◯交通部長
１点目は、東山地区における紅葉期での交通対策はどうするのかという御質問でございました。委員のお話にもありましたように、例年、この地区には多数の観光客が観光バスやマイカーを利用しまして、東大路通りを初めとしまして周辺道路で交通渋滞が起きているというのは事実でございます。こうしたことから、この交通問題を解決するということで、平成16年の春に東山交通対策研究会というのが、事務局は京都市でございますが、設立されまして、以降、研究会のメンバーが中心となりまして、交通問題の解決に取り組んでおります。府警もこの研究会に東山署長、本部の担当課長、関係課長が参画いたしまして必要な意見を申し入れておりますし、また臨時の交通規制等も実施しているところでございます。
本年におきましては、10月８日木曜日でございますが、研究会が開催されるということになっておりまして、今、委員のほうから話のありました東山周辺におきましては、臨時駐車場の設定によるパーク・アンド・ライド施策の実施をしようということ、ＪＲ京都駅と東山周辺とのシャトルバスの運行をしましょうという話、清水寺周辺駐車場をバスとタクシーの専用化にしましょうと、それから東大路五条交差点の南行左折禁止の臨時交通規制をしましょうということとあわせまして、ことしは新たな施策としまして、東大路の高台寺道交差点、一番よく込むところですけれども、ここの北行右折禁止の規制をやってはどうかということも考えております。
また、本町通りという話がございました。東福寺周辺では観光バスの臨時待機場の開設をしようと、それから本町通りの一方通行規制、これは二輪車については除外になっておりましたが、二輪車についても規制をかけようということ、それから九条陸橋側道通行禁止等これまでやっておりますけれども、この対策に加えまして、本年におきましては九条陸橋における、観光バスが来ますので、あそこに臨時待機場へ行ってくださいという誘導案内を新たに設けようかと。それから、本町通りの車両流入抑止のための迂回誘導もやっていこう等の交通対策の実施について検討がされるということになっております。
このほか、府警といたしましては、交通量に応じて、信号の秒数調整する交通管制とか、広報ということで、交通情報番組、ラジオ等を利用した交通情報の提供による交通渋滞緩和対策に取り組んで効果の上がる施策を実施したいというふうに考えております。
以上でございます。
◯刑事部長
２点目の、京都における来日外国人犯罪の現状でございますが、平成20年中における来日外国人犯罪の検挙状況は、件数が416件、人員が156人で、前年と比べ、件数で113件、人員で８人減少しております。全検挙人員１万154人に占める来日外国人の割合は1.5％となっております。国籍別では、中国籍が65人、41.7％と高い比率を占め、以下、韓国・朝鮮籍が33人、21.2％、フィリピン籍が11人、7.1％と続いており、検挙人員全体の84.6％をアジアで占めております。
罪種別で見ますと、窃盗が45人と最も多く、ついで、占有離脱物横領が40人、出入国管理及び難民認定法違反が30人となっております。本年８月末の検挙状況では、件数が152件、人員が74人で、前年同期と比べ、件数で153件、人員で31人減少しております。アジアに国籍を有する者の割合が79.7％と依然として高く、罪種についても窃盗、占有離脱物横領、出入国管理及び難民認定法違反の順となっております。
以上です。
◯荒巻副委員長
交通対策の件については非常に円滑な交通の動線を意識した、ポイントを押さえた十分な方策だと思いますので、ぜひ大事故とかそういったものが未然に防げるようなことを意識して、どうか引き続きの御尽力をいただきたいと思います。
外国人犯罪については、私も体感というか、皆さん感じているお声をそのまま伝えた次第だったのですが、恐らく、軽法犯、そこまでいかないようなところでの、もしかしたらマナー違反等のことの部分なのだなというふうに何となく考えるべきだなと思ったので、そういった分野においてもモラル向上というものを京都府警のほうからお願いできるわけでもないですけれども、引き続き、目に見える形で御活躍いただくところで、そういったものへの効果があるのではないかなという部分もあるので、また我々も今後の検討材料にはしていきますけれども、そういった部分も地域で声が出ているということで意識をしていただけたらとお願いを申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。
