◯荒巻委員
そういった形で、いろいろな関心を持つ方への訴求はいろいろあると思うのです。ただ商売としてどう成り立たせるかというのが一番大事だと思いますので、もちろん創意工夫して、いろいろチャンネル開拓であったりされていると思うのですが、行政として後押ししてあげる部分というのをほかの全国各地の陶工業と比較して、若干もう少し後押ししてほしいなという期待の声とかも現場で聞くので、それは熟知されてできる限りのことをされておられると思うのですが、京都として独特の土はないですが、京都という歴史の風土で醸し出された感性とか、色づけの染つけの色とか、独自性があるところで価値を高めてあげたら、本当にいろいろな技術自体もそうですし、いろいろな転用の可能性もあると思いますし、また、もともとある歴史そのものというもの自体も、もう一度改めて見ていただくことで、京都全体の価値の一部分一角をなすものとしての存在も上がり、また今従事者たちもやりやすいのだと思うのですが、少しそのフォローなのですが、五条坂とか泉涌寺、日吉、清水団地、炭山とかありますが、グロスで大体売上高とか、従事者の推移というのはここ10年単位とか20年単位で何かデータがあるのだったら教えていただきたいと思います。
◯商工労働観光部副部長
今、原産産地が京都で申しますと、国の指定産地17ございますが、実はそこで全国の伝統工芸関係での統計をとってございます。そこで申しますと、京焼、清水焼の関係なのですが、平成3年と平成17年の推移を今持ってございます。例えば、平成3年で申しますと、京焼、清水焼は基本的に先生おっしゃったように、各産地の合計でございますが、当時334の企業数がございまして、17年には283になってございます。それから従業員が1,683が1,037というような形でございます。
ちなみに、従業員数の割合よりもさらに落ちているのが実は、先生おっしゃる部分がありまして、生産額でございますが、平成3年度が87億円ほどありましたが、17年度は35億円。これは実は産地の聞き取り調査でございますので、統計的に100%正確かどうかは別にいたしまして、一応そういう数字がございます。