平成22年決算特別委員会  総括質疑 討論  本文

◯山本委員長 荒巻委員。

◯荒巻委員 ぜひとも監視体制を強めていただいて、古都の風情を守る、そういった形で御努力いただきたいと思っております。
次に、交通問題について警察本部長にお伺いします。
京都の観光地であります東山地区においては、ことしも秋の行楽の季節が参り、最大の懸念は交通渋滞の問題であります。東福寺周辺の東大路や清水寺周辺の五条通りは、何台ものバスによる列をなし、平常期に比べ、車両の円滑なる交通環境は壊滅的状況となり、地域に暮らす住民を初めとして、万一の場合の緊急車両の通行もままならない現在の交通のありようを大変不安視する声もございます。
もちろん、本府の観光政策も京都市と十分に協議し、今後の京都への流入のあり方や、よりよい観光地への訪問の仕方を公共交通機関の活用等を含めて見直していかなければならないのは当然でありますが、喫緊の課題として、現状の規制のあり方や取り締まりで改善できるものもまだまだ見受けられますので、警察本部に御尽力いただきたいと存じます。
昼間の大渋滞に加えて、夜間の風俗業関係者の車両の駐停車問題も、より強力に取り締まらないとますます乗り入れてほしくない車両が中心地に集まってくるきっかけとなりますし、犯罪の温床ともなっております。
そして、府民の皆さんの現在の交通問題の最大の関心事の一つに、四条川端の歩車分離信号機が渋滞に起因しているのではないかというお話もあります。川端通りはおろか大和大路まで、そして生活道路まで渋滞の余波が押し寄せているとの声が高まっております。その辺の因果関係も解明していただきたいと思いますし、そもそも、なぜ歩車分離とあの信号が設立されたのかもいま一度改めて府民に御説明していただきたいと思っております。その上で、こうした慢性的となっている交通問題をどう解消していこうとお考えか、警察本部長にお伺いいたします。

◯山本委員長 熊崎警察本部長。

◯熊崎警察本部長 東山地区の交通問題についてでありますが、紅葉期における混雑を解消するため、当府警察では、紅葉期の交通問題解決のため設立された東山交通対策研究会に参画をし、意見の申し入れや混雑解消のための交通対策を実施しているところであり、本年も交通実態に応じて、より効果的な交通対策を実施してまいります。
次に、夜間の祇園地区における駐停車車両の問題についてでございますが、現在、検挙を見据えた指導取り締まりを行っておりますほか、警察官の姿を多く見せることで違法状態の解消に努めているところであります。
また、川端四条交差点についてでありますが、この交差点は起伏のある道路形状や交差点角に駅の出入り口があり視認性を妨げることなどから、特に歩行者や自転車の横断時における自動車との交錯をなくし、その安全を確保するため、歩車分離式の信号機を本年4月6日から導入したものであります。
本信号機の導入による周辺生活道路への影響につきましては、従来からの混雑もあり、川端四条交差点との関係が必ずしも明確ではありませんので、逐次、運用変更を行っているところでありますが、引き続き交通実態を調査の上、当該交差点や周辺道路の円滑化に配慮した適正な信号運用に努めてまいります。

◯山本委員長 荒巻委員。

◯荒巻委員 ぜひとも、引き続き検討していただいて、円滑なる交通環境の整備にどうか取り組んでいただきますようにお願い申し上げまして、以上で私の質問を終わります。
御答弁賜りまして、ありがとうございました。

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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