◯知事(山田啓二君)
荒巻議員の御質問にお答えいたします。
暴力団排除についてでありますが、安心・安全 で平穏な生活の確保はすべての府民の願いであるにもかかわりませず、依然として暴力団は不当な行為を繰り返し、府民生活に大きな脅威を与えていることか ら、府民の力を結集してその排除・根絶に取り組むことが必要であります。
京都府では、府の仕事によって暴力団を利することとならないよう、建設 業許可の申請者やその役員が暴力団関係者である場合は許可を行わない、物品等の入札に暴力団員等を参加させない、公の施設の指定管理者への応募を認めない 等の暴力団排除の取り組みを行いますとともに、府民に不安を与えないよう暴力団員に府営住宅の使用を認めないなど、これまでから警察との密接な連携のも と、厳しい対応を行ってきたところであります。
こうした中で、今回提案の条例によりまして、これまでの取り組みをさらに補強し、社会全体から暴 力団を孤立化させるため、暴力団を利するおそれのあるすべての府の事務事業からの暴力団員等の排除や事業者の責務を定めますとともに、全国でも初めて公共 工事からの暴力団排除について罰則つきの条項を盛り込んだところであります。
まさに、この条例の取り組みというのは、京都府と京都府警察本部が 一体となって取り組んでいかなければ効果がない事業でありますだけに、私どもも京都府警察本部としっかりと連携をして、京都府のすべての事業から暴力団を 締め出すように努力をしてまいりたいというふうに思っておりますし、警察はもとより、市町村ですとか京都府暴力追放運動推進センター等の団体とも一丸と なって、これからも、例えば府民防犯の日などの行催事やイベント等の機会も活用し、条例の周知や暴力団排除の機運を高めるための啓発・広報の取り組みを進 めていく。本当に府民全体でこうした安心・安全を実感できる、暴力団を排除できる社会の実現に全力を挙げてまいりたいと考えております。
◯議長(林田洋君)
熊崎警察本部長。
〔警察本部長熊崎義純君登壇〕