◯警察本部長(熊崎義純君)
荒巻議員の御質問にお答えします。
まず、風俗案内所規制条例についてですが、 このたび風俗案内所に起因する府民に著しく不安を覚えさせ、または不快の念を起こさせる行為や犯罪を助長する行為等を防止するため、学校や児童福祉施設な どの保護対象施設周辺における風俗案内の営業を禁止したり、事業者に対して性風俗営業に関する風俗案内などを禁止する条例案を上程し、御審議をお願いして いるところであります。
現在、祇園・木屋町地域では24店舗の風俗案内所を把握しております。今後の取り組みとしましては、この条例が施行にな りますと、現在営業している風俗案内所は営業禁止区域内となり営業ができなくなりますことから、風俗案内所に対する指導と風俗営業店などへの条例内容の周 知を図ることとしております。
また、風俗案内行為の悪質・潜在化を防止するため、所要の捜査体制を整備し、営業実態の把握や違法行為に対する徹 底した取り締まりを行うとともに、地元の方々と連携を図りながら、安全・安心な繁華街づくりに向けて万全を期してまいりたいと考えております。
次に、暴力団排除条例についてですが、京都府及び府民一体となった暴力団排除活動をさらに強化することを目的とした「京都府暴力団排除条例案」を本議会に 上程し、御審議をお願いしているところであります。
この条例案に対するパブリックコメントの実施結果でありますが、本年3月12日から約1カ月 間実施した結果、17件の御意見をいただき、その内容は、賛成意見が7件、条例案の強化を望む意見等が10件でありました。主な意見といたしまして、「暴 力団排除条例の制定により暴力団排除の効果が期待できる」「府民の安全・安心かつ健全な生活には暴力団排除が必要である」などでありました。これらの要旨 とこれに対する警察の考え方につきましては、既にホームページ等で公表しております。
そこで、条例の効果的な運用に向けた今後の取り組みであり ますが、施行までの間、「暴力・違法銃器追放京都府民大会」や関係業者への説明会などを通じまして、建設業界、祇園・木屋町地区の風俗営業者等のほか府 民・事業者の方々に、広くその内容をお知らせするなど広報啓発活動を行い、本条例の周知徹底を図ることとしております。
また、条例の適切な運用 を図るため、公共工事を請け負った建設業者等に対する暴力団排除に関する指導、祇園・木屋町地区における風俗営業者等を対象としたみかじめ料の授受等の違 反行為の把握、暴力団事務所の進出等に関する情報収集などのほか、暴力団事務所の撤去運動など、暴力団排除活動を推進する方々の保護対策につきまして万全 を期することとしております。
警察といたしましては、行政、府民、事業者が一体となって「社会」対「暴力団」という構図のもと暴力団排除活動を 一層強化するため、本条例の積極的な適用とあわせて暴力団組員の徹底検挙など暴力団組織の弱体化、壊滅に取り組んでまいりたいと考えております。
◯議長(林田洋君)
荒巻隆三君。
〔荒巻隆三君登壇〕