平成19年12月定例会 (第5号) 一般質問 討論

◯商工部長(山下晃正君)
 伝統産業の振興についてでありますが、京焼・清水焼を初めとする京都の伝統産業は、日本の伝統文化を伝える貴重な財産でありますが、ライフスタイルの変化や飲食業等サービス産業における需要の減少、海外製品との競合等により、非常に厳しい状況にあります。
 この状況を打開するためには、ライフスタイルに合った新しいものづくりや伝統工芸品の需要拡大に取り組むことが必要であります。そのため、「京都イタリア中小企業交流支援事業」により、伝統産業に従事する若手デザイナーの相互交流を実施しているほか、フィレンツェで開催される国際的工芸品展示会に、京焼・清水焼など京都の伝統工芸品を出品しているところであります。
 また、サービス産業等の新たなニーズに対応するため、市内のホテルと協調して京焼・清水焼などを活用した食の展示会を開催、異業種との連携による新たなものづくりを行う伝統産業協働バンク事業の推進、伝統産業の体験観光などに取り組むとともに、最大の市場である首都圏において需要開拓を図るため、業界団体による百貨店と連携した展示会開催事業等への支援も行っているところであります。
 次に、源氏物語千年紀を契機とした取り組みについてでありますが、源氏物語千年紀は、伝統産業の振興を図る上でまたとない機会であり、京都府といたしましても、職人さんの持つ高度な技の継承により、京の財産となる逸品の制作や厳しい状況にある伝統産業の職人さんへの仕事づくりを行う「源氏物語千年紀」匠の技継承事業を今議会の補正予算案にお願いしているところであります。
 今後、早急に学識経験者等による「制作企画委員会」を立ち上げ、事業コンセプトの詳細や幅広く職人の方々に参加していただく仕組みづくり等を検討することとしております。
 今後とも、京焼・清水焼を初めとする伝統産業の振興・発展に向け、未来を担う人材の育成、時代に適合した新たなものづくりの推進と、幅広い業種との連携による一層の需要拡大等に全力を挙げてまいりたいと考えております。

◯議長(家元丈夫君)
 青木警察本部長。
   〔警察本部長青木五郎君登壇〕

ページ: 1 2 3 4

あらまき隆三

荒巻隆三
(あらまきりゅうぞう)

  • 昭和47年10月27日
    京都市生まれ
  • 自民党府議団 代表幹事
  • 議会運営委員長
  • 京都地方税機構議会 議長
  • 京都実業団剣道連盟 会長
  • 京都府カヌー協会 会長
  • 元衆議院議員
  • 元株式会社ワコール社員

リンク

サイトコンテンツ