平成23年6月定例会 (第6号) 一般質問

◯知事(山田啓二君)

荒巻議員の御質問にお答えいたします。
鴨川の整備についてでありますけれども、鴨川につきましては、花の回廊として、平成4年度から三条大橋から七条大橋の左岸について、花や樹木を見ながら散策のできる整備を実施してまいりました。一方、みそそぎ川沿いの高水敷につきましては、御指摘のとおり、でこぼこのある石張りが不便でありまして、大変歩行にも問題がありましたし、また全体的に荒れた雰囲気になっておりまして、美観上ももう一つという状態だったと思います。
このため、昨年6月に策定いたしました鴨川公共空間整備基本プランに基づきまして、高齢者や車いすの方でも安心して散策していただけるように、体に優しい弾力性のある土系の舗装と鴨川べりから平坦な芝生のスペースをできるだけ広くとり、緑が多く感じられるいやしの空間となることを整備の基本的な考え方として、昨年度に御池大橋から三条大橋間の整備を実施したところであります。今では、この区間におきましても、お話がありましたように、多くの府民の方々が鴨川での散策を楽しんでおられますし、芝生に腰をおろして家族連れで談笑したり、くつろいでおられる姿も見受けられるようになりました。
続く三条大橋から四条大橋間につきましても、利用者の声や鴨川府民会議における御意見を踏まえ、やはり統一性をもって整備すべきであろうということで、土系舗装による通路の整備と芝生による緑化を実施することにいたしました。工事に当たりましては、この区間は府民や観光客が非常にたくさん集まっていただけます人気のスポットとなっておりますので、利用の妨げにならないように工事資材を搬入することや、フェンスの設置につきましても、周辺環境との調和やフェンス自体も目で見て楽しんでいただけるような工夫を凝らすなど、利用や景観への影響をできるだけ少なくしていきたいと思っております。工事自身につきましては、観光客の多い時期を避けまして、ことしと来年のそれぞれ12月から3月の上旬という期間に限定して実施をいたしますので、ずっと工事中というわけではありません。できるだけ目立たない期間に素早くやっていきたいというふうに思っております。2年ほどは、時期によりまして迷惑をおかけいたしますけども、これで非常にいい形の整備ができると思いますので、しばらく辛抱をお願い申し上げたいと思います。
次に、鴨川の安全利用についてでありますけれども、亡くなられた中学生の方には心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
鴨川はふだんは比較的緩やかな澄んだ流れをしておりますけれども、大雨で水かさがふえますと、流れが乱れたり、水が濁って川底が見えなくなることもありまして、特に急な増水には注意が必要であります。このため、河川を安全に利用していただくため注意点を周知することが重要であると考えておりまして、毎年7月の上旬に府内の全小学生へ水難事故防止啓発リーフレットを配布するほか、府のホームページ等で川遊びのルールについての映像を提供するなど注意を喚起しているところであります。
また、先日の事故を受けまして、全中学校と教育委員会に対しましても、「安全な川遊びのために」という啓発DVDを生徒指導に活用してもらうよう依頼をしておりまして、事故箇所を含め、再点検を行いますとともに、さらに注意喚起に取り組んでまいりたいと考えております。
鴨川は年間300万人もの方が河川敷や水辺を楽しんでおられる非常に貴重で自由な空間でありますので、今後とも京都府といたしましては、親しんでいただける環境づくりを進めますとともに、安全な利用について、より一層積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
その他の御質問につきましては、関係理事者から答弁をさせていただきます。

◯議長(近藤永太郎君) 田中商工労働観光部長。
〔商工労働観光部長田中準一君登壇〕

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あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

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