,230件ということで、かなりの数を指導、警告等をいたしております。年末にかけまして高齢者と自転車事故が非常に多発するということもあわせまして、引き続き、10月、11月の2カ月間を強化推進月間ということでやる予定にいたしておりまして、注意しても聞かない悪質違反者については検挙、それから検挙にいたらない者については指導書等をとりまして対策をとっていきたいということとあわせまして、街頭における広報啓発活動、それから自転車運転免許事業等もありますので、こういった対策をとっていきたいと考えております。
 以上です。

◯荒巻副委員長
 ありがとうございました。本当に地道な活動を続けていくに尽きると思いますけれども、本当に気軽に乗れる乗り物ではありますけれども、一歩間違えたら死につながる、大きな事故につながるという乗り物だということを、この数年の事件・事例を見て、その認識をさらに強めていかなければいけないなと、そんな状況だと思います。もちろん、今回の強化月間の中で指導を受けた皆様も、すごい軽い気持ちで運転していた方も多いと思うので、自転車を乗るにはマナーを守らなきゃいけないなとか、こういうとき、こういう場面だと指導を受けるんだとか、ルール違反として処分されるんだなということを、本当に広く周知させていく作業が必要だと思いますので、その辺の徹底をぜひお願いいたしたいと思います。
 また、私、6月の代表質問以降、各地の府民から電話がかかって御意見を寄せられるのですけれども、家の前を玄関をあけて出たお年寄りが、かすめるようにして走ってきた自転車にぶつかってこけたと、こけて助けてくれるかと思ったら、向こうがさらに何か、おまえは交通の邪魔じゃないかと、罵倒、暴言を吐いてそのまま立ち去っていったとか、ちょっと信じられないモラルの低下だなと思っております。本当にそういう状況が蔓延しているんだなと思うので、本当に今これからの社会の流れで自転車は本当に十分に利活用していかなければいけない時代の中で、その準備として、自転車に対するルールのいろんな法制化のほうも、また警察庁のほうにもぜひ、いろいろこういった京都府警からの意見として取り上げていっていただきたいと切に要望いたします。
 最後の質問でございます。観光シーズンにおけるお願いなのですけれども、2点あります。交通対策とちょっとした観光客の犯罪状況というんでしょうか、もう御承知のとおりだと思いますが、東大路通りは、高台寺、清水寺、東福寺とさまざまに観光スポットがありまして、観光バスが列をなして停車しているということで本当に渋滞の原因になっておりまして、府民の交通の妨げとなるばかりか、安心・安全面でさまざまに支障を来しているわけでございます。それに伴って、裏道であります本町通りのほうも全く動かないような状態がありますので、紅葉期特有のことですけれども、その辺、ことしについてもどのように対策をなさっておられるのか、お示しいただきたいということと、今、内外から本当にいろんな観光客の皆さん来られますが、観光地においては一部外国人の方が非常に常識外れなことをしていくという苦情が多く寄せられております。もちろん、大勢の皆様がしっかりした倫理観、モラル観で観光を楽しんでおられるというふうに私どもは信じておりますが、やっぱり一部それができていないという不十分なところで、町じゅう観光イベントのポスターがいっぱい張ってありまして、そのポスターは言うまでもなく文化財や国宝の写真が載っているわけで、それを記念に持ち帰るという形で勝手に破って持っていったりとか、それは器物破損じゃないのかということもありましたり、地域で伝統文化を背負ってお仕事なさっていただいている芸妓さんや舞妓さんのかんざしを抜いたり、無理やり引っ張って写真を撮る、その行動がちょっと目に余る、衣服を引っ張るとか髪形を崩すとか、営業妨害とかそういう面もあるんじゃないかとか、たまには殴られたとかいう経験をなさっておられる方もおられるわけでございます。地域の伝統文化を背負って仕事をしていただいている方を妨害する行為は、そういった方が一人で歩けなくなったら、本当に地域経済、地域も終わってしまうなということを皆さん大変危惧なさっておられます。そこで働く人もそうですし、またその他観光客、また地域で住まわれる方も、地域でそういう常識から外れている行動をされることによって不安におびえている方もいらっしゃいます。最近、そういった内容を耳にすることがふえてきましたので、来日している外国人の犯罪状況に推移があったのではないかと思うわけです。その辺の状況と、またどういった件で検挙されているというか、犯罪の内容、その辺がわかるのであれば教えていただきたいと、そのように思います。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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